猿の惑星新世紀-ライジング-
・・・まぁ思った通りの映画だった。
さして面白くもなかったので、ネタバレ有りです。借りてくる必要なし。
何となく新作が見たくなってツタヤへ。特に目的の作品があったわけではなかったので、とりあえず新作コーナーからチェック。以前も書いたけど、主役に抵抗があり、
※勝手な思い込みでは、前作の主役が役柄そのままにキャストだけ代わったのかと思ってたけど、実際は全く別人だった。
見る前からさほどテンションは高くなかったのだけど、
それでも前作が相当面白かったので、、、あとそこそこ新しかったので借りて見た。
ライジングはジェネシスの100%の続編で、10年後だかの話だったらしい。「猿ウイルス」と呼称された、もともとはアルツハイマーの治療薬として開発された薬が元で、人間は大半が死に、ごく一部の免疫のある者だけがコロニーを作って暮らしていた。
猿と人間はそれぞれの世界で共存していけると思われたが、ガスやら石油やらの資源がほどなく底を突くため、猿=エイプのコロニーにある水力発電のダムを、何としても動かす必要に駆られる。
この流れは、のちのち「人間並の暮らしをしていく猿たち」に繋げる重要にして上手い落としどころだなぁと思いつつ、一方では、
双方に危険分子が思いっきり居て、
僕的には居心地の悪いご都合主義を感じてしまった。つか数千の猿に対して「銃は捨てろ」と言われてるのに約束を破るとか、、、。
いくらそいつがダムの技師だからって、、、
っていうか、
結局そいつ抜きでもダムの再起動出来たし。
前作もそうだったけど、とにかく何としても「定められたゴール」に持って行かなくてはならない「枷」があったわけで、脚本家も大変だなぁとしみじみ思ったりもするのだけど、その「生い立ち」のドラマがない分、どうしても話は薄っぺらになる。端的に言ってしまえば本作のストーリーというのは、
猿と人間の対立がより激化しただけ。
全面戦争突入!と言えば聞こえはイイが、実際に本作での内容は「小競り合い」レベルで、次の作品も「儲けよう」という下心が見え見え。まぁ僕みたいに何だかんだ言って借りてきてしまった人間もいるわけだし、商売として間違ってるとは言わないけど、、、
本作自体は、クリス評価★☆くらいの作品だった。
何つか見てる時間の大半がイライラしてた気がするし、
※スッキリしたのはシーザー(猿のリーダー)の息子が改心したところだけだったし。
キモであるはずの「ヒールの死に様」も、それまでシーンで見せてきた「猿のポテンシャル」ならば、余裕で回避出来たんじゃねぇの?って感じでイマイチスッキリ出来なかった。
逆に良かったのは、シーザーが思い出に浸るシーン。前作を見てなきゃなんのこっちゃって感じではあったかも知れないけど、普通にジーンとしちゃった。ジェームズ・フランコ、、、たぶんこの10年で死んじゃったんだろうな~とか。
※前作で死んでなかったよね?
オランウータンのモーリスと、主人公の息子が漫画を通じてコミュニケーションするとこもよかった。っていうか、
緩くて柔らかなシーンが少なかった。
何つかしょうがないとは思いつつも、全体として殺伐としすぎてた感があるというか、冒頭に出てきた「廃墟と化した街並み」なんかは、アイアムレジェンド「っぽ過ぎる」なと思ったし、謀反を計るコバ(シーザーの部下)なんかは、ルックスからしてグロく、
※人間に対して恨みがあるわけだから当然そういうイメージに仕上げるのは理解できるのだけど、、、
そこまで人間を嫌う理由付けが弱い。
人間も猿もどちらも相手をなめてる感じも、なんだかなぁって感じだったし、シーザーが「親父、、、というよりおじいちゃん?」みたいな歳の重ね方してたのも、今ひとつテンションが上がりきれなかった理由かも。
※ハリソン・フォードとかショーン・コネリーを見るようだった。
前作を見た人間として、今作を見たことに対する後悔はないけど、前作を見てる人間全てに今作が薦められるかと言ったら、まぁそんなことはない。
始まりと終わりが定められた「仕方のないストーリー」だったから、これ以上の「猿の惑星創世記の続編」を望むのは難しいだろうと思う。そういう意味では十分な内容だった。でも、そもそも「続編を望むべきかどうか」という根本的なところで、
まぁなくてもよかったかな
と思ったりはしてしまったな。
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