キングスマン
評価に迷う作品だった~。面白かったかと言われたら面白かった!でも全部が全部じゃない。微妙というよりむしろマイナスと言える箇所も少なくなく、うーむ、、、
でも★★★!
主人公エグジーの父親は秘密組織キングスマンのエージェントだったが、ある日味方をかばって命を落としてしまう。助けられた味方ハリーは、恩返しとして成長した彼をキングスマンとして鍛えるが、、、
ジャンル分けでは「スパイ映画」とされる本作だが、実際の映像は、
殺人殺人また殺人。
とにかく人が死ぬ量が尋常ではなく、
まるでゾンビ映画のソレ。
※例:ワールドウォーZ※ブラピのヤツ
正直監督もそれが撮りたかったんだろうなぁという感じで、
そこがスゲェ鼻につく。というか、多すぎてキツい。
悪の科学者が世界の人口を減らす計画を立て、それを阻止するという大筋なのだが、
割とこの手の映画には珍しく「事が起こってから止める」展開。
だからもう死にまくり殺しまくりになる。ちなみにこれらは凄く大きなネタバレではあるのだけど、
最も重要にして最高である「この映画のウリ」とは何ら関係ないので全く問題ない(オレ判断)。
この映画のウリとは、すなわち、
「礼節が人を作る」
という言葉に表される、「紳士的」でスマートなアクションシーン。殺陣も銃撃も言葉遣いも振る舞いも、全てがジェントルなハリーと、父親がいないせいで母子ともやさぐれていたエグジー。対照的でありつつも誠実な関係が序盤で築かれ、
僕好みの訓練シーン、成長過程が心地よい。
クライマックスが特に良く、「マーレィが紳士的で素晴らしい」。ちょっとだけスタッフロールを挟んだあとの最後のオチもクールでニヤリ。
キャストでは、サミュエルLジャクソンと、善玉の長官的存在のマイケル・ケイン
※グランドイリュージョンの金持ちや、インセプション、ダークナイト、プレステージほか結構いろいろ出てるじいさん
以外に主演二人を含め特に知った顔がなく、純粋にキャストの力量とそれを引き出した監督がスゲェ。
※特に主人公の笑顔はバックトゥザフューチャーのマイケルJフォックスを彷彿とさせるステキさ。
監督のマシュー・ヴォーンは、キックアスやX-MENファーストなど、なかなかの作品を撮っていて、
力があるのになんでここまで人を殺しちゃったの?って感じ。
つっても「威風堂々に併せてリズミカルに大量虐殺」は、ちょっと笑っちゃったけども。
予告を見て
https://www.youtube.com/watch?v=ohOnGe6Cha8
フックしたなら、借りて損はないと思うけど、、、
今見直した予告で掛かってたナックのマイ・シャローナは、劇中で掛からなかった気がする。
殺戮シーンを中心にテンポの悪さというか、展開のよどむカットが多いのが残念ではあるけど、ダニエル007が置いてきた「秘密兵器」をいろいろ見せてくれるし、
※個人的にはもっと多くても良かったと思うし、車やバイクなどの乗り物がなかったのは残念。
悪玉のヒロインの攻撃手段も非常にスタイリッシュかつ新鮮で、
彼女の殺陣を見るだけでも価値がある、、、かも。
数字取ったのかわからないけど、続編があるならそれも是非見たいって感じ。っていうか、「エージェントコーディ」という少年スパイの映画があったけど、(人を殺しまくらない以外)それに結構近い、爽やかな後味の、佳作って感じだったな。・・・やっぱ殺し過ぎだけども。
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