メイズランナー2
※ネタバレ有り
ひでぇ映画だったぁ~。予告からして面白く無さそうだとは思ってた。でも1作目が予想外に面白かった(と記憶の中ではなぜか美化されている)以上、見ざるを得なかった。
とりあえずクリス評価は★。
確かにいいところもあったかも知れない。数少ない味方はキャラが立っていたし、セリフもなかなかイカしてた。
※「兄弟、借りが出来たな」はよかった。
ミンホは相変わらずかっこよかったし、最後まで死ななかったのもよかった。
だがしかし、マイナスがとにかく多すぎる。
主人公はしょっちゅうボーッとして事態を悪化させるし、えらく命令口調で動いたと思ったらまたボーッ。っだよオマエはって感じ。こんなのがリーダーでみんなよく付いていくよなって思う。
原題に「MAZE」の文字はなく、実際どこもメイズランナーではないのだけど、それを置いても別段面白くもなかった。何つか、
ウイルスを直すワクチンを作るために、若者を隔離、研究しているが、その目処は付かず、とりあえず犠牲になる若者がガンガン増えていく。それがガマンならなかった主人公が反旗を翻しレジスタンスに協力、でも結局仲間だと思っていたヒロインが寝返ってまんまと窮地に。
なんだそれ。
「誰も傷つけない」って、、、これまで何人殺されてると思ってんだって話。でもってその成果が出たとでも思ってるのかって話。今目の前で自分らかくまってくれた女医さんが殺されたところでしょうよ、と。
キサマが死ね。
よく主人公もこんなクソ女連れて行こうと思ったな。狙撃銃持っててそれなりに腕があるなら何で一番偉いヤツを撃たない?そう話が終わるから。
大半死んでるこの世界で、未来を作る若者を犠牲にして作るワクチンに何の意味がある。それも全く目処も立ってないだろ、この状況。
せっかく出てきた金髪の女の子も一瞬で居なくなっちゃったし、全編通してホラーテイストありまくり。「I am Legend」と同じ世界観と言えばわかりやすい。というか、
新鮮みが全く無い。
目玉をくり抜いたら平静を取り戻す?全く取り戻してねぇだろ。目玉がないのに何で電気が点いた途端に反応すんの?意味わかんねぇし。
ストレス10、満足1くらいのバランス。
SFXも前作みたいな鮮度も見せ場もなく、広くなった世界構築に予算が随分割かれてる感じ。それも見飽きたような退廃世界に。
ダイバージェントもメイズランナーも、たぶんハンガーゲームもきっと同じような流れで作られたんだろうなと推測する。ハイペースで2作目、3作目が作られるのは、たぶん大型テレビドラマのノウハウを映画に転用してるからで、キャストや監督がマイナーなのもその流れ。事実魅力があると言える子はほとんど出てないし、
一作目(第一話)は気合い入れて、二作目(中盤)で手を抜き、あわよくばセカンドシーズンへ繋ぎたい三作目(ファーストシーズン終盤)
というのがもう目に見えるよう。
でも未来のオレはそのことを忘れてまた喜々として借りかねない怖さ。
出てくるのは見飽きたゾンビだけで、スタイリッシュなメカと有機体の合成モンスターも出てこないし、ラスボス的な「大物」も出てこない。あれだけの派手な駆動をする迷路を造れる技術や資源が残ってるのに、まともに機能してるのが「少年刑務所」だけ。記憶喪失のエッセンスも果たして本当に結末で尻ぬぐい(伏線回収)してくれるのか、甚だ怪しいし、
(予告を見て)つまんないだろうなと思った随分下を行く内容だったな。
もしこれを見て「オレはスッゲェ面白かったよ!」という人がいたらゴメンなさい。僕とは価値観が全く違うみたいです。いくらがんばって思い出そうとしても、
・ミンホが蹴飛ばすシーン
・トーマスに付いていくというシーン
・(さっき書いた)ホルヘが「兄弟・・・」って言うシーン
このくらいだわ。あとは忘れたわ。
もし借りるつもり、なのにネタバレの感想を読んじゃったという人は、期待値を凄く下げて、「10点満点でマイナス18点くらいかな?」という気持ちで借りるといいと思う。
そうすれば、2点くらいでも満足出来るだろうから。
全体的に一作目を「全て覚えてる前提」の固有名詞の多さもカチンと来たな。その辺も「テレビドラマっぽい甘え」って感じだわ。
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