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2014年8月20日 (水)

ダンテズピーク

1997年の映画と言えば、今から17年前。その辺りで何が話題作だったかと調べてみたら、、、

 タイタニック一択。

そっか。その頃の作品か、と。

映画というのは普通に暮らしていてもそれなりにテレビで放送するし、話題作に足を運ぶ人も少なくない。もちろん中には純度の高い映画好きもいるし、そう言う人は一年に365本以上見てたりもするだろう。当然話題作は抑えておくだろうし、それなりの大作志向であれば、それなりに見ている人も多いことと思う。

僕もまぁそれなりの大作であれば劇場、ビデオ、テレビ問わず見てきたつもりだが、それでも中にはこうして「かわしてしまった」作品も存在する。ブログ読者様の中には、もしかしたら僕のように本作をスルーして今日まで17年生きてきたと言う人もいるだろう。

 そういう人にオススメしたい映画。

友人のnori君に勧められて借りてきたディザスター映画だったが、いやいやどうして、

 全く期待を裏切らない内容だった!

クリスの評価は★★★☆。期待値が5点くらいだったので、必要充分にいい意味で裏切ってくれたと言えるし、年式を考えれば、今の目でも充分視聴に耐える良作であったとも思う。

とりあえず見てない人に「見たくなるかも知れない」もしくは「好みに触れるかも知れない」ファクターを軽く列挙していくとすると、

・火山の噴火物

・主人公はピアース・ブロスナン。普通にイケメン。何代目かの007。
 ※コネリー、レーゼンビー、ムーア、ダルトンの次だから5代目か。個人的には作品も含めて一番好きなボンドかも知れない。

・ヒロインはリンダ・ハミルトン。冒頭でキャストの名前が出たときは誰かも全然ピンと来なくて、ずっと見続けて見続けて、終了間際に、

 あ、ターミネーター(1、2)の人だ

と。まぁ「ヒロイン」と呼ぶにはやや老けすぎなきらいはあったけど、ギリ許せるレベル。ちなみにクリスタルスカルのインディ奥さん役はギリじゃなく許せないレベル。

・★コレ重要★

 CGも当然使われているのだろうが、いやはやどうして、

 結構それを感じさせない「模型感」がある。

この一節を読んで「そんなの古くさい」と思った人は見ない方がイイ。でも、「1997年にコンピュータグラフィックスではなく、ミニチュアや特撮でディザスター映画を作ったことを評価出来る」人なら、

 かなり期待は裏切らない。

というか、これがCGだとしたらある意味ビックリというほど、破壊シーンの「手触り」が生々しく、不謹慎な視点であることを理解しつつも、

 ワクワクしてしまう。

物語が動き出すのがまさに折り返し地点なので、
※57分頃
それまでの「溜め」にイライラというか「まだかまだか」という気持ちにスンゴクなるけど、そこからあとは最後の最後まで本当に気持ちよく「ディザスター映画のなんたるか」を堪能させて貰えた。ボルケーノと同等、ディープインパクトはよく覚えてない。アルマゲドンよりは全然面白かった。コアは、、、、コアはコアで面白かったから好き。ハチャメチャで何でもありなのが「フィクションというよりもはやマンガの領域」だったけど、それはそれでアリだと思ったから。

 つかボルケーノと本作は同じ年の作品だったのね。

ビックリするほど似てたわ。

・・・

とにかく後半「危機一髪なシーン」がてんこ盛りで、前半のイライラを綺麗さっぱり洗い流してくれた。ヒロインの娘もとてもかわいく、イヤなヤツもほぼ出てこない。
※立場的に「そう言わざるを得ない」キャラはしょうがないと思うし。

もし映画館で見ていたら、最低でも8点。ヘタしたら満点もある作品だったって思ったな。nori君に感謝(^^。見てない人でディザスター映画が好きな人は、ぜひ見てみよう!

言い忘れてたけど、声優が変だったので序盤で字幕に切り替えてみました。
※神谷明なのはすぐにわかったけど、あまりにも声が軽すぎて合わなすぎ。っていうか神谷明は面堂終太郎以降、コミカルなニオイを払拭出来なくなっちゃった気がする。



以下超蛇足

本作には非常に満足出来たわけだが、実は今日はもう一本この前に見ている。

 メガシャークvsメカシャーク

レンタル屋の新作にあった一本で、こないだ借りに行った時2本とも貸し出し中だったのが「よくなかった」。つい次に行ったとき「1本だけ残っていたら」借りてしまおうという気になってしまうじゃない?

 ゴジラ対メカゴジラみたいな内容を期待して・・・

それがどうだ!?

 こんなヒドいクリーチャー物は見たことがない。

クソ出来の悪いCGを使った「笑いを誘う作品」すら増えてきた昨今だが、本作のダメさはそんなレベルじゃない。

 新作で高いお金払って借りてきたのに、半分まで見ていられなかった。

正確には、

 この映画を最後まで見ること、それすなわち人生の無駄遣いであり、『時は金なり』の格言に則るならば、まさに「レンタル代金に上乗せして」金をドブに捨てることと同義である

そう結論づけたから。シャークナイトの方がまだマシ。軽くダメなところを列挙すると、

・メカシャークを作る意味が一切語られない
・その性能もヒドイ
・キャストが全く魅力がない
・人工頭脳ネロのしゃべり方がムカつく上に能なし。なんでこんなのが載ってんの?
・ハワイとオーストラリアを行ったり来たり。ご近所かっ!
・とんでも設定と脳みその足りない作戦
・ロックオンしても外れるミサイル
・一回外されたら再度打ち込む気にならないGPS発信装置
・意味が分からないのに何度も何度も映りまくるレーダーほか複数のコンピュータ画面
・無駄な早回しシーン
・意味不明な上空からのグーグルマップ的画面
・才能のない小学生が友達に読ませる為に書いたのかと思わせるレベルの脚本

マイナス何点なのかと語るのもバカらしくなるほどの駄作でした。せめてヒロインがもう少し美人で、色っぽいシーンのひとつでもあれば許せたものを・・・。
※10本1000円の洋物アダルトビデオに出てくるヒロインとは別の家政婦みたいなルックスの人だったし。南無阿弥陀仏。

もちろん世の中には「ダンテズピークよりメガシャークっしょ!」という人もいるとは思う。世の中は広いから。でもたぶんそういう人とは価値観を重ねることは絶対出来ないと思うな。

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