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2015年7月26日 (日)

オールユーニードイズキル

ってどういう意味?「あなたの必要とするものは、全て死の先にある」でいいのかな。原作が日本だから「原題」とするのはおかしいのだけど、アッチでは「エッジオブトゥモロー」というタイトルだったっぽい。「明日への入り口」って感じでいいのかしら。

予告がイントゥザストームしかないのに、軽く面食らいながらも見始めたのだけど、

 最初のヘリのシーンが冗長で、ここで軽く失望する。

言い換えるなら、「ハードルが下がる」と言えなくもないが、実際のところ、最後までその「軽く失望したイメージ」を払拭出来ないままだった。

あらすじ的には、

「紙で手を切ってしまっただけで失神する」レベルの主人公ケイジが、異星人との戦闘の最前線に赴くはめになり、そこであることをきっかけに「死んでも特定の瞬間にまた復活する」ようになる。記憶は全て残っていて、つまりは「同じ失敗を繰り返さないように出来る能力=タイムループ」を身につけた主人公が、その戦争に勝つためにがんばる。

そんな話。エイリアンには予知能力があり、奇襲作戦だったはずの「最前線」も、ほぼ全滅の憂き目を見る。過去同じ経緯で「タイムループ」を身につけ、そしてあることで失ってしまった女性のエースソルジャー、リタと協力し、訓練と失敗を幾度となく繰り返していくのだが、、、的な補足説明。

もう序盤から感じまくったのは、ニッキー
※奇しくもニコラス・「ケイジ」なのは偶然か!?
の「NEXT」と似た「知ってるから次は避けられる」感。能力を得るシーケンスを描いていた分、その使い方に上達していく過程が面白くもあったが、

 どこか日本的。

個人的な記憶と感覚では、あまりアメリカ映画で「最初は超ヘボかったのが中盤以降メチャ強くなる」は、あんまない気がする。ヒーローは最初からヒーローで、「努力」という言葉が似合うのは、何つか、、、アジア的な?ベストキッドとかカンフーパンダとか、「アジアテイスト」な気がする。そこにトムを持ってきてしまうと、

 ヘボい方のトムに違和感しか出ない。

声優はいつもの人だったけど、役柄上、序盤はスゲェ軽口で、これまた違和感。「売るため」に当然と言えばそれまでだけど、もう少し適材がいた気がする。「軽くても重くても様になる」、クリス・エヴァンスとかクリス・パインとか。それだと結局数字が出ないってことなのかもだけど。なんか「情けない」トムは、好きじゃないんだよな。

ヒロインのエミリー・ブラントは、見覚えが全くなかったが、
※調べてみたらルーパーとガリバー旅行記を見てた。
非常にスレンダーで、
※ハリウッド女優の中ではたぶん、いや間違いなく№1貧乳
かなり「戦士向き」のキャラとして描かれ、トムより「しっくり」来た。

特別美人というわけではないが、「SF世界でのジャンヌ・ダルク」的な雰囲気は、作風にとてもマッチしていて嫌いじゃない。
※グランドイリュージョンのメラニー・ロランだと綺麗すぎるし、アイアンマンのグウィネス・パルトローだと背が高すぎる感じ。

・・・

敵のモンスターは、マトリックスレボリューションに出てきた「タコみたいなメカ」に酷似していて、入れ替えてもわからないレベル。何体か出てくる「アルファ」も、FFに出てくるモンスターみたいで既視感があり、パワードスーツや装備全般、輸送ヘリなんかも、「デザイン的な革新性、新鮮み」は全くなかった。具体的に言えば、トータルリコール、第9地区、オブリビオンの方が、メカは全然かっこよかった。

正直「日本人の原作」という情報がなければ、むしろずっと楽しめた気がする。どの程度アレンジが入っていたのかは見終わった後調べるまでわからなかったけど、聞いてなお「知らなきゃ知らない方が楽しめた」だろうなと思った。かっこいいトムが一箇所あり、一応のハッピーエンドを見るので、決してストレスの多い映画ではないのだけど、僕的にはオブリビオンの方が好きだったな。

 クリス評価は★★というところ。

以下ネタバレ少々



 最後の意味がよくわからなかった。

オメガの返り血を浴びて、
※「オメガ」ってのも日本人っぽいよな。今思うと。
時間を戻すことが出来るようになる能力を得た、ということだと思うのだけど、なぜそれがヘリの中なのかがどうにも釈然としない。世界にはまだエイリアン達がいる設定になってるし、オメガがいなくなったことは「新世界でも適用されてる」となると、じゃあ誰がエイリアンたちを動かしてるんだってことになるし、自由に戻るところを決められるわけではないなら、オメガも「そうだったの?」みたいな感じになってはしまう。宇宙にまだいっぱいいるってのも「言ってよかったの?そのセリフ」って思ったし、「タイムパラドックスの基本」として、「どっちが先なの?」という感じが拭いきれなかった。リタに再会したはいいけど、もうオメガは倒してるわけで、「明日の奇襲作戦」は存在するの?みたいな、、、。

 なんだかそういうごまかし方も、どこか押井守っぽいというか、ジャパニメーションっぽく感じちゃって、「知らなきゃ適当に流せたかも」って思っちゃったんだよな。

つまらなくはなかったけど、後世まで残る感じはしなかったな。

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