アメイジングスパイダーマン2
まぁなんで今頃って話だけど、ウチの常連さんに限って言えば、
いつものこと
とご理解いただけることと思う。
つかいろいろ思うところのある映画だったな~。面白かったか面白くなかったかの2択で言うなら、
面白くなかった。
素直に物語に入っていけなかったというか、常に俯瞰視点で見てる感じというか、、、
本作をネタバレなしで一言で説明するとするなら、
アミューズメントスパイダーマン2ライド。
3Dや4Dでの上映を前提に作られた「魅せる映像」てんこ盛りで、まるでアトラクションのよう。ただそれは褒め言葉ではなくて、
普通に家のテレビで見るには、ドキドキもワクワクもしづらい「派手さだけが」目立った映像の垂れ流し。
一昔前ならこういうのにドキドキもワクワクも出来たのだろうけど、
今はもう無理。ましてやテレビだし。
逆に言えばこれを3Dや4Dの大スクリーンで見ることが出来た人は、幸運だったと思う。面白い面白くないはともかく、少なくとも「本来の姿」で評価出来るから。
言っても前作も3D映画ではあったわけで、「そういう演出」も当然あったのだけど、「生い立ち」を描く上で取られたスパンが結果として物語をシンプルでわかりやすくし、どんどん詰め込んでより派手に、より豪華に贅沢に、とならずに済んだ。
2は「絵を盛りすぎ」。
序盤ジェイミーが出た時点から、既になんだかイヤなニオイが立ちこめ始めて来て、
※せっかくのいい役者でも、この扱いじゃ間違いなくヒールだし、かつエフェクトまみれで演技もクソもないCG人形になってしまうんだろうな~という「ニオイ」。
予感は的中。無駄にチャラいセリフが振られたスパイディも、前作と比べかなり「無理してる感」「不自然感」があり、
※そりゃそうだ。だって前作で恋人と別れさせられたんだもの。明るくハッピーな人柄に違和感があるのは当然だべ?
だったらいっそのこと最初から最後までチャラくてハッピーなスパイディでよかったんじゃないの?
ってスゲェ思った。彼女の親父さんとの約束をサクッと破り散らして、彼女としっぽりベッタリでラブラブバカップル路線を突っ走ればいいじゃん、と。
たぶんアメリカにはそう言う文化がないんだろうね。
幸せな人間は不幸に、不幸な人間は幸せにしなくちゃならない法律があるんだと思った。ハリウッド国で制定されてて誰もそれを冒しちゃなんねぇんだろうな~と。
クリスの評価は★か、★☆くらいかな~。期待が低かったわけじゃない分厳しめの評価になっちゃった感じ。以下ちょっと余談を挟みつつネタバレ感想箇条書き。
ハリーって誰?って思った。旧作(サム・ライミ)のジェームズ・フランコからあまりにイメージが違いすぎて。でも今作のデイン・デハーンも、彼は彼で大いにアリ。途中で気付いたけど、僕が好きな「クロニクル」でもヒールをやっていて、
結構かっこよかったんだよね。
キレのある視線の中に子供っぽさがあるいい役者だと思った。こういう顔が出来る人はニーズがあるだろうな。
オススメ出来るかどうかと言われたら、
コレ見るなら「アイアムナンバー4」のがオススメ。
僕的に旧シリーズとこの新シリーズで好きな順に並べるとするなら、
好き アメ1、旧1、アメ2、旧2、旧3 嫌い
の順かな。何だかんだ言って「スパイダーマンになるまで」が楽しいんだよな。
以下ネタバレも含みつつ適当に。
・死ななくてよくね? スゲェ思った。続編作るつもりなのかそうじゃないのかわからないけど、、、っていうか続編で別の彼女が既に内定してたってことなのかな。それはそれでどうかと言うか、本作のエマ・ストーンは実生活でもアンドリュー(今作のスパイディ)の彼女らしく、ラブシーンの演技的には全く問題なかったわけで、っていうかラブシーンはホント出来がよかった。特に倉庫でのキスシーンなんかは、かなりキュンってした。「キュン」だって、死ねよ中年。
まぁ前作のがキュートではあったけれども。
シミジミ思った。つか監督が別の人に替わったかと思ったくらい。ハッピーエンドでいいじゃんよぉって感じ。
・「ルーズベルト」の秘密があまりにも大げさすぎて、あそこまで序盤で引っ張った割に、出てきたのが子供へのビデオメールだけとは、、、。
※実際はいろんな研究成果もあったんだろうけど、それに関する描写がろくになかったからねぇ。っていうか今でも完全に機能しすぎだろ、とは思ったけど、これはまぁしょうがないか。
・ラストの子供、超よかった!何つか、そこまでのストレスが吹っ飛ぶ勢いで清々しいシーンが作れてた。まぁ「Mr.インクレディブル」にモロかぶりなラストだったとも言えるけど。
・完全に電化したジェイミーなのに、何で頭のメーターが物理パーツで残ってるの?って感じ。世界中から3892万5638人に突っ込まれたことだけど、言わずにはいられない。まぁ「釣り」ってヤツですか?
・秘書役のフェリシティ、無駄にかわいすぎ。ちなみにフェリシティってボーダーランズプリシークエルのヒロイン?の名前でもあるんだよな。
・ハリーを追いやった重役のコルム・フィオールは、密かにエージェントライアン、マイティ・ソー、リディック、ペイチェック、パールハーバー、フェイスオフと、過去結構な頻度で見かけてるいい感じのガイコツ顔。つかジェイミーの扱いが悪すぎたこと以外は、俳優にもかなりのお金が使われてるっぽかったな。まぁデイン・デハーンは若手お値打ち株って感じだろうけど。
・電磁石関連の「煙巻」は僕にはついて行けなかった。なんで電流が流れてこないの?
・飛行機同士って管制塔を挟まないと通信も出来ないの?って思った。もちろん「見た目豪華なおかず作り」なのはわかってますけども。思っちゃったんだから仕方ない。
・・・
とにかく派手な絵作りを徹底してやってんだから、話もそれに合うように薄っぺらで幸せ満開にしちゃえばよかったのに、ってのが話に関する感想かな。近い将来3D映像でまた見る機会が持てたらいいな~って感じだったな。
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