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2015年8月16日 (日)

かき氷を食べてきた

「かき氷を食べてきた」だけの話で、一体どれほど書くことがあるのか。

 美味しかった。おしまい。

それではさすがに僕のブログとして物足りまい。適当に肉付けしつつこの日のことを綴る。

みなさんは、かき氷がお好きだろうか。夏の暑い日に、シャリシャリと崩しながらのどに落としていく感覚は、アイスでもキャンデーでもない独特のものがあるが、ぶっちゃけ、

 基本はただの水を凍らせて細かくし、申し訳程度のソースを掛けただけの物

だ。

こだわらなければジュースだろうとコーヒーだろうとソース代わりには出来るし、「かき氷器」はこの時期どこの家電店にも置いてあるだろう。自宅に「ない」という人の方がもしかしたら少ないかも知れない。

しかし、いざ作ろうと思うとこれがなかなか面倒なシロモノだったりする。かき氷器は得てしてホコリにまみれているだろうし、そもそも「かき氷用の氷」というのが手強い。普通の製氷機で作ったものだと、どうしても「擂る(する)」というより「砕く」感じになってしまって、「細かさ」が出せない。かといって専用の容器に入れたからと言って、家庭用の冷凍庫では設備上、空気が入ってしまい「溶けやすい氷」になってしまう。まぁそれでも美味しければよいのだろうけど。

また、市販のかき氷に関しても、その性質上「持ち帰りに限界がある」。屋台で買って食べ歩く程度で、ソースを掛けた状態で家までお土産に、とはいかない。

つまりかき氷は、

 素材こそありふれていても、完成形に関しては全くありふれていない。

そこを踏まえつつ、「美味しいかき氷」とはどんなものなのかを考えてみよう。

まず、シンプルに誰もが思いつくのが、「美味しい水を使って氷を作っている」ことだろう。確かに、カルキ臭満点の水道水で作るよりは、六甲の美味しい水の方が、かき氷としても美味しそうだ。

 だが、それは言うほど面倒なことでもなかろう。

屋台のかき氷ならばいざ知らず、きちんと店を構えて「かき氷あります」なところが、「かき氷で稼ごう」と気持ちを込めている店が、わざわざ不味い水で作る意味はない。それこそ、

 安く作れて簡単に儲かる

という「志の低い店」が為すことであろう。

そして次に浮かぶのは、「美味い擂り方」。美味しい水を時間を掛けてゆっくり凍らせて、それを「かき氷にする」。最高の刃を使った特別な機械で、

 フワフワで口に入れた瞬間に消えるタイプ。

「綿菓子のよう」と称されるこのタイプは、食べた人がみんな衝撃を受けるという。つか僕は食べたことがないんだけど、っていうか、

 それほどかき氷って好きじゃないし>言っちゃった!

っていうか、「言っても氷でしょ」って感じなんだよね。

 重要なのはソースにある。

神奈川県のそのかき氷屋も、リアルな果物から作ったソースで人気らしいが、

 美味しいかき氷とは、「食べたことのない氷」と「食べたことのない味」のシナジーで結果が出る。

そう言えると思う。

今回僕らが食べたかき氷もまさにソレで、

 ただ氷が美味しいとかって言うより、「フレーバーの新鮮さ」こそが、そのインパクトにつながったと言える。

愛知県伊良湖岬にある「かわぐち」という喫茶店は、夏場かき氷の専門店になる。火曜定休で朝10時から夜6時まで。駐車場は20台以上あったと思うが、着いたときはほぼ満車、入り口まで人があふれていて、

 店内の50ほどの席も満席。

かき氷だけで50人。30分で食べるとして一日16回転。メインのプライスゾーンは800円で、安い物にトッピングをしたり、

 数量限定で時価(1300円とか)の「渥美のかほり」というメロンフレーバーもある

ので、7月から9月までもしこのペースで満席なら、

 約6000万も稼ぎ出す計算になる。

凄すぎてちょっと引いてしまうレベルだが、ともかく「美味しいかき氷」は、手品や舞台と同じで、「そこまで行かなければ食べられない(見られない)」希少性を伴う物なわけで、結構な遠方から来てる人もいるようだった。ちなみに謳い文句は、

 日本で二番目においしい

検索するとヒットすると思う。

僕らが行ったときはあいにく「渥美のかほり」は売り切れだったのだけど、
※朝11時頃だったと思うけど。
ネットの評判を見る限り、その価値があるほど美味しそうとは思えなかった。むしろそれが売り切れであるからこそ、自分がチョイスし、食べることが出来た、

 スペシャル(ストロベリー、マーマレードジャム、ヨーグルト、ミルク)の美味さを称えたい!

20150810_122612


見た目は大したことないように見えるかも知れないが、一口目を食べたときの衝撃たるや、、、

 筆舌に尽くしがたい! なので何も言わない!

いや、それでは終わってしまう。

ソースのストロベリーもマーマレードも自家製のジャムで、マーマレードは細かな「切れ端」も入っている。
※それが超美味い
ベースはヨーグルトフレーバーなのだけど、氷の質がいいので、それほど早く溶けたりはしない。ミルクは隠し味的にメリハリを付ける役割を果たしており、かみさんが断面を見たら、
※かみさんは「宇治金時」を頼んだ

 ソース、氷、ソースの3層構造に

つまり、食べていて味に抑揚が出る工夫もされてた。

ともかく、美味しいのはその「ヨーグルト+ミルク」と、氷の相性の良さ!

一口目から「超美味い」と言わずにはいられないバランスで、

 ただ氷削ってシロップ適当に掛けた物とは、比較するのもおこがましいレベル。

たとえば焼き鳥であっても、フライパンで焼くより炭火で焼いた方が美味しいに決まっている。刺身だって新鮮な方が旨いし、熟成されたワインとかも(僕は知らないけど)「ベストなコンディション」というものがあるだろう。

マジメに美味しいかき氷を追い求めた結果が、目の前にあった。

正直言って、近所のかき氷屋に「ヨーグルトとミルクとマーマレードジャムで味付けしてもらいたい」くらい。オリジナルには及ばずとも、それなりの結果は出るのではないか。

伊良湖岬の先なので、「ウチの近所じゃん!」という人はあまりいないかとは思うが、もし興味が沸いたら、小旅行がてら行ってみるのも良いかもしれない。メニューはかき氷だけで実に34種類もあったが、

 次に来たときもスペシャルを頼もう

そう思うほど、僕には美味しかったんだよね。クリス評価★★★★。かき氷がそれほど好きじゃない僕が8点付けるくらいだから、よほどだと思うぜ?

余談だけど、これ食べた後は超辛い物が食べたくなる。街道沿いに「唐揚げ」の屋台でも出せば、死ぬほど売れそうだよなぁと思ったな。

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