好きなモノ(コト)の話をすること
相変わらず昔録った「未来創造堂」のストックをスマホに入れて、ちょっとした隙を見て見直しているのだけど、いやいやどうして、面白い。まぁこの「未来創造堂」がどれほど面白いかに関しては、コレまでも何度も書いてきたことなので、とりあえずYoutubeのリンクだけ貼るにとどめるけど、
※みなさん時間を見つけて全部見て下さいね(^^
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E5%89%B5%E9%80%A0%E5%A0%82
とどのつまり僕はなぜこの番組が好きなのかを考えた時、
人間は誰しも、自分が好きなことについて語るとき、とても饒舌に、そして幸せそうになる
それが見ていて楽しいということに気付いた。
当たり前のこと当たり前に言うようだけど、例えば沢村一樹が、「ブルースリーのモノマネをしたり、音声だけでどの作品か当てたり」するところなんかは、
他の誰も食いつかなくても、本人が凄く楽しそうだから「絵として成立する」。
もう好きで好きで何度も何度も見まくったんだろうな、この人の人生にはブルースリーが凄く大きな存在だったんだろうなってことが、
なんだか凄く嬉しい。
高嶋政宏が「アゴの上に椅子を乗せたり」、佐野史郎が「ギターのひずみ」に酔ったり。誰も食いつかなくても、ただただ自分の好きなことに熱弁をふるう。
・・・人間って本来ひとりというか、孤独なもの
自分が好きなことを他の人に共感、共有してもらう必要なんてない。ただただ自分が好きならそれでいいじゃないか、と。
野菜の芯が好きでボリボリ食う
群馬のカルタを自分で作る
美味しいバター、牛肉、お米、納豆、、、
究極というか、極みというか、「黒ヒゲ危機一髪を最後まで当てない」とか。
イイハナシダナーって思う。
そして自分に問う。
僕はヒトに「これが大好きなんです」と言えるものがあるだろうか。それについて饒舌になれることがあるだろうか。
そりゃゲームやアニメ、マンガや映画は好きだけど、明確に「○○、大好きなんですよね~」と話せるネタ。
意外と薄くて、ブログタイトルに似つかわしくない濃度でしか「浸って」ないのでは?
軽く寂しい気持ちになりながらも、一方では「未来創造堂だってそれほど深いところで語ってない人だって多かっただろうよ」と自己弁明したりもしたり。
・・・
別に日本一とか世界一である必要もない。ただ自分が好きであるというだけで十分なのに、どこかで「それを好きだという資格が果たして自分にはあるのか!?」という超面倒な自分が沸いて出てきてしまう。ヱヴァが好きだと言っても、トップをねらえが好きだと言っても、そんなのは世界中に何百億人といるわけで、今更僕が言ったところで、「それが?」って話だ。
ただ好きなことの話をするだけなのに、なんで僕はこんなに臆病に慎重になってるんだ!?
でも「好きなこと」ってそういうところもあると思うんだよね。好きだからこそ真剣に向かい合うし、真剣だからこそいい加減なことは言えないって思う。日本一好きだと言えなくても、日本一好きだと思えればそれで十分なのだけど、存外それすら出来ない自分を見つけたり・・・。
実際正解があって書き始めたことじゃないのだけど、もし今ひとつ何かを挙げるとしたなら、
「ゲームを長く好きでいること」
なんかは、結構な濃度を持って言える「好きなこと」かも知れない。
それこそ物心つくくらいからずっと、ゲームがアナログからデジタルになる瞬間、ゲームセンターが登場する前、インベーダーブーム、テレビべーダー、カセットビジョン、セガSG1000、ファミコンが買えなかった頃、PCエンジンの衝撃から、スーファミ前夜、テトリス訴訟、ストIIブーム、ポリゴンの登場、めくるめく次世代機、初めてのオンライン(ウルティマじゃなくニフティサーブのことね)、パソコンも88から98、DOSVと渡り歩いたし、携帯ゲーム機も片手じゃ足りない歴史を重ねてきた。
僕と同世代の人なら、誰しもがその可能性を持てたと思うけど、その中でも自分は、かなり「濃い層」にいる自覚がある。
44歳でここまでゲームをし続けてる、「ゲームのことを考えてる」人はいないだろうと思う。次に何を買おうか楽しみにしてる人、カレンダーに丸を付ける。おこづかいを貯める計画を立てる。何なら方眼のノートに攻略メモを取りながらプレイすることだってあるし、経験値稼ぎのために「正の字」を未だに書いたりする。
ストップウォッチを片手に効率の善し悪しをジャッジしたり、運転中にビルドのことで頭がいっぱいになったり、朝起きて早々に枕元のスマホでポータルサイトの掲示板を覗いたり、、、。
一番衝撃的だったハードが「スーパーファミコン」だと言える自分が嬉しい。
一番楽しみだったゲームが「ドラクエIII」だったと言える自分が嬉しい。
ニフティの掲示板で書き込みまくってた思い出があることが嬉しい。
話題になる前にポケモンやDSを買った自分が嬉しい。
バーチャファイターを見て衝撃を受けることが出来た自分が嬉しい。
スペハリを見て足がガクガク震えた自分が嬉しい。
ゼルダのオープニングでちょっと泣きそうになった自分が嬉しい。
FF12のオープニングで実際泣いちゃった自分が嬉しい。
ドリームキャストが発売日に買えなくて悔し涙を流した自分が嬉しい。
ワンダースワンのスパロボ最終面を、シャア一機でクリアした自分が嬉しい。
PCエンジンで一番最初に「R-TYPEII」を買った自分が嬉しい。
龍虎の拳の隠し必殺ワザを友達と一緒に見つけることが出来た自分が嬉しい。
ストIIターボの大会を自分で開けた自分が嬉しい。
朝4時まで4日も5日も続けてプレイしちゃう自分が嬉しい。
夜中にコンビニにわくわくしながらFF7を買いに行けた自分が嬉しい。
中古屋で「ギミック!」を手に入れることが出来た自分が嬉しい。
MDガントレットの面白さに気付けた自分が嬉しい。
テラリアをPC版から遊べた自分が嬉しい。
地球防衛軍を1から遊べた自分が嬉しい。
薄暗いゲームセンターを経験出来た自分が嬉しい。
次世代ホビーフェアに朝イチ並びに行けた自分が嬉しい。
ポケモンカードに何十万も使えた自分が嬉しい。
ゲーム音楽の為にスマブラXを楽しめた自分が嬉しい。
女神転生IIでベルゼバブを殺さないルートも遊んだ自分が嬉しい。
女神転生Iでアンフィニ宮殿を自力でマッピングしてクリアした自分が嬉しい。
日本で8番目のアバタールになれた自分が嬉しい。
イースを最初の作品から遊べた自分が嬉しい。
ロードス島戦記邪心降臨に気付けた自分が嬉しい。
ウルティマアンダーワールドの面白さに気付けた自分が嬉しい。
長男と一緒にモンハンが遊べた自分が嬉しい。
娘と一緒にマインクラフトが遊べた自分が嬉しい。
スーパーマリオよりスーパーマリオ2のが先にクリア出来た自分が嬉しい。
最初に買って貰ったソフトがゼビウスとエキサイトバイクだった自分が嬉しい。
パルスターが買えたことが嬉しい。
中古屋巡りの楽しさを知ることが出来たことが嬉しい。
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ゲームの話を、楽しそうに出来る自分が好き。
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コメント
私も小学生の頃、いつかゲームに厭きる時が来るのが嫌だなと思ってた
身近な大人を見てるとそれが当然だと思っていたから
中学生になって留学してからはゲームをやる暇が無くなって、「そういえば3年程ゲームやってないなぁ。案外早くゲームをやらない時が来たけど、別に嫌な感じはしないね。そりゃあ厭きた現時点で厭きたことに嫌な感じがしないのは当然だけど」とか思ってた
でも、高校生になってから余裕ができてまたゲームをやり始めた(ps3)
別にゲームに厭きたわけじゃなくて、余裕が無かっただけだった
どんどん余裕が無くなっていくけど、それでもゲームをやり続ける
それは、人それぞれ熱中できるものが違うなかで、たまたまそれがゲームだったってことなんじゃないかな
ビテオゲーム自体は黒ひげ危機一髪よりも広く普及しているから、最初はみんなやるけど、ビテオゲームに熱中できる素質が無いから殆どの人は離れていってしまう
もしも黒ひげ危機一髪が何故か世界的に流行っていて、どこの家庭にもあって皆がそれを経験するとすれば、殆どの人がいつか黒ひげ危機一髪から離れていくのは普通に思えるしね
恐らく自分もそろそろやらなくなるんだろうなぁ
それにしてもその人にしか書けないような文章って素敵だね
クリスさんが書くゲームの話は凄い面白い
投稿: | 2015年1月 9日 (金) 01時53分
こんにちは名無しさん、クリスです。しっかりしたコメントを下さったのに、名無しとはちともったいないと思ったり・・・。
「ゲームに飽きる日が来ること」ってあんまし考えた事はなかったですねぇ。20歳の頃、職場のおばさんに「30までやってたらアホウだね」と言われましたが、別段それについて反論もなく、、、
結局きっかけなんだろうなって思います。結婚したり子供が出来たり就職したり親が死んだりってきっかけで、ゲームをしない時間が長く続くと、別段なくても暮らしていける。実際僕のブログでもそうですが、マンガや映画に傾注して「ゲーム濃度」が薄れてる時期もあるんですよね。ただ僕の場合は、
僕が僕の書いた文章を読むのが好きなので
そのお題としてゲームが結構コストパフォーマンスが高いというか、タイムパフォーマンスが高いという。誰も僕の代わりに僕のブログを書いてはくれないし、そもそもゲームの話をするのって、楽しいじゃないですか?
※まぁゲームに限らず好きなことの話をするのは楽しいんですけど(^^;
もっともそれを「余裕があるからできること」と言ってしまえばそれまでなんですが、ただ僕の場合、月3万だったお小遣いが1万になっても、(少なくとも金銭的な余裕という意味ではタイトになったとしても)それほどゲーム時間が激減したわけじゃないんですよね。まぁ心に余裕があったって事なのかも知れませんし、もっと言えば「余裕がなくなってることに気付いてても気付かないふりをしてるだけの現実逃避」なのかも知れませんが。
>それにしてもその人にしか書けないような文章って素敵だね
>クリスさんが各ゲームの話は凄く面白い
他の何を褒められてもさほどというか全く嬉しくない自分ですが、文章褒められるのは素直に嬉しいです(^^。ありがとうございます。
歳取って凄く忘れっぽくなって、一度書いた事を二度三度書いてしまったり、取得するコンテンツに対する適応能力が下がって、結局自分が好きなものしか受け付けなくなっていく、その好きなもののキャパもどんどん狭まっていく今日この頃。正直僕の「レビュアー」「ブロガー」としてのピークは既に過ぎているようにも思いますが、まぁ誰に断って書いてるわけでもないし、お金もらってるわけでもないので、もうしばらくはマイペースで続けてまいりたいと思う所存です。
つかホント忘れっぽくなっているから、たかだか一ヶ月前のこのネタ読み返して、
「オレ、いいこと言うな~」
とか普通に感心してたからね(^^;。こりゃ▲▲▲あるな!みたいな。
※「▲」は自己満足のネタに付ける指数。△1点▲2点マックス10点は「★」と同じ。
ま、今度コメント下さるときはハンドル入れて下さい。ハンドルなしだと悪口かと思ってしまう・・・。まぁ悪口を書かれても仕方ない内容のときもあるんですけども。
ではでは!
投稿: クリス | 2015年1月 9日 (金) 20時47分