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2016年3月10日 (木)

ダイバージェント&ネオ

監督もキャストもほぼ誰も知らないレベルの近未来SF。「ダイバージェント」とは異端者という意味らしい。この世界では、自己犠牲の「無欲」、何でも知る努力をする「博識」、みんなを守って戦う「勇敢」、あとふたつなんか良くわからない5つの派閥に分かれていて、成人式みたいなタイミングで自分の今後の人生を決める。基本的には両親の派閥を継ぐが、変えてもいい。ただ、どのような場合でも元の派閥に戻ることは出来ず、もし何らかの理由でその派閥にいられなくなった場合は、無派閥として、まぁ乞食のような暮らしが待っている。この派閥制度によって秩序と平和が守られているという世界。で、「異端者」はそのどれにも属さず、かつ統制も出来ない特別な存在で、まぁ上の方からは疎ましがられている、、、ぶっちゃけ殺したいという感じ。

言うまでもなく主人公は異端者(わかるのは中盤過ぎ)で、女の子。両親は無欲のリーダー的存在であったが、本人は勇敢に強い興味を抱いており、当然無欲に行くとばかり思っていた兄が、シレっと博識に行ったことで、つい自分も勇敢を選んでしまう。しかし勇敢は、その職業がらかなりハードな訓練を肉体と精神に強いる派閥だった、、、

的な。予告がなかなかかっこよかったことで記憶にうっすら残っていたが、ツタヤの評価はやや微妙で、半ば忘れかけていた。が、続編であるNEOの予告がこれまたなかなかかっこよく、かつ友人が「面白かったですよ~」と言ったので背中が押され、ちょうどレンタル開始直後だったNEOと同時に借りてきたというわけ。

 とにもかくにも、感想はまずコレ、

 主人公の女の子がかわいくない。

例えて言うなら、ハンガーゲームのジェニファー・ローレンス系で、「幸薄い」顔。でもって、要所要所で、

 劣化ナタリー・ポートマンの雰囲気が凄く出ちゃってる。

顔立ちは同じ方向で、顔の形やヘアスタイルも近い。たぶん髪の毛の色も大差なかったと思うけど、その辺は役柄によって染めたりもするからあくまで印象。

特にエロいサービスカットがあるわけでもなく、至ってマジメに作られているのだけど、

 相方となる男の子「フォー」がかなりのイケメン。

こちらを例えるなら、ジェームズ・フランコからアクを抜いてハンサムにした感じ。逆に言えば役者として無個性化したとも言えるけど、十分見ていて安心出来るかっこよさで、ルックスだけでも「最後まで生き残る」のがわかるレベル。

ぶっちゃけ他のメンツ、特に女子の方は散々で、見ていて「かわいくないな~」「あ~かわいくない」「かわいくないよなぁ」という感想が頻繁に出まくってしまって、内容に集中仕切れない感じ。もちろんかわいすぎてもダメな場合もあるし、こないだ見たカリフォルニアダウンのようにサービスカット満点ならそれでいいのかっていうとそれも違うのだけど、

 この子がナタリーだったらもっとずっと話に集中出来ただろうな、とは凄く思った。何度も思った。

「ほぼ知らない」とは書いたけど、ダイハードで「息子」役だった俳優や、ついこないだ見たファンタスティック4でリードをやってた俳優(言われて気づいたレベルだけど。特に本作の方が「ヘタレ」に描いていたし)、とかは「見たことあるな」という感じ。でもメジャーとはまだ言えないだろうな。

そもそもが歪(いびつ)な世界だし、5つのウチ覚えてるのが3つしかない程度の掘り下げしかしてない
※僕の記憶力の問題でもあるが。
世界描写ではあるものの、勇敢に入ってからしっかりと尺を取った訓練はなかなかに見応えがあり、主人公とフォーの距離が近づいていくところも、違和感なく受け入れられた。というか、

 ラブストーリーとして見ると、まんざら悪くない。

当初話しかけただけでもぶっ殺しそうになってるフォーが、終盤デレに入る辺りは、ルックスの良さも相まってかなり多くの女子に訴求するだろうな、と。まぁ僕は野郎だけど、かっこいい男は好きなので、「イイ感じですな」と思ったけども。

特に怪獣や異星人が出るわけでも、秘密のメカや大がかりな地殻変動が起きるわけでもない辺りは、篠田麻里子様が声優をやった近未来SF「TIME」と似た印象もあったが、キャストは明らかにあっちのが魅力的。話も正直あっちのが上だし、結末も(こちらが)続編が視野に入っていた為か、イマイチスッキリしない感じに。
※原作があったから、みたいだけど。

かいつまんで筋を書いてしまえば、征服を企む派閥が、危険分子として処理しようとする異端者にジャマされて、結果それまで整ってた秩序と平和が乱れる話。ネタバレではあるが、大した話でもないので書いちゃった。

クリス評価は★★かな~。フォーがかなりかっこよかったことと、ラブラブ要素が結構良かったこと。訓練みたいなシーンはそもそも嫌いじゃないことなどが加点要素だけど、主人公が良ければあと2点は上がったとは思った。「フォースの覚醒」とは真逆の感想かな。

そうそう書き忘れてたけど、監督も男女のバランストして、「男の方がかっこいい」ことは認識していたらしく、
※もしかしたら監督がゲイだった可能性もあるけど
通常女性の顔が手前になるキスシーンで、フォーを手前にして撮ってたんだよな。「あ、これ確信犯だろうな」って思った。

今からNEOを見ま~す。

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ショートカットになってイメージ一新、、、のはずが、

 元が元だけに、全くかわいく生まれ変わったりはしない。

回を重ねるごとに、場面が進むごとに綺麗になっていく、愛着が沸いていく女優は少なくないが、彼女の場合は、

 全く普通。

むしろキツイ顔とメイクが多くて、綺麗や美人とはかけ離れた状態に。

フォーの方も出番が前作より少なく、かつ見せ場となるシーンもこれと言ってないのが災いしてか、一作目にあった「男前さ」がほぼ感じられず、空気に近い存在感に。

代わりにぐぐっと存在感があったのは、

 前作で全く思い出せなかった「高潔」と「平和」のリーダー。

特に高潔のリーダーは、アジア系の顔で、「確かに高潔そう」な面構え。あと単純に、

 高潔の理念がとても僕好みだった。

強力な自白剤を使って真実を明るみにするというスタンスのぜひはともかく、一旦真実と確定した事象に対しては、たとえそれが他の派閥全てが信じていようとも否定する。「誠実さに感謝を」だったかのセリフもとても僕好み。こんな言い方はなんだけど、ある意味ジョーカーみたいな行為なんだよな。「絶対的真実を明かす」というのは。でもだからこそそのシーンは真実みがあったし、同時に重みもあった。

よく僕が書くことだけど、納得出来ない行動、裏付けのない行動ってのは、見ていて白けるんだよね。本作でも、操られていた友達を主人公トリスが殺してしまったことを告白したさい、友人が彼女のことを凄く責めるのだけど、

 オマエだって操られて、罪もない人を殺そうとしまくってただろ、と。

それを救ってくれたのになんだよ、と。もっと他のリアクションがあっただろうよ、と。むしろ友達だったら支えになってやれよ、と。終盤何のステップも踏まずにあっさり平常運転ってどうなんだよ!と。

もう一個スゲェ気になったのは、シミュレーション中の母親が、娘の名前「ベアトリス」を、勝手に本人が変えた「トリス」と呼ぶシーン。いつの間に?子供の頃からそんなあだ名だったとかの伏線ゼロだよね?むしろ他人の名前で子供のことを呼んで、

 呼ばれた方も完全スルーで「母さん!」って。

えええええーーーー!?

って感じだったわ。

今回は仮想現実のシーンが多く、それらが砕けるときにポリゴンをバラバラにするような演出が何度も入るのだけど、

 いい加減見飽きたわ。

これが歴史上初めてというのならいざ知らず、昨今右を向いても左を見ても「そんなのばっかし」な世の中。世界の印象も「メイズランナー」「ハンガーゲーム(新しい方)」にメチャかぶる「世紀末都市」な感じだし、途中から、

 これメイズランナーにもあったよな?

な既視感バリバリ。そしてもう一つ極めつけが、

 始まる直前の「セル版CM」で、「ダイバージェント3」の原作?の存在が明らかに。

「あ~これでおしまいじゃないんだぁ~続くんだ~」感爆発。事前に原作を知ってた人とかなら何も問題はないんだろうし、僕が何でイラ付いてるのか理解出来ないかも知れないけど、

 それって物語の結末を明かしてることと同義だからな。

自分達の常識を相手にもお仕着せするのがいかに最低で、カッコ悪いことなのかは再三書いてきてるけど、本作でもそれは発揮されてた。つかそのCM入れるんなら物語が終わってからにしろよ、と。まだメイズランナーのが「2」のCMをラストに持ってきてて好感が持てたわ。

前作からキャストの変更はなかったと思うけど、髪型を変えた以外にもう一つ変化があったのは、

 サービスカットの追加。

つってもそれほどハードなものでは全然なく、ただタンクトップの薄着になったとか、一応「寝る」シーンがあったというだけ。まぁペチャパイは彼女のイメージにあってて良かったとは思ったけどさ。つかダダリオ(カリフォルニアダウンのヒロイン)のオッパイが大きすぎたんだよ。

クリスの評価は★☆かな~。前作より明らかに面白くなかった。3作目は借りなくていいかな。出るのかでないのかわからないけども。

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