ガーディアンオブギャラクシー
借りるつもりもなかったのだけど、気軽に見れて気軽に楽しめそうな映画が見たかったのでチョイス。結果から言えば、
思ってた以上に思ったとおりの映画だった。
序盤から中盤6割くらいまでは「子供だまし」か「マスターベーション」的なスメルが立ちこめていて、正直結構眠かった。SFX関連の映像は、相応には凄いのだけど、新鮮みという点では弱かったし、結局人は慣れてしまう生き物。例えばトータルリコール然とした街並みや、スターウォーズ然とした大都市の遠景、スタートレック然とした異星人の表現は、どうしても既視感というか、ともすればマンネリ感さえも抱いてしまう。
要所要所で80年代のアメリカンポップスが流れ、主人公の「軽いけど責任感がある」キャラは、かなり鉄板の性格付け。脇を固める「肌の色が緑の女性」「人語を話すアライグマ」「身長3mほどの樹木人」「マジメでジョークの通じないクレイトス風マッチョ」は、どいつも「一癖ある反面、どこか子供向け」。ジェシカ・アルバのようなセクシーな魅力はゼロで、個々の能力もファンタスティック4のようなスーパーパワーではない。
※「樹木人」のみ結構「ヤル」けど。
「銀河を守る」というくらいだから、相応に話も大きく、破壊関連のシーンも少なからずあるのだけど、これもやっぱりどこかで見たことがあるような印象が終始拭えず、決してお金が掛かってないわけじゃないのだけど、
贅沢な気持ちになれない感じ
が強くした。
ハン・ソロのような賞金稼ぎっぽい?トレジャーハンターっぽい?主人公は、宇宙空間で活動するためにマスクを付けたりするのだけど、そのマスクもなんだか微妙というか、おせじにもカッコイイとは言えない物。
多かれ少なかれご都合主義が見え隠れする点はさほど問題じゃなく、「クライマックスさえ良ければ・・・」という気持ちで折り返し、、、
まんまといい感じのクライマックスに。
・・・
子供だましっぽいなぁと言うイメージ、新鮮みが薄そうだなぁという気配、それでもハッピーエンドは約束されてそうな雰囲気と、見事にそれを裏切らない結末。
正直前半は3点かなぁくらいだったけど、最後まで見てクリスの評価は★★☆というところ。子供さんが小学生くらいなら、プラス★で一緒に見るのもオススメ出来るし、ブルーレイで借りるのも高精細で魅力が上がるな場面が多いのでアリ。
声優は主人公の父親代わりの青い肌の人が、イッテQのナレーションの人で、何つかどうにもイメージが引きずられたというか、
もちっと声優っぽい人にやって欲しかった
感じ。あと実際はちがってたのだけど、キャストも中村獅童みたいで最後まで気になった。
オープニングのキャストクレジットで、ヴィン・ディーゼルの名前を見つけたので、
※他は全て知らない人だった。
どこに出てくるんだろうどいつがそうなんだろうと終始目を光らせてたのだけど、結局最後の最後までわからず、あまりに気になったので今調べてみたら、、、
まさかの樹木人グルートがそうだった。
CG100%だと思ったら、つまりは中の人(モーショーンアクター)がヴィン・ディーゼルだった。ちなみに声優も本人がやってるらしく、「ワタシはグルート」というセリフ以外ないのだけど、国によってはこれも本人が当ててたらしい。日本語版がそうだったかはわからない。
・・・
純度の高いSFコメディということで、どうしても「ギャラクシークエスト」と比較してしまう面もあったのだけど、
※序盤は特に
掛かってるお金はこちらの方が遥かに上でも、見終わったあとの爽快感、クライマックスの痛快さ、話の面白さなど、多くの面でギャラクエに軍配が上がる。主人公は本作も悪くなかったが、やはりヒロインの肌が緑色で、
※決して人種差別がどうこう言うつもりはないのだけど、
感情移入しづらかったのがデカい。肌が緑でも色っぽいシーンがあればまた違ったんだろうけど、そう言うのも全くなかったしね。
人に寄るとは思うけど、ザスーラ、ギャラクエには及ばないまでも、銀河ヒッチハイクガイドやガーディアンズよりは好きかな。「子供向け」ということを覚悟して見れば、大きく裏切られるということはないと思う。クライマックスには何度かニヤリとさせられたし、「おお~」って声も出たしね
ちなみにスタッフロールのあとにも1カットあるので、そういうの気になる人は忘れずに。
以下一応ネタバレ反転
「一番爽快だったのは、青い親父が10人以上の敵と宇宙船を一瞬で倒すシーン。最初からこの親父ひとり中心メンバーに加えてたら、こんなに苦労しなかったんじゃないの?」って思った。
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