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2015年3月25日 (水)

トランスフォーマーロストエイジ

※ネタバレあります。まぁネタバレ読んでもそんなに変わる映画じゃないと思うけど。

 マスターベーションもここまで来たら大した物。

シリーズは最初からご都合主義の塊であったように思うし、本作も節々で「え?」と思うところも多かったのだけど、とにもかくにも、

 終盤の絵作りには感服せずを得ない

素晴らしいとか凄いとかっていうより、「感心する」感じ。

よくもまぁここまで作り込んだなぁという感じ。もちろんお金もあっただろうし、

 メカ(ロボット)×車×恐竜×変身=男の子が大好きなもの

という図式に則って作ったよなぁという感じ。

ターゲットが「子供&大きい子供」なので、先に書いたような細かな部分はほとんどどうでもよろしい。っていうか、

 どうでもよくなった。

早すぎてよくわからなかったシーンに対しては頻繁にスローで丁寧に見せてくれるようになったし、旧来からのファンに対して旧コンボイのデザインをサービスしてくれたり、いい加減シリーズのしがらみを断ち切って全く新しいキャストと、設定で
※一応「シカゴでの戦い」という前日譚的な説明はあるものの
オプティマスほかメンバーの性格や存在もイチから構築。

相変わらず序盤悪役で終盤善玉にシフトする展開も「アメリカ人にとってのジャンプ(努力友情勝利)なのだろうなぁ」と思うし、片親オヤジが年頃の娘に嫌われつつ最後にはパパ大好きに持って行くのも鉄板。どこがイレギュラーなのかを探す方が大変なくらい、

 全部が全部お約束通りのストーリー。

違うのはとにかくお金が掛かった映像と、強いて言えば主人公がシャイアと違って銃を持って戦うことくらいか。

ヒロインは1,2作目のミーガン・フォックスとは比ぶるべくもないが、3作目の人よりは「ずっと見れる」。彼氏役は普通にイケメンだが、あくまで主役はトランスフォーマーであり、マーク・ウォールバーグなので、あえて前に出させない抑えた役所として使われてた感じ。

で、主役のマークだが、正直シャイアの方が相性は良かったと思う。決して嫌いな俳優ではないのだけど、今回の「娘大好き親バカ一直線」なキャラは、今までの「実は強くて凄いヤツ」というのと、微妙にズレる。何つか、ある程度はマッチョだし、動けるんだけど、それをウリにするほど体育会系ではないし、例えて言うなら、サム・ワーシントンにコマンドーのシュワルツネッガーの代役をさせたような、マクレーン刑事が妙にマッチョになったような、違和感があった。個人的にはもっと序盤から「ダメな発明家」ではなく、「実はホントにスゴイ発明家」で流してくれてれば、
※トニー・スタークみたいな
もっとずっと話が面白くなったんじゃないかなぁと思ったな。協力して戦うならなおのこと。
→エイリアンの借り物じゃなく、自分で武器を作ったり。つかあの銃も強すぎっちゃ強すぎだよな。弾も無限で、ひょいひょいラスボスにダメージ与えてたし。まぁ特別なものなんでしょうけども。

ロボ関連では、やっぱりというかしょうがないというか、恐竜たちが凄く良かった。単純にビジュアルでかっこよかったし、動きもイイ感じ、メリハリもあって、「牙狼が轟天に乗った時」のような清々しさがあった。いつ出てくるいつ出てくると、すごくひっぱっただけあって、出てきた時は「やっとか!」とイイ感じに期待が乗ってたってのもあるけど。
※アメリカの映画館だったら絶対拍手してたと思うワ。

ラスボスがぶっちゃけ強くもないしカッコ悪いし小さいしで、過去作と比べてもかなりしょっぱかったのが残念ではったものの、
※あんましゃべらないし。しゃべりすぎるのもどうかとは思うけど。
人間側のキャラがその分そこそこ充実してたのは良かった。殺し屋のルックスもかっこよかったし、序盤明らかにヒールだった企業の社長ハゲが、後半唐突にキャラをシフトしたのも、「子供向けマンガチック展開であると理解しつつも」僕は許せた。

ハゲに関して超個人的には、ラストみんなで立ってるところで、となりの秘書?の女性のおしりを触ろうとしてペシリってやられる、みたいなのがあったら最高だったのに、とは思った。

つか、今回はトランスフォーマーということもあり、「更新したら準新作1本無料」だったこともあり、ブルーレイで借りてきたんだけど、

 それで正解だったとは思った。

特に過去作に関して何度も見たくなったってこともなかったし、
※せいぜい1シーンとか2シーンくらい。
何より細かなところまで見せる描写が凄く多かった。ホント「ブルーレイの宣伝媒体」かのような映像がたくさんあった。
※過去作でもあった「一旦ロボにトランスフォームして、中の人間たちをキャッチしつつ着地」のシーンも、人数増やしてかなり絵的にグレードアップしてくれていて、思わず身を乗り出してしまったし。

決して名作と呼ばれる作品ではないし、「面白い」という感想もなかなか導き出されにくい展開だったとも思うけど、それでも見て損したという感じは全くない。というか、

 トランスフォーマーとはこういうもの

という期待と了解の上に見に行っているので、その面での裏切りがなかったとも言える。

ここまで書いてふと3作目のことを思い返したら、「そう言えば結構イヤな社長とか相変わらずイラつかせる家族とか出てたな」ということを思い出した。

 今作は、マークが過度の親バカである以外、イヤなヤツは一人も出てこない。

もちろんヒールは出てくるんだけど、そいつらは基本単純だし、主人公達に対するアプローチも「悪くはあっても嫌味じゃない」。そう言う意味では僕好みの話だったとは言えるかな。

でも中盤で主人公の親友があっさり死んじゃったのはどうかと思った。最後まで引っ張るわけにはいかなかった
※人数が多過ぎちゃうので。
のもわかるけど、何も殺すこたぁねぇだろうと。っていうか「機械の体に変身しちゃう」んじゃないの?って思ったりもしたけど、

 「それは言わない約束」なのかも。

音楽はいつものメインテーマが流れたのか思い出せないくらいさほどピンと来るものがなく、、、っていうかそもそもオプティマスほか結構ロボの時のデザインが「ダサくなってた」ってのが気になって音楽どころじゃなかったってもあるかも。

あと気になった点としては、今回「トランスフォーミウム」という、誰でもこれを使えば動いて変身できるロボットが作れますよ、という「魔法の粘土」が登場するのだけど、これを使って作ったロボ達が、

 まるで「小さなピクセル」のように細かく分散していろいろ自由に変身するくせに、体に穴とか空いたらダメなんだ、、、みたいな?

あと単純に「変身シーンのコストダウン」だろうな、と。明らかにメカを動かすよりピクセル動かす方が楽だろうもんな。見た目が新鮮な分騙されそうになったけど。
※コンピュータの演算力は必要でも、テクスチャや構造を考える必要は少ないという話ね。

そうそう、ラストでオプティマスが「余裕で飛行」したのもちょっとビビった。「飛べるなら言ってよ!」って感じだったな。ジジイの助けとかなかったのに。

・・・

せっかくの恐竜達を活かせる敵がいなかったのが惜しいと言えば惜しい。全体的に敵のキャラ付けやルックスが弱い。大型の敵がいないなど、微妙なところもあったりはしたし、前半は正直タルくてあくびとか出たりもしたけど、

 トータルでクリス評価★★★☆かな。※ちょっとおまけ気味。

加点要素はとにかく恐竜がよかったのと、スローシーンがわかりやすくてよかったこと、イヤなヤツがいなくて、ハゲがキャラチェンジしたこと、ランボルギーニのスーパーカー(何つーのかは知らない→調べたらアヴェンタドールというヤツだった)が普通に超かっこよかったことなどなど。

シリーズのファンを「今でも続けていられた人」なら、たぶん僕がどうこう言う前に映画館で見てると思うし、毎回DVDで見てた人の期待もまぁ裏切らない内容だったと思う。相変わらずクソ長い(165分)ので、適当な時間から見始めちゃうと、

 こうして3時過ぎても感想が終わらないなんてことにも、、、

なっちゃったりはするけど、「コストパフォーマンス」という意味で言えば、その長さも含め、なかなかのものだったとは思うな。

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