テイカーズ
刑事マット・ディロンと強盗団ポール・ウォーカーほか数名のアクション。予備知識はほぼなく、予告すら見てない状態で、ツタヤ店頭で見て何となく借りてきた。なので期待値は特段高くない3点~4点の作品だったが、、、
思ったよりよかった。
「思ったよりよかった!!!」というほどではないが、いやいやどうして、
悪くない。
サスペンス要素も強く、終盤次々に死んでいく。正直「それはオマエダメだろ」と言いたくなる「無理め」な展開が数カ所あったりもしたが、トータルすれば十分楽しめた。
クリス評価は★★★。
テイカーズは、デカいヤマで巨額の富を手に入れる強盗集団。普段はそれぞれが別々に暮らし、数年に一度集まって協力し犯行に及ぶ。手口は非常にスマートかつ計画的で、メンバーそれぞれが各分野のエキスパートというところで、「オーシャンズ11」にかぶるところもあるが、あれより刑事側のウェイトが高く、余計な贅肉も付いてない。
※オーシャンズシリーズは無駄にスタイリッシュだったりするので。
以前の犯行時にメンバーのひとりがサツに捕まり、10年の刑期を終えて出てきた後、以前のメンバーにまたデカい儲け話があると近寄ってくる。当然恨んでて当たり前なのに、そのまま(多少の疑いは掛けるものの)計画を実行する運びになるのだが、、、。
マット・ディロンと言われて、一瞬「マット・デイモン」と脳内でブレンドされ掛かるが、見た目が全然違うのと、終盤「若かりし頃」の面影がフラッシュバックして「あああの人ね」とスッキリ。正直アウトサイダー以外に特筆する作品には出てきてないんだよな。つか役所としては、グリーンゴブリンをやったウィレム・デフォーを動けるようにした感じで、
割と野蛮人。
特に、愛娘と非番でお出かけしてる最中に、容疑者とおぼしき連中を見つけた時の、
子連れで追っかけるとか、、、マジ無理。
それはダメでしょって感じだった。「子連れの警官なんていない」というフラグではあったものの、なんかこれは「一戦踏み越えてる」感じで。
正直前半は特筆するほどのシーンもなく、「ああポール・ウォーカーは相変わらずかっこいいなぁ」とか、「おっ!ヘイデン・クリステンセンが出てるんだ。相変わらずいい目力があるよな。つか目力ありすぎてアップでは(主役じゃないから)使いづらいよな」程度だったのだけど、
後半のフリーランニングでの追いかけっこ、かなりスゲェ。
※クリス・ブラウンという、歌手として結構メジャーらしい人。
「かなりスゲェ」と書いて期待が過剰になりすぎるのは怖いけど、良くあるカーチェイスやバイクチェイスなんかと違って、人対人の追いかけっこはまだまだ進化の余地があるなぁと感じさせたし、そもそも痛快にして「痛い」。
※結構な高さから飛び降りたりするし。あれがCGだったらスゲェなって感じ。
正直このランニング追いかけっこのシーンだけで、★1つ分あるくらいの満足感があった。ちと長いけど、「もっと見ていたい」と思うレベルのクオリティだったし、彼の見せ場でもあったしね。
終盤のまとめ方に、やや物足りなさというか、「え?それでいいの?」という気がしないでもなかったけど、
※特にお姉さんの下りとか。ヒールがあっさり死んだりとか。
キャストの魅力と、前述のアクションシーンが見られたので、特に不満はないです。
大きな期待を掛けず、旧作で何かついでに借りてくるのないかな~という程度、それこそ3点あればいいんだけど、という人が借りてくるにはちょうどいい作品。笑いはゼロだけど、シリアス過ぎるってこともないし、何よりあの鬼ごっこは一見の価値があるかな、と。
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このあと妙にサスペンスが見たくなって、またもセルラーを借りてきてしまった。「セルラー」は、キャプテンアメリカのクリス・エヴァンス主演の、携帯電話を巧みすぎるくらい上手く使ったアクションサスペンス。ヒールにジェイソン・ステイサムが、
スゲェ悪役っぽい声優を当てられて名演。
序盤ややスロースターターだけど、クリス(役名ライアン)が本気になってからは、全くよどみなく最後まで楽しめる。つかそれほど前じゃない最近に紹介したばかりな気もしないでもないけど、
今見ても8点くらいある内容にむしろ感心する。
これを見ると、クリス・エヴァンスがキャプテンアメリカやヒューマントーチに抜擢されたのも頷けるなぁと思うと思うな。かなりかっこいいから。あと恋人役のジェシカ・ビールも(ほんのちょっとしか出ないけど)かわいいから。
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