図書館の主
「図書館の主」は、マンガ。LINEで数話アップされてるのを読んで、殊の外面白かったので今日ブックオフで買ってきた。
前回行ったときは一冊もなかった「俺物語!!」が8巻まで揃ってて軽くショックだったが、1~4巻も買ってきた。これでこっちは揃った。
図書館の主は、私設児童図書館を舞台にした「深イイ話」的な話。司書でありキーパーソンである御子柴が、主にゲストの求める本をスマートに提案し、ギスギスした空気が穏やかな空気に変わる感じのショートストーリー。
基本一話完結なので、LINEで6話まで読んでた分、先の巻
※このままLINEで連載が続くことを見越して4巻とか5巻
から買おうかとも思ったのだけど、
存外登場人物のレギュラー化が激しいことを思い出した。
つまり、御子柴はキーパーソンではあるが、実際の主人公は、一話のゲストだった「宮本」というお客さんという感じ。
嫌なヤツが出てくる点が僕の好みからは外れるのだけど、短時間で見事に寝返るその手際の良さにウットリさせられる。ある意味ブラックジャックであり、つまりはミッドナイトであり、手塚治虫的な話が多いのだけど、
※考えてみれば御子柴の「人当たりの悪さ」もブラックジャックのそれに酷似してる。
違うのは、登場人物がどんどんレギュラー化して、「馴染みになっていく感じ」。だから先の話から読むと疎外感を感じるし、読み続けていけば愛着も増していく。
ちょっとしたラブエッセンスや、コメディ要素があったりする一方で、勧める本の中身を詳細に語る時もあれば、全く本らしい本が出てこないエピソードもあり、それが逆にリラックスさせて気負わせない。ともすれば物語を紹介することにウェイトを置きすぎかねない設定を、上手く肩の力を抜いてるところがとても良く、
単行本が欲しくなった理由。
最近の僕は、あまりマンガを集中して読めない。何というか、面白くないわけじゃないんだけど、途中で間を置いてしまいがちになる。1、2話読んで本を閉じてしまったりする。マンガなのに。
※っていうかAMAZONのタダ本だったライトな小説なんて、人によっては30分で読めるだろうよ?って内容なのに、
読み終わるまで1時間45分です
の表示が、ずっと変わらない。
1ページ読んで寝ちゃうを繰り返すと、残りの時間は減らないのだ。
俺物語も、第1巻を何とかがんばって読んで、
ふぅ。おなかいっぱい。
そんな字の多いマンガじゃないよ?十分楽しいし、笑いながら読んでるのに、それが持続しないというか、まぁ俺物語に関しては、アニメの声をリプレイしながら読む感じで、普通の「読み返し」とはまた違った感じにはなったと思うけど、
図書館の主はそうじゃなかった。
特に我ながらビックリしたのは「2巻の最後の話」。これが「前編」で終わってしまうことを、ページ数から把握し、知っていたにも関わらず、
それを読み始めてしまう自分。
今の自分では考えられないことなんだよ!コレは。だって「シャーロック3rd最終話」が次のシーズンに続くかもってだけで見れなくなってるんだからな。「続きで終わるのが確定してる話」を読めないよ。絶対悶々とするもの。
でも読み始めてしまう。なぜなら「読みたくなっちゃうから」。
そう、ここがポイント!
図書館の主は、それほど絵が上手いというわけでもないし、
※下手ではない。
俺物語やちはやふるのように話自体に凄くトルクがあるわけでもない。前述の通り僕の嫌いな嫌なヤツも出てくるし、特にエロい話があるわけでもない。
だけど、次の話を気楽に読みたくなる感じ。
マスターキートンだと疲れちゃうけど、パイナップルアーミーなら続けて読める、そんな感じ。
パッと見御子柴の絵に抵抗を抱きかねないとは思うけど、
「ブラックジャックとパイナップルアーミーを足して2で割ったような面白さを持つ図書館が舞台の話」
これでイメージの90%までは伝えられると思う。もちろんその2作を読んだことがある人前提だけどさ。
クリス評価は★★★☆。おまけ気味だけど、やっぱ面白いと思うので7点。友人Tには強くオススメしたい。
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