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2014年10月 5日 (日)

エンダーのゲーム

うぅ~スゲェ映画だったーーー!!!

何つか、スタートレックが「娯楽大作」とするなら、エンダーは「最強のサクセスストーリー」。魅力のあるキャスト、高密度な展開、気持ちの良いラスト、無重力の表現は先日見たゼログラビティに及ばなかったし、細かく大量のオブジェクト表現はスタートレックに及ばなかったけど、音楽はどちらにも優る迫力と説得力があり、

 手放しで面白かったと言える。

惜しむらくはこれをDVD画質家庭の32インチ液晶で見てしまったこと。もし大きなスクリーンの映画館で見ていれば、

 満点もあったかも、

という内容だった。クリス評価は★★★★。

いろいろ素晴らしい点はあるが、特に際立っていたのは、

 主人公エンダー。

「15歳未満」という設定以外、細かな年齢はわからないし、体もやせっぽちで筋肉らしい筋肉もない。背も特別高いわけではなく、
※かといってチビでもないけど。
ともすれば「いじめられっ子の見本」のような風体。

実際序盤においては、その見た目を絡めた「マイナスの溜め」があるが、それを余裕で払いのけるのが、

 彼の、「強さ」「賢さ」そして「残忍さ」。

例えばスタートレックの幼少期Mr.スポックがそうであったように、内に秘めたる強さが感じられる者は、対外的に揶揄罵倒されようと、全く問題にならない。実際にはいじめる側よりも強く賢いのだから。

しかし、それをいざ絵で見せるには、

 それに応えられるだけのキャストの力、オーラ、演技力が不可欠だ。

その点でこのエンダー役を勤めた、、、(今調べた)エイサ・バターフィールド、、、ってこの子、ヒューゴの不思議な発明の子だったの!?あとリトルランボーズの!!!

 全然オーラが違う!!
※でも言われてみればリトルランボーズの子だわ。

まぁ役柄が違うから当然なのかも知れないし、ヒューゴは正直クロエ
※「キックアス」のクロエ・グレース・モレッツ
の映画ってイメージが強かったからな。まぁ一番メジャーな俳優を「押す」のは当然っちゃ当然なのだけど。

ともあれ、本作のエイサ君のオーラは凄まじく、強力な目力で意志を貫かれると、思わず見ているこちら側まで道を譲りたくなってしまう。

もちろん見ている人によってとらえ方は様々であろうから、

 読者諸氏がそれを期待して裏切られても、僕としてはどうしようもなかったりもするのだけど・・・。

あらすじをザックリ言うと、

50年前エイリアンの攻撃を受けた地球は、ひとりの英雄と、その死によってそれを退けることに成功する。しかし、次なる驚異に備えるため、若く柔軟な発想と対応が出来る15歳以下の子供達を訓練し、司令官に育て上げるプロジェクトが発足する・・・。

まぁそんな話。エンダーの上官にはハリソン・フォードを据え、他にはめぼしい(僕が知ってる)俳優はいない。
※割と真剣に見てたけど、見覚えのある(名前がわからない)顔は誰ひとりいなかった。
監督はギャヴィン・フッド、聞いたことないなぁ何撮ってた人なんだろ・・・

 って、ウルヴァリン(X-MENゼロ)撮ってんじゃんかーーーー!!!!

僕が一番大好きなX-MENシリーズ。他の作品は政治色とかヒューマンドラマっぽく、フックしそうになかったけど、

 いやいやどうして、人に歴史有り!

全体的に青みがかった映像や、テンポと密度は、やはりというか何と言うか、

 監督やるじゃん!

って感じだったな。

子供を訓練して戦争に使うってのは、どう考えてもエヴァなんだけど、あんな甘さは一切なく、ヒロインも正直美人とは言い難い。
※まぁ戦闘能力に長けた人材と思えば、美人はどうよ!?って感じでもあるけど。
対異星人とは言え、リアルな戦争を経験したという設定の上で、エンダー本人のモチベーションは高く、
※「死すら辞さない覚悟」もある。
その点で嫌悪感を抱く人もいるかも知れないけど、

 やはりこれは子供だからこそついこぼれてしまう怒りや喜びの感情がバックにあったからこその作品だったと思う。

つか見ていて何度も思ったのは、

 ベストキッド、彼じゃダメだったのか!?

ってこと。あまりに体が貧弱過ぎると言えばそれまでだけど、僕にはどうしてもジェイデンに魅力、オーラを見いだせないんだよな。

ただ、その貧弱な体が災いして、「子役止まり」になってしまいそうな可能性もあるんだろうな、と思ったり。本作ほど彼の才能が活かせる脚本とは、なかなか巡り会えないだろうとも思うからな・・・。

・・・

全体的に男の子向けの内容なので、女性にはお勧めし辛いけど、根底にはゴーダムやコンバトラー、宇宙からのメッセージや里見八犬伝などの、「分かりやすくヒロイックな物語」が流れているので、
※どんどん上っていく様は、痛快としか言いようがないし。
SF洋画が嫌いじゃなければ、最低限損したってことはないと思うな。
※もっともその「SF洋画」が意外とハードルが高かったりするんだけどな。言っちゃなんだけど、僕だって「なんだよなんだよ、面白いじゃんよぉーー!!」って感じだったもんな。

・・・

以下蛇足。つか今ちょっと見直して思い出したことなど。

・車がかっこええ

西暦にして何年の話なのかわからない「遠未来」の話だと思われるのに、車にはタイヤがあって、緑があって土がある。「ああそんなもんなんだな」と思う一方で、宇宙とのギャップが心地よい。とりあえず車のデザインはリッジレーサーよりかっこいい。

・軍曹がイイ

初見時から結構味があっていいと思ったけど、このキャラは確信犯。彼がいるといないでは話の印象がかなり変わったと思う。

・「姉魂」と書いてシスコンと読む

今にもチューするんじゃないかって勢いでラブラブなのがお姉さんとの関係。途中別にヒロインも出てくるが、正直こっちより姉貴の方が美人。ふと「これが飛雄馬と明子の関係だったとしたら」と思うと、「愛してる」と言いながら抱きしめ合う二人に違和感がふつふつと沸いてくる。まぁお袋よりはマシか。

・吹き替えで見たけど、、、

違和感や不満はほとんどなかった。ハリソンの声がちょっと過去のイメージと違うかな、とも思ったけど、いわゆる「非声優」で空気を乱すこともなく、問題はない。

今思ったけど、僕がジブリの映画を見なくなったのは、「非声優」を使うようになったからだな。駿監督のその判断に関しては、

 正直意味がわからない。

千と千尋の親父さん役がその境目だったな。菅原文太や桂三枝は嫌いじゃなかったけどな。

・予告はニードフォースピードが面白そうだった。まぁ借りるのはまだ先になるだろうけど。

・調べてみたら、「主人公の姉役」はゾンビランドで「ヒロインの妹役」をやってた子だった。わずか4年だけど、13歳から17歳ってのは、女の子が激変する年頃なのだなぁと思ったな。

・もし借りてくるなら、ブルーレイがオススメです。あと、スタッフロール後のおまけはありません。

以下ネタバレ反転

最後の旅は、僕的に「キレイにまとめたな」くらいで、十分許容範囲だったのだけど、
※節々に「リアルよりファンタジー」を感じさせる演出もあるし。無重力部屋とか。
冷静に考えると、生き残り一匹で何が出来るって思うし、あんな小さなシャトル(見た目は地球から宇宙ステーションに移動したシャトルくらいに見えたけど、実際はUSSエンタープライズくらいの大きさがあったんだろうか)にひとりで、どこまで行けるのか。戻ってこられる範囲に彼らの住める星がなかったら、「戻ってこられないところ」まで行くつもりなのか。仮に見つかって生きて行けたとしても、彼らが地球に復讐しないと言えるのか。もしかして一緒に暮らすつもり?等々、結構な疑問がわいてきた。

 でもやっぱ「冷静になっちゃダメ」なんだろうな、とも。

子供がメインの映画は、やはりハッピーエンドでなくてはな。

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コメント

エンダーの原作はとても古いSFで、自分が高校時代に読んで心打たれたものです。映像化は、地味ゆえに難しいのではと思ってましたが、割と良さそうですね。原作はアンハッピーではないけど、エンダーにとっては苦いラストだったと記憶してます。でも続編では、戦略家を超えて、哲学者のような賢者のような人物に成長します。俳優の人選もそういう華奢な子を選んだんでしょうかね。

自分も機会あれば見てみたいと思います。

映画はあまりヒットしたとは聞かないから続編はなさそうですがね…

投稿: ゴロー | 2014年10月 5日 (日) 01時52分

はじめましてゴローさん、クリスです。コメントどもです。
原作は未見なので、結末の違いはわかりませんが、見る人によっては、これをハッピーエンドとはとれないかもしれません。
※仰る通り、エンダーには辛かったであろうシーンもありますし。

ただ、ラストシーンでの表情が、僕にそう感じさせたんですよね。

期待せずにご覧になって下さいまし。

投稿: クリス | 2014年10月 5日 (日) 19時40分

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