映画2本「崖っぷちの男」「ユージュアル・サスペクツ」
●崖っぷちの男
ツタヤでタイトルの並ぶ棚を見ながら、比較的色あせてないもの、パッケージが新しめのものをチェックしていった中の一本。手に取ってみると、「サム・ワーシントン」の文字が。
今回借りた中にはもう一本同じような経緯で(有名俳優は出ていないが)借りてきた「アイランド」というものもあった。
※ユアンのじゃないヤツ
どちらも同じようにパッケージ借りしたタイトルだったが、
中身は大違い。
アイランドは、「人生を無駄遣いしたい人にだけオススメ」5点満点で
※正しくは0点は付けられないから、4点満点。「1点=0点」とすると、
0.3点
という凄まじい低評価。よくもまぁそこまで低い評価を得ることが出来たなぁという、原題セイレーンという作品、そしてこちらは、
思ったよりずっとアクション寄りで、派手な映画
そんな感想そのままの、
非常に僕好みの内容だった。
冒頭、主人公ニックはホテルから飛び降り自殺を謀り、窓の外に出て注目を集める。彼は1ヶ月前、4000万ドルという破格のダイヤを盗んだ罪で25年の刑に処されていた刑務所から脱獄した男だった。
的な話。
非常にせっぱつまった感じが、いかにも「崖っぷち」という感じで、原題の「窓から突き出た棚の上の男:Man on a Ledge」を上手い具合に訳したなぁと思う一方で、
このタイトルでは、たぶんよほどのことがなければ借りなかっただろうな
とちょっと思った。つまり、サム・ワーシントンじゃなければ、もしくは著名な俳優が出てなければ、この作品に気付くことはなかっただろうな、と。
なんか邦画っぽいもんな。
内容に関しては、あまり触れると面白くなくなると思うので、さきほどの短いあらすじにとどめておきたいが、
終始イイ感じの緊張感があり、
高所のカメラワークが本当に「落ちる怖さ」を感じさせ、
登場人物たちに隙がなく(後述)
気持ちいいハッピーエンドも僕好みで、
クリス評価として★★★☆の内容だった。
僕的に7点であったのは、大きなどんでん返しや、伏線回収みたいな「面白さ、いい意味での裏切り」に弱かったからというのと、アクションとして見た場合の盛り上がりがちょっぴり物足りなかったからで、
映画としては十分合格点の内容。
特にキャストは素晴らしく、主人公サムのヒリヒリした演技、弟のちょっぴりへっぽこな感じ、その恋人はセクシー担当できっちりサービスカットがあり、
※調べてみたらこないだ見たシュワ氏の「ラストスタンド」にも出てた。印象は薄かったけど。
交渉人役の刑事も必要十分なルックス&演技&おっぱいだったし、
僕の好きなアンソニー・マッキー:ファルコン
も登場。つかこの人の「優しそうな感じ」はホント好き。ウィル・スミスみたいに「音楽やってます」ってオーラじゃなく、「野球やってました」みたいな感じ?
※そういう事実はないけど
が、黒人なのにチャラくなく、誠実でイイ。っていうか、全然歳取らないなこの人。まぁファルコンからは1、2年しか経ってないけども。
気になったのはキーパーソンになった初老のフロント。絶対どっかで見たことがあるはず、、、と思ってたら、
ウィリアム・サドラーという人で、「ショーシャンク」「イーグルアイ」「ダイハード2」に並んで、ついこないだ見たアイアンマン3で大統領やってた人だった。
そしてその裏を支えるのが、
エド・ハリス!
かなり歳取っちゃったな~と思いながらも、ちゃんとまだかっこいい。存在感がある。
見知った顔が出てくると、なんか映画そのものに親しみがわく。
「崖っぷち」というフレーズだけ見ると、「人生の敗北者」「何をやっても上手く行かなくて、、もう死ぬしかない」みたいな印象を与えると思うのだけど、
あんまそんな悲壮感あふれる内容じゃなかった。
こういう映画なら、何本でも見たい、そう思える内容だったな。
●ユージュアル・サスペクツ
友人と映画の話をしていたとき、「グランド・イリュージョンのラストがよかったねー」という話で盛り上がり、
「ユージュアル・サスペクツのことを思い出しましたよー」
どうやらこれもラストで大きなどんでん返しがある作品らしい。上の「崖っぷちの男」とは大違いだが、
「映画自体はそれほど面白い!って感じではなかったかも」
とも言っていたので、過度な期待をせずに見始めた。
DVDでの視聴だったが、絵的な古さはさほど感じず、年代的に、例えば80年代とかそういうのではない様子。出演者ではケビン・スペイシー以外誰も知った顔がなく、ヒロインらしいヒロインもいない。
「女優のウェイト」が高い僕からしてみると、ヒロイン不在に関しては寂しさを禁じ得ないが、話が面白ければ大きな問題ではない。話も面白くなかったら、
サービスカットのひとつも出せよ、
と言いたくなったりはするが。
5人の犯罪歴のある連中が、ただ怪しいだけ、みたいな理由で警察に留置されるところから物語は始まる。詐欺師、爆弾、盗みの兄弟、あと元悪徳警察官。
正直言って、メンツの名前がダメだ。
ほとんど覚えられない。
誰が誰かわからない名前で最初の1時間くらいが過ぎちゃったので、正直トリックとか伏線とか、どうでもよくなってしまった、というのが僕の第一の感想。
特に「ED」という名前。まさか主人公の恋人がインポの名前だとは思わないじゃん?女性らしさも全然ないし、「はぁ、、」って感じ。ましてやルックスに個性もないし、、、
だから中盤彼女を理由に殺しを抑えこむ場面でも、「何のこと?」って感じでポカーン。
もちろんこれは僕側に理由の大半があると言えばあるのだけど、
結果僕が楽しめなかった点は事実。
中盤出てくる「カイザー・なんとか」という悪魔?疫病神?みたいな名前も、ぶっちゃけ全然ピンと来ない。
単純に名前が悪い。
「カイザー」って言われたら、「皇帝」って思ってしまう。およそ悪役の名前という感じじゃない。
もちろん僕のうがった知識によるものではあるが。
目立った俳優がいない点は、刑事側にも言える。要はジジイにはひょいひょい入れ替わる刑事の顔とか覚えていられないのだ。誰がキーパーソンなのか、誰が「どんでん返しの引き金」を引くのか。
時系列もめまぐるしく移り変わり、ただでさえ「弱い」僕を見事に置いてけぼりにする。最後こそスッキリさせる「感じ」になるが、ぶっちゃけ道中チンプンカンプンだったので、本当の意味ではスッキリしていない。ニュートラルな、特に誰が犯人、黒幕なのかを推測せずに見ていたので、確かにどんでん返しは感じることが出来たが、
面白かったかと言えば、正直微妙。
とにかく僕にはマイナスの、、、わかりづらさが強すぎた。
評価は★★くらいかな。「向き不向き」という言葉を使うなら、僕には不向きな作品だったって感じかな~。楽しめる人には楽しめると思うけどさ。
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