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2015年5月18日 (月)

ちょっと感動した話

大阪仕入れの帰り道。最寄りの駅から実家まで、徒歩8分の道のり。

時刻は夕方の6時半を回ったくらい。日は沈んでるのかな?まだまだ明るくて、夕焼けというほど空は赤くない。

雲は遠くにうっすらと赤みを帯び、風が体を駆け抜けるように強めに流れる。時に向かうように、時に追うように、「勢いの塊」が四方から僕を薙いでいく。

スマホから流れてきたのは、「アクエリオンEVOL君の神話」。爽快感のあるメロディラインと、加速感を煽るテンポの良さ、気持ちの良い歌詞が高揚感を高め、僕はおもむろにボリュームを上げる。

肌にまとう風の波がリズミカルに音楽とシンクロする。サビの歌詞、

 風のはじまりの音奏でよう

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 気持ちいい!

気温は18度くらいかな。誰もいない帰り道、僕は空を見上げながら歩く。まだ青みが残ってる空が、徐々に赤みを帯び、

 向かい風に汚れない

なんだろね、この感覚は。

別に涙が出るとかトリハダが立つとかじゃない。わかりやすい「感動の症状」が僕にあったわけじゃないんだけど、この

 一瞬こそすべて

って気持ちになって、久しくなかったなって思う。

 風と光と音楽が気持ちいいこの感覚。

 五感が研ぎ澄まれていく感覚

空が飛べるとしたら、こういう時なのかもって思う。

こんな気持ちになれたことになんだか嬉しくなる。

 喜びを喜び、悲しみを悲しみ

 いのちを生きて目覚めたまま夢見よ

 響かせるよずっと この世の果てにまで

 ふたり光の舟に乗る 神々の眠りさます風になる

周りの温度と僕の体温がシンクロする錯覚。田舎の小さな町の路地の中に、自分が溶け込んでいくような、目に見える鮮やかさ彩りが徐々に薄れていく黄昏時。

 愛してるよずっと ふたり光の舟に乗る

 風のはじまりの音奏でよう

僕はこの時、風のはじまりの音を奏でてた気がする。

 そんな気がする。

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