ひとり暮らしの頃の話
伊集院の「のはなし」を読んでたらそのネタがあった。25歳の頃初めてひとり暮らしを始めた時の話。朝起こしてくれる人もいなくて、食費や光熱費を自分で払わなくて良くて、掃除もする必要がないし、強いて言えばエロビデオを気軽に見られるメリットがあったものの、いざいつでも見られるとなると逆にあんまり見なくなって、、、みたいな話。
自分の時はあんま感じなかったな~。
特に家財道具というか、料理道具一式を揃えてもらってのスタートだったってのもあるし、そもそも「いろんな状況を楽しもうと思えば楽しめるタイプ」の人なので、特に道具が古かったり汚かったりしなければ、そこそこがんばれた、、、というか、
最初から1年は自炊しようと思ってたし。
ひとり暮らしをする際に、いとこからゴリラのぬいぐるみをもらった。「寂しくないように」ということだったけど、ぶっちゃけひとりで寂しいと思った事は、たぶん「一度もなかった」と思う。ただ、
ひとりではない時に寂しいと思った事はあった。
具体的に言うと、今のかみさんがたまたま遊びに来た際、外国の友人と電話をしてたとき、明確な寂しさを感じた。
でもホントそれくらい。っていうか、そもそも寂しがり屋ではないし。
寂しくなかった理由には、パソコンやゲームなどが充実してたというのもあったかも知れない。当時はまだパソコン通信すらやってない頃だったけど、稼ぎを実家に送ってなかった分、
※給料は手取り12万くらいだったけど、家賃も1万くらいだったし、貯金もろくにしてなかったので
随分と生活には余裕があった。具体的に言えば、「ジャガイモを六角形に切る」くらいゆとりがあった。丁寧に皮を剥いたところで、ひとり暮らしでは一袋のジャガイモを全て消費する前に芽が出てきてしまう。なので、「だったら使い切るペースで食う量だけ効率よく剥けばいいじゃん」ということになり、包丁でザクザク六角形に切ってドボドボとカレーを作ったりしてた。今でも「使わずに捨てるよりはずっとマシ」だったと思ってる。
あと「青春の食卓」を何冊も買って、次々にそれ見て作ってたってのもあるかな。今でも時々読みたくなるけど、「手間が掛からない割に楽しく美味しく作れるレシピ」ってのは、文字通り青春の食卓って感じだった。
風呂とかトイレとかは、築40年とかのレベルの町営住宅だったので、かなり汚かったりしたけど、まぁ入る時は入るし、掃除するときは掃除する。つか、風呂とかは特に夏場とか、
かなりの数のナメクジが発生したりして、
すのこの下を覗くのがかなり怖かったりしたし、洗濯物は全て屋内に干していたので、小さな庭は凄まじい雑草天国になっていたりもしたけど、
意外とすぐ慣れた。
当然のようにゴキブリも出たし、時折ムカデとかも出たけど、「飛ばれさえしなければ」割と冷製に対処できるようになったし、ムカデにはおもむろに緑茶を掛けてのたうちまわる様を見る余裕も出来た。
※なめくじに塩を掛けるってのもやったな。
ゲーム関連はとにかく充実していて、
※多少記憶違いがあるかもだけど、
・ファミコン
・スーファミ
・メガドラ&メガCD
・PCエンジン&CDROM2
・ネオジオ
・ニンテンドー64
・VEGA9000DX
が、全てS端子接続&セレクターでボタン一発切り替え。ACアダプターも全て繋ぎっぱなしという状態。全ての音声はステレオから出力するようにしていて、
※ネオジオとメガドラは正面のイヤホン端子から出力
かつ映像は全てビデオで録画出来る環境になっていた。
コントローラももちろん片付けずに出しっぱなしで、かつ僕は当時結構な「スティック好き」でもあったので、各ハード1~3台のスティックも持ってたんだよな。近くのスーパーにテナントで入ってた衣料品店に勤めてたので、ゲームコーナーで知り合いになった友人を家に呼んで夜な夜なゲームやりまくり大会だった時期もあったし。
お酒もたばこもギャンブルも、そして当然女の子にもお金を使わなかったし、身なりにも(服屋で働いてたのに)ほとんど気を配らなかった。車にも興味がなく、外食もそれほどしないという状況で、ほとんど貯金が貯まらないというのは、、、
どれだけ趣味にお金を使っていたのかって話。
車だってアルトで、特にガソリン代が掛かったわけでもないし、週イチくらいで実家に帰ってた時期もあったけど
→地元の友達Tと遊ぶ為。
月6万くらい趣味に使ってたと思う。
ゲーム雑誌とかもスゲェ買ってた。ファミ通、ファミマガ、ヒッポン、PCエンジン関連のも数冊、ベーマガ、メスト、ログイン、コンプティーク、、、パソコンも超贅沢なPC9821-AP
※当時は実家にお金があったので、お袋がお大尽に出資してくれた。つかこれがなかったら今の僕はいないだろうってスーパーなハード。周辺機器と全て込みで80万くらいだった気がする。つか今だと考えられないかも知れないけど、「65536色表示のグラボ」に69800円とか出してたからね。メモリも「1MB1万円」って言われてたし、HDDの容量だって100MBでほとんど使い切れないレベルだったし。
→そもそもHDD対応ソフトが少なかった時代だし、ネットから動画どころか静止画すらダウンロード出来なかった時代だからね。100kbのエロ写真一枚ダウンロードするのに、何分待たされるんだよ!?みたいな(実話)。
でもふと思うと、確かに「エロビデオとか借りてこなかった」な~と。近所にレンタルビデオがなかったわけじゃないし、もちろんエロ本を買うのが恥ずかしいとかいうことも全くなかった。っていうかフランス書院文庫は結構な数買ってた気がするんだけど、
なぜかエロビデオを見た記憶がほとんどない。
一度も借りなかったってことはないと思うんだけど、「思い出のビデオ」がない。というか、そもそもこのひとり暮らしをしていた1990年から1995年くらいの5年間、ほとんどビデオを借りて見た記憶がない。映画もあんまし記憶がない。っていうかテレビを見てた記憶も薄い。
どんだけゲームやってたんだって話。
それほど頻繁じゃないにしても、「朝起きてゲーム、セーブ出来ないから仕事中放置、昼飯でちょっとゲーム、また仕事中放置、夜帰ってきてゲーム」。
※ちなみに女神転生IIだった記憶。
あとマンガもかなり買ってた。行きつけの本屋にリストが出た段階でチェックして、取っておいてもらう。
まぁ一生の間で一番贅沢していたのがひとり暮らし期間だったって話。
そんなにお金使ってたら寂しいとかつまんないとか、あるわけもない。
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今だったらそんなにお金使わなくても十分暇はつぶせると思う。レンタルビデオだって安いし、ネットには動画も音楽もあふれてる。ゲームの値段なんて冗談でも何でもなく当時の10分の1くらいになってる気がするし、
※平均化したら、だけど。ドラクエ6とか12800円くらいだったし。テラリア199円とかだったし。
スマホで基本プレイ無料のタイトルも相当数あるし。
もっとも、もしそう言う状況だったら「かなりの額課金に使った」か、
AKBのCDを買いまくったかも知れないけど。
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