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2014年11月19日 (水)

シドニアの騎士~その3~

3話から6話まで見た感想。

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あ、 ネタバレアリです。本作に関して少しでも興味を持った人、見る予定の人は、読まない方が良いと思います。

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 つか吐きそうなくらい盛り上がったわ。

「4話がええよ」とゴローさんから伝え聞いていた情報に偽りはなく、

 4話だけで言えば★★★★の内容。

正直BGMや主題歌、やっぱりキャラの魅力という点で「弱さ」があるので、満点はなかなか付けられないのだけど、
※特にBGMに関しては、どうしても田中公平大好きッ子の僕には、本作のが明確に劣る感じになってしまう。

 いやいやどうして、アニメと同時にゲームも、、、それもまだ棒がドットを打ち返すだけの頃からの進化をつぶさに見続けてきた僕には、

 この気持ちの入ったCGは、文字通りタマラナイ。

「CGの持つ良さ」みたいなものが、とにかく描写、ディティールに宿っている。それは遠景と多数のオブジェクトをはらんだシーンでいかんなく発揮され、それこそが「気持ちよさ」に繋がっている。

正直5話からの流れで、「ああ、星白ちゃん死ぬな」と思い、おもむろに8話のキャスティングを確認したら、

 案の定彼女の名前がない。

こういうのチェックするのってマナー違反じゃないの?と思われるかも知れないけど、なんつか僕的に、あくまで僕的に、

 キャラの話とかは、別段どうでもいいから。

RPGで「システム寄りの評価を重視する」ように、CGアニメでは、その絵づくりをまず考えてしまう。もちろんラブエッセンスは悪くないし、学園モノのような展開も嫌いどころか好きなくらいだけど、

 戦争モノに生き死にの話は付きものだしな。

正直主人公谷風以外いつどこで誰が死んでも不思議はないよな、と思って見てる感じ。

 それでも6話の終わり方は、「先が見たくない」感じではあったけど。

・・・まぁ見るけども。

昔ならそういうの結構吸収というか、あまり関せずにガンガン見て、見終わった後何だかんだと話をした気がするけど、ジジイになって「ツライものを摂取する意味のなさ」みたいなことを考えるようになったというか、「食べられるなら美味しい物だけ食べたいよな?」みたいな。

これまでもクナト君が「イイ感じの小物」を演じてくれて、僕の中の「嫌なヤツ」には入らなかったのだけど、
※あまりに実力がないので、「イイ感じの悪役」には昇格できないんだよな。そこが惜しい。こいつは所詮マルフォイであってスネイプ先生じゃない感じだし。

 負の印象で終わるのはどうかな、と。

文句というより、

 来週から見ないってこともあり得る話

みたいな。

原作があることだから、こういうとき自由に「ハッピー学園生活」だけを紡げないんだろうけどさ。

あと、6話まで見て、

 こりゃ12話でキリが良いところまで「絶対行かない」という確信も得た。

調べたら11月、まさに今月から先行上映?みたいなのが始まるようで、少しだけホッとしてるけど、

 もちっと気持ちよく終わってくれても、とは思う。

シャーロックでもそうだけど、「シーズン最後の話」が「続く」場合、

 もはやシーズン最後の話まで見る気がしない。

つまりシドニアも、

 「7話以降も見る」でも、それはシーズン2が始まってからになるかも

という話。それまで、

 何回もここまでの話を見直すのも一興かな、と。

・・・非常に大事なことを書き忘れてたけど、2話は「女子更衣室」のシーンだけが「サービスカット」と思われがちだが、

 保健室で先生に抱えられるところも、オッパイが触れていて、かなりイイシーン。

これ非常に重要。っていうか、

 そういうトコ、ある意味庵野監督的。

フェティッシュというか、マニアックというか。

 シドニアのクオリティを1段上げてるのは、間違いなくソコだと思う。

でもやっぱ「CG人形」なのが惜しいっちゃ惜しいんだよな。動きが堅いというか、リアルな人間はもとより、手描きの人物描写にも「全く追いつけてないオーラのなさ」みたいなのが後味として残ってしまう、みたいな。これだけ長く作ってるゲーム関連のポリゴン人形でも、なかなか拭いきれないレベルのことだから、「仕方ない」と言ってしまえばそれまでのことなのかも知れないけども。。。

・・・

命令を無視してもおとがめナシなのは、ともすればGのレコンギスタの感想でも僕が触れた「それってどうなの?」な点ではあるのだけど、あっちと違ってこっちが「許せる」のは、間違いなく主人公が「普通じゃない」からなんだよな。謎めいたテイストを維持することで、優先順位をいじってるというか、

 コマケーコタァイインダヨのスペルが発動してる感じ。

そこもまたヨシという感じ。

 まぁ星白ちゃんは、死んじゃう前にキスくらいさせといてやってもよかったのでは?

とは思ったけど。っていうか、一気にクリス的妄想トークを炸裂させるけど、、、

 野郎からしたらヒロインとのキスシーンは大いにアリだと思うわけ。だいたい主人公に「自分」を投影して、「なりきって」、強さやかっこよさを感じ、ヒロインと恋に落ちる展開に萌えられたりするから。でも女の子は結構違うというか、あくまで僕の勝手な思い込みだけど、女の子は、「劇中のヒロインに憑依せず、イケメンに恋をする」ケースが多い気がするつまり、女子の視聴者的にシドニアを評価する場合、「ここはキスして欲しくない」と思う気がする。要は、「キスするのは自分でありたい」というか、「あ~ん谷風くん他の女とキスしちゃいや~ん」なわけだ。でも、だったら男子の「キスしてほしい(BY THE BLUEHEARTS)」という欲求はどうなるんだ、と。

 そりゃ別のエロで補完すりゃいい話。

そうして本作は巧みに男性票も女性票も稼いでるというわけなのだ(断言)。っていうか見ていてかなり「女性向き」を感じさせる描写も冗談抜き多いと思うしな。コックさんがテディベアだったり、谷風がご飯をもりもり食べるシーンがあったり<スゲェフェティッシュだけど、たぶん女子向きのサービスカット。オレにはわかる。

ヱヴァっぽさも随所に見られるけど、あれより冷たい印象を受けるのは、たぶん監督の意図したものだろうな。インジケータ関連のディティールとかも、「影響は受けた、がオレ的な正義はコレ」と、「綺麗さ」より「(監督の)カラ-」を重視してる気がする。この監督とこの制作スタッフの実力なら、

 もっとヱヴァのベクトルで、ヱヴァを超えるコクピット&モニター関連の絵も、作り上げられると思ったし。

まぁその分コストパフォーマンスを高めるために、人物もCGにしたのかも知れないけど。
※これも僕の思い込みかも知れないけど、ヱヴァの凄いところは、「CGで作ったところも全て人間の手でリタッチしてる」とこなんだよな。何つか「コスト度外視で双方の良いところを抽出し、最後の絵を出力する」感じ。シドニアの人物にお金が掛かってないとは言わないけど、あれをヱヴァまで持って行くには、それこそゼロが二つ増えるくらいコストが上がっちゃう気がするんだよな。もしくは、

 何人かスタッフが倒れるか。

正直戦争物なので、娘に向かないとは思いつつも、

 見たら相応に楽しめるだろうな、

とも思った。それくらい「良いところの良さ」は高いところで結実してる気がする。っていうか、

 ホントにシーズン2始まるのか?

それ、超重要。あと、

 ホントにシーズン2で終わるのか!?

原作マンガを読むという選択肢も、、、なくはないんだよな。

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コメント

おススメしたものとして、ニヤリとしつつ安心いたしました。

シーズン2まで続きをご覧にならない?のはもったいないと思いますので、後押しさせていただきたいです。
7話と8話までは続けてみてほしいなぁと。
7話は正直、イヤな話なのでクリスさんのモチベーションを大幅に落としてしまうと予想するのですが、8話で盛り返す・・・はず。ここは主観なので断言はできないのですが。

ちょっと極端な例ですが過去に戻ったとして、スターウォーズEP5帝国の逆襲が製作中とわかっている、初めて視聴するEP4を50%見終わったところで、残りEP5公開までとっておくべきだろうか・・・。要するに、残り50%を見る・見ないのどちらが、EP5をワクワクしながら待ち望めるか。
まぁ、極端すぎる例ではあるのですが・・・。
って、これだけおススメしておいて、やっぱいまいち、とご判断されたりして(笑)。

シーズン2はちゃんとやるはず・・・。ブルーレイはわりと売れたみたいですので。また、実はかなり低予算だと聞いたことがあります。オープニング前の前回の回想がやたら長いのはそのためかなーと思ったり。
シーズン2に期待してしまうのは、シーズン1ではロボやキャラのモデリングをいちから作るのに結構お金を使ったはず、シーズン2ではそのまま使えるかちょっとの手直しで使うかで、製作費をほかの部分にも余裕をもって使えるのでは、と。

投稿: ゴロー | 2014年11月20日 (木) 07時28分

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