スノーピアサー
結構前に予告を見て、スマホのメモ帳に書いてあったタイトルを借りてきた。あらすじ的には、
加速度的に進行する「地球温暖化」を抑止するべく、人類は成層圏に特殊なミサイルを撃ち込み、「地球を冷やす」計画を立てる。しかし、その効果は想定したものを遥かに上回り、地球上に氷河期が到来。ほとんどの生命が死滅する自体に陥ってしまった。そんな中、唯一人類が生きていける場所として残ったのが、
走り続ける列車「スノーピアサー」。
20両ほどの車両には、人類が暮らしていくための全てが備わっていたが、その中にも明確な階級があり、最下層、つまり最後尾の車両の人間たちは、まるで家畜同然の扱いを受けていた。
格差を是正しようと最下層から「先頭車両」を目指し、戦いが始まる、、、的な話。
まぁ「トンデモ設定」であるし、つっこみどころも満載で、正直どうなのよ?と思う場面もメチャメチャあったが、
少なくとも予告はそれなりに面白そうだった
https://www.youtube.com/watch?v=BYlBJgBUmfs
でもやっぱ実際は、、、
かなり微妙。
イラつかせる性格の「女総理」や、無駄長いカット満載でテンポも悪く、前述のようにいくらなんでもそりゃねぇだろと言いたくなるつっこみどころが多すぎる。
※どうやってあの列車の中に水族館のような水槽を維持出来るのかって話。外の氷が溶けない世界で、何で列車の中に作物を栽培出来るのかって話。凄まじい人数のディスコ車両の人間達はどこで寝てるのかって話。子供を教育するのはまだわかる。が、「中学生くらい」もいなければ「30代、40代」もほぼいないし、老人たちは2人とか?バランスもクソもない。兵隊どもも無限に沸いてくるわけでもあるまいし、
そもそもトイレもない。
※サウナはあるのに!
ネタバレを承知で書くが、最下層が食べている「プロテインキューブ」。材料は「虫」なのだが、その虫をどこから調達してきてるのかも全く謎だし、何つか、、、何つかって感じ。
これがまだ半年くらいならわかるが、20年くらい動いてんの?この状況で「ここ生まれ」とかよくわかんねぇ。赤ちゃん死んじゃうだろ常考。
主人公のヒゲは最後の最後スタッフロールが出るまで、
クリス・エヴァンスだとは思いもよらず、
黒幕であるところのエド・ハリスや、ハリポタに出てたジョン・ハート、韓国では有名なんでしょ?ソン・ガンホなど、なかなかにまぁまぁなキャストが揃っているにも関わらず、
それらが全く活きてない。
エド・ハリスにはエド・ハリスらしい立ち振る舞いをさせてくれ、と思うし、ジョン・ハートも「いいシーン」を作るならもっと寄りで撮ってくれよと思う。ヒロインらしいヒロインは皆無だったし、一番良かったのは、、、というか唯一良かったのは、
弾なんて入ってないんだ!と銃口を額(ひたい)に押し当てて、引き金を引かせるシーン。
一瞬だけど見入ったし、「そこだけは」良かった。
他は全部ダメだったな。
クリス評価は☆。1点かな。雪の中を走る列車のCGもボチボチだったし、クライマックスも最低だったけど、ワンシーンでも惹きつけるところがあったのは事実だし、一応最後まで
※人生の無駄使いかなぁとずっと考えながらだったけど
見ることが出来たので、0点は回避って感じ。
もちろんオススメはしないです。
余談だけど、昨日娘と話してて、「今度ルパンの映画(テレビで)やるんだ」と娘。「面白いのかなぁ」と娘。そこで、
僕 「もし仮にこの新しい、初めて見るルパンが面白かったとしても、既に何十回も見たカリオストロの面白さは越えられない」
娘 「確かに。カリオストロスゲェね」
つまり、既に見たことがある面白い映画は、「初めて見る面白くない映画」より面白い。
確かに、まだ見ぬ映画に傑作が隠れている可能性はあるが、
※先日のインターステラーみたいに
ルパンは無理だろ。
いくらがんばってもアニメのドラゴンボールの「続き」が原作を越えられないのと同義。昨日娘が掘り出してきた「23巻」「24巻」の面白さは異常。
地球人最強の男、クリリンの攻撃力は10000以上。つまり、
「クリリンは地球を壊せるね!」
名作というのは、時を越え、永遠に楽しめ、何度でも盛り上がることが出来る。スノーピアサーは、たぶんそうじゃない。
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