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2015年10月30日 (金)

スパイ・レジェンド

ピアース・ブロスナン主演のスパイアクション。「元CIAの敏腕エージェント」という肩書きが、安っぽくもらしくて良い。あらすじ的には、

 チェチェン紛争を引き起こした張本人であるロシア大統領候補の、悪事を暴くことが出来る秘密を握る女性を見つけるだか守るだか。

みたいな話。アクション要素はさすがに結構な高齢になってしまったブロスナンには不向きなのか、やや抑え気味。007ではないので、秘密兵器が出るわけでもなく、殺しのライセンスも当然持っていない。

役者的にもブロスナン以外特筆できる知った顔はいず、つまりは掛かってるお金もそれほど掛かってる感じではない。ある意味日本の刑事物サスペンスみたいな作りと言えなくもないのだが、

 脚本と(有名ではなくとも)キャスト、演出が良く、

 思っていたよりずっといい映画だった!

かなり終盤まで黒幕が見えず、「この先どうなるの!?」感がパない。ブロスナンは当時60歳ほどのおじいさんだが、要所要所でのキメ顔はさすがにかっこいい。ヒロインも特に有名ではないものの魅力があり、

 ラブシーンがなかったことが著しく不満。

そりゃぁ子供の前でどうこうってわけにはいかなかったのかも知れないし、いろんな都合もあったのかも知れないけど、

 これほどかっこいい中年なら、「惚れちゃって普通」って感じ。

実際そういう「視線」で描かれていたし、まぁ今後「いい仲」になる可能性も100%ほどあるけれども、

 007ならそこまで描いてくれたのに、、、

という無念の思いが尽きない。

ブロスナンの部下役、デビッド・メイソンは、若手のルーク・ブレイシー。パッと見過去何度も見ているヒールの定番ショーン・ビーン
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を若返らせたような風体で、「血縁関係?」って思うレベルだったが、どうも関係はないらしい。役周り的には、動きがなまったブロスナンの代わりのアクション担当という感じで、

 結構重めな役周り。

ヒロインではないもののちょっとしたサービスカットもあり、ヒリヒリとした緊張感も全面にちりばめられていて、期待が低かった分余計に満足度は上がった。

 クリス評価は★★★か、下手したらもう一つ☆

最後ラブシーンがあれば言うことはなかったのだが、

 ラブシーンがなかったのが凄くもどかしい!

 ああもどかしいっ!もどかし過ぎる!!!!!

途中ベッドを共にしたっぽい演出がなくもないけど、イマイチ明確さに欠ける感じだし、ラストももう少し溜飲が下げられたのではないか、気持ちよく終わることが出来たのではないかという気がしてならない。やっぱ6点か。

アクション要素が抑えめだった分、尺が長く感じられたが、実際は本編100分ちょい。でもその長めな印象も決して悪いわけじゃなく、、、。

・・・

「スパイ・レジェンド」などという安っぽい邦題を付けられてしまったが、元の「11月の男」
※そいつの後には死しか残らない、みたいな意味があるんだとか。
よりはわかりやすいか。まぁこのタイトルのおかげで期待値が下がり、結果かなり高い満足が得られたのだから、むしろ感謝すべきなのかも知れない。

サスペンスが好きで、ブロスナンが好きな人には、かなりの濃度でオススメ出来る良作。僕が見る限り無駄なエッセンスもなく、「ここが1秒長い」というところもなかった。足りなかったのは、ラブシーンだけだ。

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