エロの話
でも自分のことは棚上げで。
仕入れの合間の雑談。人にはそれぞれ歴史があるなぁという話。
ある人は、岐阜の田舎から大学で名古屋に出てきて初めてのひとり暮らし。「そこで狂っちゃったんですよねぇ」と、何をもって「狂った」とするのかと思いつつも、
カラーボックスやら冷蔵庫やら洗濯機やらの家電より何より、
ビデオとテレビを買った。
レンタルが1本700円くらいの時代に、毎日3本くらい見てたという話。つかその人は美人で10歳以上若い奥さんがいるが、
それとこれとは別。
ピーク時は5000本くらい(ビデオを)持ってたという伝説すらある。つか普通にかっこいい中年なのだけど、
もっぱら専攻はガチ物
とにかくヤラセ臭がするとダメなんだと。援交でも素人でも、ガチっぽいヤツがとにかく大好きなんだと。
つか以前借りたことがあるけど、
物の見事に僕のツボに入るものがゼロだったという話。
ホント人には歴史がある。そしてエロは1000人1000色。
次の人は、
※念のために言うけど、全部今回の仕入れ中に聞いた話じゃないからね。ずっとその話してたってことになっちゃいかねないし。
初オナニーが11歳。
僕より少し若い彼は、もっぱら借りるより買う派だったらしいが、
※1本2980円くらいの時代だから、それほど昔じゃないね。
最初の時は、「な、なんだこの気持ちよさは!」と思ったそうな。
で、
たまたま素っ裸だったこともあり、
以降、まさに昨日かみさんがいきなり帰ってきて、ドアのロックをガシャガシャ
※内側からはめるタイプの鍵では開かない二重ロックの金具が
されたので、
慌ててノーパンにズボンを履いて開けに行く今日(こんにち)まで!
必ず、「裸で寝転んで腹の上に出す」のをポリシーとしているという。
つかこれをニュートラルとしていいのかって話だけど、
いやいやエロの道は10000人10000色だ。彼が熟女系が好きとか、ビデ倫通ってないものばっかだったからゲオに一切買い取ってもらえなかったとか、基本騎乗位以外認めないとかの嗜好も、
いたって普通だと言えるだろう。
つか前も書いたかも知れないけど、オテンキのノリの、
小五の時、授業中にオナニーしてて、隣の子に、
「ノリ君何やってんの!?」と驚かれつつも、
「言うなよぉ~(^^;」
と比べたら全然普通。
そして最後の戦士。
マンガと小説、そして「脇」に関してはうるさいよ?
特に「脇」に関しては、
3回言ったからね。
「オレより好きな奴はいない」と。声高らかにシャウト。そこまで胸を張れる何かがあるって素晴らしいと思うな。ウン。
話題はマンガの話が中心になり、あれやこれやと作者の名前を言ったり聞いたり。
みやすのんきの「やるっきゃ騎士」
中西やすひろの「Oh!透明人間」
遊人の「校内写生&ANGEL」
弓月光「みんなあげちゃう」
これらは誰しもが通る道。
まさにバイブルと言っても過言ではないだろう。まぁ僕の場合は小学館のコロコロ、てれびくん系の「よしかわ進」にこそその「息吹」があったと思うが、わずか数年とは言え、ここでの数年差は大きいと感じざるを得なかった。つか人によっては「マチコ先生」にフックする人もいたとは思うけど。
伊集院の時代、僕より少し上の世代になると、「ブルーテープ」
※地方名かも。
にフックした世代もあった。僕も2本友達からもらって持っていたけど、つまりは「カセットテープ版エロ音声」。音だけのエロビデオの何が面白いのかって人もいるかも知れないけど、
そんなこと言ったら小説だって落語だって想像力と話芸のモノだから。
わかってくれる世代の方もいて、「めちゃめちゃ興奮した」と熱く語ってくれた。
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僕は思うのだけど、エロの好みが千差万別なのは、その置かれてきた環境が千差万別だからに他ならない。たとえば伊集院が「隠語系が大好き」なのは、間違いなくブルーテープがファーストインパクトだったからだと思う。つまり、
セリフでエロをブーストするスキルを取得しつつ、それが「初めて見たモノを親だと思うカモ」のようにすり込まれてしまう。
エロマンガ世代は、特にそのシチュエーションにフックする。当たり前の話、エロマンガに「いきなりやっておしまい」ということはあり得ない。それが友達であれ兄弟、先生、病院、、、状況はどうあれ、必ずシチュエーションと「展開」がある。だから、企画モノに強く反応するようになるし、むしろ女優のかわいさとかスタイルの良さ以上にそこを重視したりもする。
ええもちろん僕の話じゃあないですよ!?
ええ。
もちろん。
ええ、、、
動画から入った世代なんかは、きっと「やるだけ」の場面だけが切り貼りされたかのようにすり込まれていると思う。つか、
キスシーンだけでスゲェ来る
なんて話は、今の世代には通じないだろう。
もちろん僕の話じゃあない。
・・・
ないったらっ!
タイミング的に僕らの世代は、女子の制服のスカート丈が長かった頃だが、逆に言えば小学生時代にスカートめくりがはやった世代でもあるし、夏の制服の下にタンクトップやスポーツブラをする世代じゃなく、
※割と普通に透けてた。
たまに胸元から見える下着に、強く興奮したり、、、、
ああ僕の話だともさ!
つまり、状況と経験がその人の「エロ史」を刻む。それがそのまま「死ぬまでその人のエロ観であり続ける」。
一部はクロスすることはあっても、全てがシンクロすることなどあり得ない。
だからこそエロの話は面白い。
みんながみんなスーマリ、ドラクエをやったり、ポケモン、モンハンをやったわけじゃない。つか、全く別の人で、
オレ、音楽もほとんど聴かなかったし、エロにも全く興味なかったんだよね。
なんて人もいたりして、軽くカルチャーショックを受けたりもしたな。ほぼ同世代なのに、中村あゆみやレベッカを知らないって、、、。
エロの道は深く長い。
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