ニードフォースピードライバルズ
1619円税込みで買った、EA(開発はゴーストというメーカーと、バーンアウトパラダイス(以下パラダイス)のクライテリオンの共同)のカーアクション。チェイスHQのように、警察とレーサーがやりあう感じ、というのは前回もちょっと説明した。もう少しプレイしたので感想を書く。
チュートリアルを終えて、メインのゲームが始まると、途端に痛感させられるのは、
ロードの長さ
マップをガッツリ読み込むだけでなく、
「頻繁なゲームオーバーとピットインがロード感をより冗長に感じさせる」
オープンワールドで、気ままに走って気ままにレースに参加し、のらりくらりとプレイヤーランクが上がっていったパラダイスとは全く違う「テンポの悪さ」。
こりゃ踏んじゃったか?
友人Tにオススメしたあとで、マズったなぁと思いつつも、それで早々に退散するのもどうかと思い、しばらくプレイしていって、いろいろと感想が変わってきた。こないだ買ったPC版ホットパースート
※これも警察とのバトルスタイル。開発はクライテリオン。
との比較とも絡めつついつも通り適当に書いてみる。
まず(僕はレーサーサイドでプレイを続けたのだけど)本作は、パラダイスが高密度なルートが張り巡らされたマップを、割と自由気ままに走る楽しさを目的としていたのと比べ、明確なモチベーターを配置した「お膳立て」のある作りであることがわかった。
レースは特にイベントとして何台もの中でランク付けをするモノではなく、
※そういうのもあるかも知れないけど
基本一対一。普通に走ってると「オレ、受付中だけど?」という感じのバーが表示されるので、「L1」を押せばそこからすぐスタート。左下に表示されたマップにグリーンのルートが指示され、言われるままに走ってゴールを目指す。
もちろん勝てば賞金がもらえるのだが、負けてもそこそこもらえる。そして、そのレース中にも、警官が逐一無線で連絡を取り合い、邪魔をしてくるという流れ。
警官に車を大破させられたり、
※自滅も同様
完全に移動出来ないような止められ方をされたりすると、それまで稼いだお金は全て没収され、適当なポイントから再スタートになる。逆に言えば、車を壊さず、警官に捕まらなければ、いつまでも走り続けていられるし、その間にロードはない。
ある程度お金が貯まったら、セーフポイントと呼ばれる「別荘?ん?そうじゃないの?じゃあ何コレ?」というところに止まってL1を押せば、お金を全部預けてまたサラからプレイ再開となる。残念ながらここでもロードは入る。
パラダイスで「レーサーポイント」だったものが、お金に切り替わったわけではなく、レーサーポイントに相当するモノも別にある。それはゲーム開始時にいくつかのお題、たとえばジャンプを3回やれ、とか、時速何キロを出せ、みたいなお題をクリアすることで上がっていくプレイヤーランク。これが上がれば新車種がアンロックされる感じなのだけど、車種の数は、パラダイスとは比べものにならないくらい少ない。当然バイクもない。
しかし、車種の数は少なくとも、それらはポルシェ、フェラーリ、フォード、ランボルギーニの高級車ばかり。さすがにヴェネーノをアンロックするには、プレイヤーランクを18まで上げ、かつゲーム内通貨も相当額必要になるとは思われるが、
リストに表示されてる小さなサムネイルを見るだけで、ちょっぴりテンションが上がる。
ちなみに最初はポルシェからなのだけど、今回購入したタイトルは、コンプリートパックみたいなヤツで、ポルシェ以外にもそれなりの数の車種が最初から使える状態になっていた。まぁ一気に強い武器を使っても楽しくないだろうということで、あくまで順番に乗り継いでいこうかな、とは思ったけどね。
※試しにランボルギーニセストエレメントに乗ってみたら、速すぎてちょっと怖かったからね。
そして、これが非常に大きいのだけど、マシンのカスタマイズ要素が非常に豊富。パースートはまさにここまでの説明で収まってしまうようなシステムで、車を増やすのも大変なら、低密度の広めなマップをただ漫然と走るのを楽しむ的作りだったのだけど、
本作は、「最高速、加速、強度、当たりの強さ、操作性」などや、「警察からの魔法攻撃に対する耐久力」「相手の車に対する魔法攻撃」みたいなものまでお金で購入することが出来る。
見た目は実写なのに、マリオカートみたいな要素がある。
さっきは便宜上「魔法攻撃」と書いたけど、リペアショップ
※ニトロをチャージしつつ車の耐久力を回復させるポイント。
で、MPを回復することが出来ることからも、その使い勝手は「まんまそれ」。
周囲に衝撃波を放ったり、後続にマキビシ蒔いたり、前の車にミサイルを撃ち込んだり、、、
まぁそういうのはないかもだけど。
ちょっとずつでもお金を貯めて、まめにセーフポイントで貯金し、車のポテンシャルを上げていく感じは、地味な日本人向けの楽しさであり、これまでのシリーズにはないモチベーターになっている。
そうそう、カスタマイズには、そんな実益以外にも、趣味のルックスをいじるものもかなり豊富にある。ラインを入れたり、マーキングを施したり、ペイントパターンは在りし日のグランツーリスモ、レーシングモディファイを思い起こさせ、かなりかっこいい。色も自由にいじれるし、実在する高級車だからこそ得られるヨロコビが、間違いなくあると思う。
また、
操作に関しても、「安全に走らないとお金がパーになる」という枷があることで、結果より慎重かつ丁寧なプレイを心がけるようになるし、それが結果としてプレイヤースキルの向上にもつながり、ロード頻度の低下にもなるという、「好スパイラル」を生み出す。最初ガンガンぶつかりまくっていたけど、1時間もプレイしていれば(徐々にではあるけど)それなりに走れるようにもなってきた。
お金は別にレースに勝たなくても、警官から逃げ切っただけでももらえたりするし、マップの密度はパラダイスほどでないにしても、結構な脇道もあり、
※ミニマップに表示されてないレベルで。
ジャンプ台や、狭い路地などもある。対向車に簡単にぶつかり、リスタートがパラダイスほど早くないのはやや難だが、NPCのバトル相手は、こちらが爆発炎上してても、それほどまでは距離が離されない。当然のように警察は相手も追跡し、攻撃してくれるので、ともすれば相手だけ捕まってる、なんてことすらあるくらい。
正直ミニマップに表示されるルートの範囲が狭いため、結構な頻度で「間違った道に入っちゃう」ことがあるのが悔しいといえば悔しいが、これもまぁ慣れで改善出来そうな気はする。
グラフィックは、「確かに綺麗ではあるが、初めてパラダイスを見た時ほどの衝撃はない」という、まさにPS4レベルまんまのもの。音楽もまぁ普通の洋ゲーレース物という感じで、操作は全てオートマ。ロードがゼロだったら
※あと爆発時のリスタートがもっと早かったら
どんなに快適で楽しかっただろうなぁとは思うけど、高揚感のあるプレイフィールは悪くないし、シミュレータ系じゃない、カーレースゲームが遊びたいという人には、(価格も踏まえてだけど)十分オススメ出来るレベルの内容だと思うな。
クリス評価は、(そんなに遊んでないけど)★★☆。意外と止め時がないのが良い。もう少し新車種が手に入るチャンスがあってもよかったかな、とは思ったな。「ぶっ壊せば手に入る」というパラダイスのシステムが好きだったからそう思うのかも知れないけど。
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