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2016年2月28日 (日)

ファンタスティック4

「ピクセル」と一緒に借りてきた「新しい方」のファンタスティック4。つか、

 まぁドジョウがいると思ったんだろうねって感じ。

ハルクもスパイディも居たから、ここにも居るんだろうね、と。あとオモチャとか作りやすいからセカンドビジネスも成立しやすいし。

 でもだからと言って前作を超えているかと言えば、それはまた別の話。

というか一言で言って、

 全く超えてない。

ヒロインは前作10に対して本作3。サービスカットがゼロな点を加味すれば1レベル。
ヒューマントーチはクリス・エヴァンスの後の活躍を考えれば自ずと答えは出てくる。今作も嫌いじゃないが、前作10に対し本作5というところ。性格的には善人で本作の方が日本人受けするとは思うけど、ルックスのインパクトが弱い。

シングも圧倒的に前作のがイイ。性格的なメンの描写が丁寧で、今作でいきなり軍の手先としてサクサク仕事してるところに違和感以外感じない。変わる前の姿は「崖っぷちの男」でイイ感じの脇役だった小柄なイケメン俳優だが、

 身長がこうもでかくなる意味が分からない。

体に岩がくっついただけでデカくはならないだろ!って感じ。

唯一前作より「ケツアゴ度」で増しているのが主人公ミスターファンタスティック:リード。つか前作の「岡田准一キャラ」も嫌いではないけど、今作のが普通に知的で、悪くない。つか言っても「前作4に対して本作5」くらいのモンだけど。

それより何よりヒドイのがヒールであるところの「ドゥーム」。ルックスが(前作との差別化を図りたかったのか)とにかくダサい。最近のバットマンと最初期の頃のバットマンを比べるような、「丸くてかっこわるい」。ルックスのみならず、ポテンシャルの点でも全然強くて、「こいつ、どうやって倒すんだ!?」感が全く無い。というか、前半を凄く丁寧に描きまくったせいで、クライマックスのバトルが、

 マジで5分くらいしかない。

それで盛り上がるラストが作れるわけもなく、かつ、次作にひっぱるようなドゥームの最後でもない。

全体的にシリアス調なのは悪くないと思うし、子供の頃から「天才リード」が出来るまでを描いたエピソードも僕好みではあるけど、最後の最後シングを元に戻す話がどこへやらってのもスゲェ違和感があったし、スーとリードが全く恋仲にならなかったのも物足りない。SFX関連はあれから11年経ってるとは思えないほど進化が見られず、
※2005年一作目の制作費も本作(1億2千万ドル)に近い1億ドルだから技術の進歩を考えれば、むしろ退化してるとも言える。

 どうしてこうなった!?

と言わざるを得ない感じに。

実際興収もさんざんだったようで、監督も「責任は20世紀フォックスにある」みたいなことを言ってたって書いてあるサイトもあったけど、

 誰のせいってレベルじゃねぇよなって感じ。

基本素材は悪くないし、こうして借りてきて見たことを後悔もしてないけど、
※見ないと感想言えないし。
コレ見たあと「前作よりイイ!」って言う人は、かなり多角的に僕とは好みが違うって感じだな。

ちなみにヒロインのケイト・マーラは、ザ・シューター/極大射程、アイアンマン2、127時間などで見たことがあったはずの子だったが、記憶にはゼロ。そもそもメインを張るほど印象的なルックスではないし、
※悪いわけじゃないんだけど
他のメンツ共々、

 SFX関連のコストがかさんで、キャストに回すお金がなかったのかな

と邪推してしまうレベルだったな。

監督のジョシュ・トランクは、アメイジングスパイダーマン2で主人公の親友ハリー/グリーンゴブリンを演じたデイン・デハーンの出世作とも言える「クロニクル」の監督。あの時の演技はかなりのもので、SFX関連もローコスト(つっても1200万ドル)ながら興収1億2000万ドルと素晴らしい結果を残した人ではあるが、

 お金があればイイモノが出来るというわけじゃないんだな、とシミジミ感じさせる内容だったな。っていうか、

 こないだのジュピターも同じくビッグバジェットなタイトルだけど、
※ジュピターは制作費1億7千万ドル

結果としては、全然あっちのが楽しめたって感じだったな~。つかクロニクルでメイン3人の一人だったマイケルBジョーダンは本作のヒューマントーチなんだけど、

 だったらデイン・デハーンをドゥームにしろよ、とは思った。

同じマーヴルで、スパイディのヒールをやってたからこっちじゃ出来なかったのかも知れないけどさ。

あ、評価書き忘れてた。クリス評価は★ってところかな。「3点はあるよな?」って最初思ったけど、よくよく思い返してみたら、3点になるようなところはどこにもなかったな。最後まで飽きずに見れたから2点って感じ。

あとあらすじも忘れてた。次元転移装置を発明して、別の惑星に行った連中が、そこで未知のエネルギーに触れて突然変異。その中の一人が悪に墜ちて、残りのメンツでそいつを倒す話。我ながら見事なあらすじ。

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コメント

コメントしたつもりで出来ていなかった・・・(笑)
映画ならスティングって映画オススメです!結構古い映画なんで見られたことあるかもしれないですけど。記事は書かれていないようなので。
もしよかったら見て感想書いてもらえるとそれ読んで楽しみます(笑)

投稿: E | 2016年3月 4日 (金) 00時18分

Eさんちす。クリスです。

スティングはタイトルしか知らないんですが、たぶん公開当時なんか自分のフィーリングに合わない「ニオイ」みたいなのがあって、今日までスルーして来ちゃいました。

そういう映画は他にもあって、パッと思い浮かべられる物で言えば「タワーリングインフェルノ」がそうだったのですが、こちらも近年友人に勧められて、こちらの方は見たのですが、

 正直微妙。

なので、スティングも近々借りてくるつもりですが、

 決して好意的な感想は期待しないで下さい。

最近になって今更のように気づいたことなのですが、

 どうやら僕の映画の趣味は、普通の人とは結構ズレてるらしい

んですよね。特にキャスト(ヒロイン)のウェイトが高かったり、マイナスの溜めが極端に嫌いだったり、古い作品でもテンポが悪いと辛辣になるし、
※逆に「ローマの休日」「スタンドバイミー」なんかはテンポが良くて、「隠し砦の三悪人」なんかはヒロインが良くて評価が高かったり。

とりあえず今日も借りてきたばかりなので、
※バケモノの子とかメイズランナー2とか
もちょっと先になりますけどね~。つか「テンポが良くてヒロインが魅力的でマイナスの溜めがなくてバカが居なくてハッピーエンド」なら、まず文句はないかも知れません(^^;。

投稿: クリス | 2016年3月 4日 (金) 01時52分

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