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2015年1月 6日 (火)

謎の彼女X

現在10巻まで購入読了済。既に12巻で物語は終わっており、単行本も出ている。

正直あと2冊くらい定価で買ってもいいかな、と近所の本屋に行くも在庫はナシ。発売されてから2ヶ月ほどだと思うけど、既に希少なのか。

でも昔ほど焦る必要がないのは、いざとなればキンドルで買ってしまえばいいという選択肢があるから。価格はさして安くなるわけじゃないが、ここまで入れ込んでいる作品であればその限りではない。っていうか、

 結構散財しちゃったな、この年末年始。

今思えばマンガをこんな風に買ったのも久しぶりだったし、古本求めて何軒も渡り歩いたのも極めて久しぶり。いつぶりだろ。B型H系以来?

でもやっぱり面白い。笑う面白さでもエロのソソる面白さでもないのだけど、僕はこのマンガが大好きだと確信を持って言える。というか、

 嫌いな要素が全くないほど。

まず第一に絵がいい。高橋留美子とふくやまけいこを足して割ったような人物作画がそもそも暖かみがあって人なつっこい。ヒロインのデザインは、性格も相まってミステリアス(ある意味ムラがある)だけど、脇を固める女の子たち、主人公の友人、たまに出て来る父親や先生に至るまで、とても表情豊かで、「マンガらしい」喜怒哀楽を出してくれて、

 読んでいて安心できる。

かと思えば、時折差し込まれるファンタジックな異世界描写。夢の中なのか妄想の中なのか、ともすれば「アート」と呼べるレベルの精緻な見開きが、大人とも子供とも言える曖昧な17歳という心の機微を表している。つか僕が17だった頃、、、

 っていうか今でも大人ではないのだが、

「背伸びしたくなる17歳の、『17歳っぽさ』を描いているところ」が何とも好きなのだ。

これはもはやファンタジーの領域かも知れないが、
※実際SFチックな側面が多いがそれを抜きにしても
それこそが「思い描く物語」「面白く楽しい非現実」を紡ぐ意味であり、魅力であるとも思うんだよね。

主人公は一見普通の男の子なんだけど、いわゆるラブコメにありがちな優柔不断でもなければ、「異能バトルは、、、」の主人公のようなモテモテ属性でもない。かなり一途で、かなりピュアで、頼りないように見えてその実決めるところは決める「かっこいい男の子」。この物語の面白いところは、この「いい男」に序盤から彼女がいるという設定。よくある「結ばれるまで」の物語でもなければ、「片思い」の話でもない。主人公は最初から恋を成就させているのに、相手が「謎」だからドタバタしてしまう。

ヒロインが明確に主人公へ愛情を抱いている点もいい。浮気心があるヒロインが男性向けの漫画誌に登場する事はあまりないが、キスもダメ、抱きしめるのもダメ、もちろん裸を見たりパンツを見たりするのもダメなのに、愛情はある、

 そんな謎の設定ある!?

ましてや本人には拒絶のスタンスを取りつつも、その裏でエッチな妄想をして顔を赤らめたりする。運動神経抜群でスタイルも良く、顔もアイドル並なのに、主人公以外から特に追い回されることもなく、
※一回告白されてるけど。

 ホントに両思い。ある意味「キックオフ」かっ

ここまで魅力的な主人公とヒロインを用意しちゃうと、逆に脇キャラがジャマになってボルテージを下げたりもしそうなもんだけど、

 脇役である(親友の友達の)丘さんのキャラの良さ。

下手したらこの子を主人公に別のスピンオフ作品が一作描けてしまうのではないかというくらいキャラが立っていて、
※身長143cmだけど巨乳メガネで、でも地味子じゃなくオシャレもしたいけど、彼氏に嫌がられるからあまりしない。でもヒロインのことが大好きで、でもレズじゃなく、お料理が上手で機転が利く上に、彼氏のことがちゃんと好きという<最後の重要よ?

 丘さんが出てるだけでちょっとテンションが上がる。

主人公が昔好きだった女の子とか、クラスで密かに人気の女の子、アイドル、他のクラスのグラマー、実の姉など、結構な「攻略可能っぽいキャラ」が登場するのに、

 主人公は一途にヒロインが大好き

周りの子も、「好感」止まりでそこから特に一歩踏み込んでは来ない。
※奪い合うとかの泥沼シチュエーションまではいかない。

 イイヤツばっかなんだよ・・・

確かにシチュエーションだけ言えば、「フェチズム」を刺激するものが多い。そもそも「よだれをなめる」というのがかなり強烈だし。でも、重要なのはむしろそこじゃなくて、

 「癒しの空間」

だと思う。

うる星やつらビューティフルドリーマーにおいて、ラムが「文化祭の前日がずっと続けばいい」と願ったように、この謎の彼女Xの世界は、ずっと「17歳高校2年のまま」だ。バレンタインも夏休みも何度も来るけど、決して3年にならないし、後輩が増えたりもしない。それこそが本作の真実。永遠のぬるま湯であり、恋のステップが進んで行かない「もどかしさの魅力」だと思う。

「何気なさ」が実は凄く魅力的なものであるということ、「微妙な距離感」が実は「絶妙な距離感」であることを感じる事が出来れば、本作はただのエロマンガではなく、

 とっても面白く、癒されるマンガであることに気付くはずだ。

謎の彼女X★★★★。まだ最後まで読んでないけど。つか丘さん好きだわマジで。上野が羨ましい。

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