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2015年10月29日 (木)

スーパーマリオメーカー~その21~

売り出しの間日中の太陽にさらされてたら、上半身が灰になり、下半身がハイになってしまって体調がまたも崩れ、這々の体でバナナと飲むヨーグルトを買い、ロキソニンを飲み、ろくに返事も返せず就寝。しばらく頭痛が抜けなかったが、胃の中をロッキーが暴れ回り始める頃、ようやく沈静化。さすがロッキーあんたのおかげで胃袋もグロッキー。いやいやそれほどでも。

そんなこんなでストックが切れてしまったので、適当なことを書いて短くおしまいにする。今日はホントに短い予定だが、そう言ってホントに短くなったことがあまりないのは、、、まぁご愛敬だ。

4GAMERのレビューには「良かった点」「悪かった点」「総評」の三つがあるが、僕もそれに則ってマリメカのレビューを書いてみることにする。4GAMERにアップしてもいいが、面倒なのでたぶんしない。

●良かった点

最近の公式マリオに抱いていた不満の多くが、自分が作った面によって解消された。無駄のない濃密な構成、アクションというよりパズルに近い面、初代の見た目でも後継作で使われたギミックを使うことが出来るなど、自由度はかなり高い。

また本作が他のエディット機能のついた作品と大きく異なるのは、そのインターフェイスとレスポンスの素晴らしさだ。同じブロックを繰り返し使う場合、移動する場合、コピー、削除等々、もし任天堂がフォトショップ系のツールを作っても、相当ハイクオリティなものができあがるのではないか、と思わせる完成度。

ただ使いやすいだけでなく、連続配置で効果音がメロディになったり、ひとつのパーツに複数の効果、複数のパーツを併せて全く別の敵を作り出すなど、奥行きの点でも素晴らしく、作りに隙がなく「豪華で贅沢なツール」に仕上がっている点も素晴らしい。

ネット環境がほぼ必須ではあるが、他のプレイヤーが作った面を遊ぶまでの導線もスムーズかつシンプル、ハイテンポで、本来のマリオが持つ「操作の気持ちよさ」は、全ての面において昇華されていると言えるだろう。

自分はもちろん他のプレイヤーの面の保存も容易で、全部で120面セーブが可能。投稿可能数は、他のプレイヤーに評価されることで徐々に増えていくが、これがより良い面作りのためのモチベーターになっていて、良い面を作る、評価される流れが、良質のスパイラルを形成しうる。

特に、嗜好の近い知り合いを見つけることが出来れば、ミーバースによるコミュニケーションを含め、公式にはない「オンラインマリオの良さ」を強く感じることが出来るはずだ。

●悪かった点

いろいろ言われているとは思うが、僕が思うに本作にはさして落ち度を感じない。本作は、先ほども書いたように「実質オンラインゲーム」であるので、ひとりよがりな面やいじわるな面を作る人や、ずるがしこく評価を集めることが出来る人が、

 現れて当然

なのである。モラルの点で未成熟な低年齢層が作る面に対して、目くじら立てて感情的になってしまう人が出てくるのは、結局は自分の環境でしか物事が計れないだけのことで、任天堂を責めるのは間違っていると思う。任天堂にはどちらも大切なお客様なわけで、子供が作った死にまくる面を叩くメリットなどない。

「100人チャンレジ」というモードでしか手に入れることが出来ないとされる「ご褒美」も、言ってしまえば魅力的過ぎてガマンできない。わがままを言ってるだけのこと。アクションゲームのエンドコンテンツが難しすぎると文句を言う人と何ら変わらないと思う。

 ネットゲームなんだから、クソみたいに難しいコンテンツがあっても不思議じゃない

「むずかしい」をやらなくても本作は十分楽しめるし、ご褒美がもらえないと楽しめないという人には、本作は全く向いてない。

ランキングも同様で、システム上許されている以上、どんな手段を取ったってそれは「やったもん勝ち」だろうと思う。「いいねをしてくれたらいいねを返します」。それに踊らされるヤツが甘いと思うし、そんなことでもらったいいねなど、クソの価値もない。「そうでもしないと投稿出来る数が増えない・・・」なんて人は、やっぱりこのゲームには向いてないと思う。向いているのは、、、

 投稿出来る数が増えない(いいねがもらえない)のですが、どうしたらいいでしょうか?

と真面目にミーバースなり自分の面のタイトルなりで質問、改善し、自分なりに工夫と努力が出来る人だ。そういう人なら、まわりはいくらでも手をさしのべてくれるし、わずかでも向上を感じられたら「いいね」してくれる人も絶対出てくる。そう、本作の悪い点は、

 真面目にがんばる人が報われることをあまり強くアピールしていない点

あとランキングに関して言えば、「週間ランキング」は、「その週にいいねをもらった数」ではなく、「その週(もしくは前週)に投稿された面の中で、いいねをもらった数」にすべきだったことくらい。そうすれば新しい面でもいい面は常に評価されるし、ランカーの面だけが上位に居続けることもないだろう。

総評

対象年齢が広く見えるが、実際に楽しめるのはオンラインゲームや、ソーシャルゲームなどでのコミュニケーションの能力に長けた人。創造力や想像力、工夫などのクリエイティビティに長けた人。もしくは長けて無くともそれを楽しめる人。高難度のアクションが得意不得意とか、もっと言ってしまえば「マリオが好きか嫌いか」は全くこのゲームの訴求対象に関係がないとさえ言える。少なくとも僕は今のマリオが嫌いだし、本作は凄く楽しめているから。

オンラインなんだから自分と趣味の合わない人がいて当たり前。大多数の人間が遊んでいるんだから、その全てをチェック出来ないのも当たり前。要は自分から楽しめる人には思いっきり楽しめるし、「楽しみを用意してもらおう」という人には楽しめない。マリオメーカーは、「他人ではなく、自分に期待して遊ぶ」ゲームだ。

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11月5日朝10時に、ついにアップデートが為されるようです。

・中間地点の設置。矢印を振って変化させる模様。

※中間地点からのクリアチェックは必須とのことだが、複数設置可能かどうかは未公開。ちなみにマスは4マス占有するようだが、その中のどこを触ってもチェックされるかも未公開。

・キノコ+キノコで、「チビならキノコだけど、スーマリならファイアフラワーが出る」キノコを設置可能に。

・ハエタタキのミニゲームにハードが実装 ※ご褒美は未公開

・有野課長やバカリズムなど、企画モノの面およびそれにともなうキャラマリオの実装。

・マシコや消しゴムなど任天堂スタッフ?の面が実装。

以上5つ。

とにもかくにも中間地点がついに来たか、という感じだけど、タイマー無制限も一緒に欲しかったところ。もっとも、この一ヶ月以上、ショートコースが板に付きすぎているので、今更中間地点作ってミドルやロングコースを作りたいともさして思わない。ただ、中間地点の設置によって、「1UPキノコ」の重みにも変化があるのかは気になる。「減るだけ減って増えるのは3個まで」だと、あまり中間地点はありがたくない気もするんだよな。
※「中間地点までに3個、そのあとクリアまでに3個なら、計6個増えて欲しい」みたいな。

あと、有野課長やバカリズムが「面白い面を作れるはずがない」と思っている人間としては、むしろ伊集院にラジオで呼びかけてもらって、本当に伊集院が面白いと思った面をこの企画に乗せてアップするとか、遠藤雅伸や宮本茂の面、鳥山明先生のアート面なんかがあると、テンションが振り切れるくらい上がる。スタッフの面も「一画面」や「最短マップ」で作ってくれたらなって感じかな。

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