96時間レクイエム
あらすじは、、、まぁそう大したことはない。元奥さん殺しの濡れ衣を着せられた元CIAのスーパージジイが、娘を守りつつその敵を取るだけ。
※ネタバレアリ
こないだリベンジやってて続きを、と借りてきた。
まぁどこも「96時間」じゃないのだが、
映画としては普通に面白かった。が、順位付けをするなら、
1、2、3の順か。
1の冷酷かつ即断で人を殺すパパ、2のテンポのいいスムーズな場面展開を思うと、3では人がほとんど死なず、派手さに欠ける展開。サスペンスというよりミステリーテイストな仕上げで、「一体誰が黒幕なんだ?」的な流れ。
体を張ったアクションシーンの多くは、リーアム翁ではなく、スタントだろうな、と思えるカメラワークが多く、
※顔がほとんど映らない
1、2で見られた「悪いヤツはスグ殺す」ではない、尺の都合?展開の都合が散見され、どうにもスッキリしない。殺せばいいってもんでもないが、足を撃つなり指を折るなりはしてもいいでしょじいさん、って感じ。そこが本作の魅力であり、かっこよさだったと思うのだが。
その点でちょっと気付いたのは、本作が「セガールの代わり」だったことに、どこか不服というか、抵抗があったのかな、とも。リーアム翁はセガールより甘い顔で、セガール並の超人プレイを魅せるが、「顔相応」の甘さがあってもいいのかな、と。だったら殺しにくいように警官でまとめて、「警官は殺さない」をアピールしようかな、と。
まぁそれほど上手くは行ってなかったと思うが。
警官のトップは、出てきただけでテンションが上がったフォレスト・ウィティカー。やや気の弱そうな黒人の親父だが、彼の出ている作品はかなりの数見ていて、
※初体験リッジモンドハイ、プラトーン、ハスラー2、グッドモーニングベトナム、スピーシーズ、フォーンブース、バンテージポイント、ラストスタンド
モーガン・フリーマンほどでないにしても、僕の中でかなり質の高い脇役という感じ。声優の立木文彦さんは、ともすれば「イッテQ」のナレーションのような声を張った演技が多く、そっちはあまり好きではないが、今回のように抑えた演技なら嫌いではない。
ヒールであるスチュワートは、途中で、
あれ?こいつ、、、ミッションインポッシブル2のヒール!?
ということに気付いてから、「絶対悪いヤツだな」って思って見てたら案の定。物語が進めば進むほどその本性が「顔に出る演技」はさすがと思ったが、ここまで悪く、かしこいヤツなら、借金の元締めを殺すことも出来たんじゃないの?翁を相手にするよりずっとリスクは低いんじゃないの?って思ったな。
娘のヒロイン、キムがちょっと太っちゃって残念。奥さんは、まぁ序盤で死んじゃって、、っていうか奥さんが死んだ時の翁のリアクションがもう一声欲しかったかな。もっと本気で怒り狂って欲しいというか。
脇役では、翁のサポート役兼友人サム役のリーランド・オーサーも比較的目にする人で、イイ感じにかっこよかった。ちょっとした一言だけど、「死んでない」ことがわかってかなりホッとした。
トータルすると評価は★★ってところかな~。悪い映画じゃないけど、これを見るなら1作目、2作目の方がずっとオススメ。一応三部作ってことで、これにて終了なのかもだけど、サムを殺さなかったってことは、まだ先を見越してるってことかも知れないな。っていうか、
孫が出来れば間違いなく「ジジバカ」になっちゃうからな。
もっとも赤ちゃんを誘拐するのはいろいろ大変だろうから、やっぱりこれが最後なのかも知れないけどな。
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