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2015年4月15日 (水)

ダイナソープロジェクト

何かのDVDの予告で見て、一応チェックしてあった作品。ついでで思い出したので借りてきた。面白くなくても旧作だからいいかな、と。

 で、

ぶっちゃけそう面白くはなかった。クリス評価で言えば★☆くらい。

だが、これを「面白くないなら0点か、それ以下じゃないの?」と思った方がもしいたとしたら、

 まさにこの作品は3点くらいの「加点要素」のある作品だった

欠点というか難点を言い出せばいくつもある。

・ハンディカムの映像が非常に多く、よく言えば臨場感があると称されるが、ぶっちゃけなにがなんだかわからないものが大半で、「クローバーフィールドでも相当見づらかったのに」それ以上に見づらいシーンが目白押し。

・キャストが主人公含め全て魅力薄。特にサービスカットはないものの、巨乳のギャル担当が早々にやられちゃったのは何とも残念。

・恐竜映画ということで、基本ウソっぱちなのは当然なのだけど、冒頭にいきなり「これは実際の映像である」みたいなキャプションが入り、

 むしろそれが変な感じにさせた。

・で、その恐竜に関しても、特にメジャーなのはほとんど出てこなくて、まぁある意味「独自の進化」的な?「あくまで秘境ですから」的な感じにアレンジされていて、かつそれらのほとんどが「割と地味」な出演。

・ハンディカムのつなぎ合わせなので、しょっちゅうシーンが飛ぶ。演出と言えば演出なのだけど、適当なご都合主義も垣間見え、あまり褒められた感じではない。

・・・

とにかくクローバーフィールドを彷彿とさせまくるハンディカム映像が非常に多く、見づらいのが一番のマイナスなのだけど、一方で、恐竜そのもののCGの出来は結構良く、
※最近の作品であることは理由にならない。実際こないだ見た「メガシャークVSメカシャーク」なんかは、もう悲しくなるくらいCGがショボかったりしたし。

大きな恐竜でなくとも、なかなかにリアリティがあって悪くない。オリジナルデザインであることも、特に大きなマイナスにはなっていないし、何よりも、

 ストーリーが悪くない。

キャストもカット演出も微妙レベルでも、結末および、クライマックスの演出は、正直ちょっとニヤリとしてしまった自分がいて、つまりはそれが「3点への加点要素」。言い換えれば、もっと俳優とカメラにお金が出せたら、もう一段クオリティが上がった可能性があった作品だったと思う。

「この恐竜は安全だ」と言ってるそばからパックリ行かれちゃったり、帰る術がないのに現地ガイドがひとりで「私は帰ります(キッパリ」というのもなんだか違和感があって微妙ではあったものの、
※ガイドはその後一切出てこなかったし。食べられもせず帰れもしない。投げっぱなし。
ラストのおかげで、

 他の事はいろいろどうでもよくなった。

 つっても、まぁみんな見ないと思うので、この映画のキモであるネタバレを書いてしまう。もし「あ、オレ見るかも」という人は、こっから先はスルーして下さい。あ、一応トレーラーを貼り付けておきますので、それ見て「見る気になった」人は、その先スルーでよろろ。

●ダイナソープロジェクト日本語版トレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=ivnW8lsJGxE

恐竜と友達になって、悪者を倒す展開になるとはっ!

そもそも友達=仲良くなるところに異常な「無理さ」があったので、にわかには信じられなかったというか、ジュラシックパークでもあった、小さな恐竜を手なずけようとして逆に食われちゃうシーンしか想像出来なかった分、

 逆に良かった。

無事父親との帰還をを予見させるラストシーンも、

 途中で崖から滑落したオヤジが、普通に生きてていいんだ、、、そうなんだ、、、

と思いつつ、

 まぁいいよな、仲良くなった中型犬くらいの大きさの恐竜を「ガイド」にしちゃうような映画なんだから。

と納得させることが出来たりした。

世間の評判は間違いなく悪いだろうし、僕でも3点レベルではあるけど、悪いヤツがきっちり死ぬところ、主人公が死ななかった理由付けが(トンデモではありつつも)ちゃんと描かれていたところなど、ストレスが溜まるラストでなかったのがとにかく印象を良くした感じ。あ、言っとくけど、

 ヒックとドラゴンみたいなCGアニメじゃないからね。

リアルな実写の恐竜と友達だからね。ソコ、重要よ?

 それなしだと0点になっちゃう映画だからさ。

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