どうがんばっても出来ないゲーム
ファミコンから始まった家庭用ゲームブーム。RF入力オンリーだった初代から、PCエンジン時代にコンポジットが現れ、PS3やWiiUでもその入力は何とか踏ん張っているとは思う。
もちろんテレビごと保存する、ビデオ経由で保存する手段もあるけど、実際問題当時のハードをそのまま利用してるユーザーは少ないと思う。というか、バーチャルコンソールやプレステストアみたいに、過去作をダウンロードコンテンツとして配信したり、表だっては言いづらいけど、エミュレータが出てきたりするまでは、本当に当時のゲームを遊ぶには、当時のハードとソフトを「維持する」必要があった。
かくいう僕もかなりのレベルでキープというか、まぁ先日も書いたけど、独身時代の散財が災い?して、大量の実機を持っていたりした。それもこれも「いざやりたいと思ったときにやれるように」なのだが、実際の話、それら過去のハードを、ハードごと接続して起動したのは、、、
一番新しいところでセガサターンの13年前くらいか。
ファミコン、メガドラ、PCエンジン、スーファミ、ネオジオは全くご無沙汰。今の自宅に越してきたのが13年くらい前なのだけど、居間のテレビでVEGAを起動した記憶がおぼろげにあるから、VEGA9000DXに関しては1、2度遊んだかも知れない。
その点プレステはPS3でも起動出来るから、多少遊んだ記憶がある。つっても3、4年前になるかな。この歳になると3年とか一瞬で過ぎるからホント最近の話って感じ。
正直実機を持ってるゲームに関しては、エミュで持っててやっても「いいんじゃないかと思ってた時期がある」。ちなみに今のPCには入ってない。これもなんだか距離が出来ちゃった。
ちなみにエミュと言っても合法で認可されているものも少ないながらもある。それは、
X68000とZOOMのソフト。
つか探せばもっとあるかも知れないし、プロジェクトEGGだって
※当時のパソコンソフトを合法エミュレータを使ってウィンドウズ上で遊べるようにした有料サービス。今でもやってるかどうかはわからないけど、数本買った。
合法エミュだし、言ってしまえばバーチャルコンソールだってそうだ。まぁ有料と無料(海賊版・非合法)の違いは大きいけど。
そんな中、今、そして今後遊ぶハードルが極めて高いゲームというのも当然存在する。もちろん「そんなの遊びたくもならないから問題もないよ」と言う貴兄には無関係な話ではあるのだが、僕らくらいの世代で、過去一度や二度接触したゲームが、未来永劫起動してるのを見る機会がない、というのも、それはそれで切なさをはらむものだったりするのだ。
かれこれ5年以上前のネタで「ゲーム博物館」という僕の自宅から片道2時間くらい?のところにある「アーケードゲームの古いヤツをメンテして今でも遊ばせてくれる店」を紹介したことがあるけど、それも当時から結構なおじさんがやってたし、後継者がいそうでもなかったし、こんなご時世、果たして今でもやってるのかどうか、、、。当時もそうだったけど、
まともに遊べるロストワールドとか、ちょっと感動的ですらあったもんな。
あとガントレットのアップライト筐体とか。
※なかったかな。うろ覚え。
もちろんハードごと「遊べる」とすると、「R360」なんて世界中に現存してないんじゃないの?って話になるし、一線を退いた音ゲー全般が「そう」なっちゃうとは思うけど、基本ひとりでチクチク遊ぶコンピュータゲームの話。とりあえずご家庭で遊べるゲームに限って話を進めてみる。
まず最初に僕がこのネタを書こうと思ったきっかけは、
PC8801MkII版「スーパーピットフォール」
ウィキペを開くとまずファミコン版がヒットするが、僕が遊びたいのは88版。つかファミコン版との違いはよくわからないが、88版のあとファミコン版を遊んで、
これはヒドイ・・・
と思ったので、面白さ、魅力という点でファミコン版が88版のそれを再現していたとは思いにくい。つか記憶の中では、
完全に別物だった気すらするし。
軽快な音楽とポップなグラフィック、画面切替のマップはマッピングが楽しく出来て、サイドビュージャンプアクションに軽い謎解き要素、「普通に楽しい」ゲームだった。見た目の印象的には「ザ・キャッスル」にも通じるけど、遊んだときの「アクション:謎解き」の比率がキャッスルは難しすぎて、、、。
他にも88のゲームで、今遊びようがないものもいっぱいある。中にはEGG以外でも遊べるケースも、
※バーチャルコンソールでMSXタイトルが遊べる中に、88でもあったものがあったり、、、。正確には88が遊べるわけじゃないけど。
あったりするけど、
一生遊ぶことはないんだろうなぁと思うと寂しくなる。
あと、Steamで見た「ワイヤーフレームのゲーム」も、古い記憶を揺り起こした。そう、
僕はアタリのスターウォーズを遊んだことがない。
ワイヤーフレームのスターウォーズは、エミュレータで再現されたものを見たことはあっても、実機がない。実機とエミュレータに明確な違いがあるのがまさにこの「ベクタースキャン」で描かれたゲームで、僕がプレイして明確に記憶しているのは、
アステロイド
すごくシンプルな黒地の画面に、周囲から飛んでくる隕石を撃って壊すだけのゲームだったと思うけど、
とにかく「輝度」が強い。
文字通り「線が光っていて」、ドットに見られるギザギザ=シャギーが全くない。変な話「4Kのモニター」が、5インチくらいまで小さくなれば、人間が視認する上でのシャギーはなくなるのかも知れないけど、
今度は液晶による「光の弱さ」がネックになる。
僕が知らないだけかも知れないけど、「4Kなのにブラウン管」なんてのは存在しないだろうからね。っていうか、
ブラウン管自体かなりノスタルジックというか、ほぼ絶滅種なんだろうな。
あと何年かしたら、「RF出力+ブラウン管」の、ピンぼけしたファミコン画面が逆にありがたく感じるようになったりするのかしら。C1の画面を知ってる自分には理解しづらい未来ではあるけれど。
テレビゲーム以外では、ゲーム&ウォッチや蛍光表示管(FL)のゲームなんかも、一生遊ぶ機会がないものも多いんだろうな~って思う。モンスターパニックや「パックマンの形をしたパックマン」、僕が初めて買ってもらった「クロスハイウェイ」。案外発掘さえ出来れば、そのまま壊れてなくて遊べちゃうものも多いだろうとも思うんだけど、
※今のゲーム機と比べて構造がシンプルだから。つか電卓の延長みたいなもんだし。
そもそも現存してないってのが現実なんだろうな。つか、
オクとかで何万もしたりしてたしな>モンスターパニック
ちょっと前にポケットメイトの話をしたけど、今ふとポケットの中に当時のゲームウォッチが入っていて、例えば病院の待合室とかでおもむろに取り出してプレイとかしちゃったら、、、
なんだかちょっとワクワクする。
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コンピュータが進化して、MAMEで一度も遊んだ事がないようなアーケードゲームに触れる事が出来たときは、本当に世界が「えらいことになった!」って思ったもんだけど、今完全に真新しいコンテンツが生み出されにくくなってくると、それほど過去のゲームが遊びたくならなかったりする。無い物ねだりと言ってしまえばそれまでだけど、今の僕には、1980年のアーケードゲームより、2020年の家庭用ゲームの方が、魅力的な感じなんだよな。っていうか、
そうであって欲しいって思うんだよ。
「がんばっても出来ないゲーム」は、もしかしたら「2020年発売の家庭用ゲーム」かも知れないんだよな。
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