シェフ
アイアンマン1&2の監督であるジョン・ファブロー主演監督脚本の、「ハートフルコメディ」
※マイ・インターンで覚えた単語
一流料理店のシェフカールは、情熱と才能に溢れていたが、オーナーの意向によって不本意な料理を出し、批評家にこっぴどくこき下ろされてしまう。リターンマッチに意気込んでいたが、その時もまたオーナーと対立、職を失い、信頼も無くしてしまう。しかし息子や元奥さん、一緒に料理をやってきた仲間の助力により、フードトラックで再出発する。
これがあらすじ。ほぼ全部。っていうかもうトレーラーからして
https://www.youtube.com/watch?v=pJxEMXN80sA
このあらすじが全部入ってる。もう見る前から話が見えてるというか、オチがハッピーエンドなんも間違いないし、
僕の苦手な「マイナスの溜め」があることも、わかりすぎるくらいわかってしまう。
ただ、
同時にかなりカタルシスがあるだろうということも。
なので「がんばって見た」。
そしたらまぁ~案の定、かなり長~いマイナスの溜めがあり、途中あまりに耐えられなくなって、
吹き替え字幕無し→英語音声字幕アリにシフト。
こうすると目で話を終える分、脳内に「マイナスが溜まりにくい」。っていうか今回初めてやったことだけど、まんまとこれが効果的で、日本語で聞いてたらストレスで見るのを止めるか、早送りしたくなる場面でも、全然平気で見ることが出来た。たぶん、
出てるキャストとは別の物語として認識出来たからだと思う。
つかこんなことは書く必要が全くないことではあるのだけど、とにもかくにもそれほどまで「見るに堪えない」感じだったって話。
物語は今風で、ツイッターやスマホがかなり露骨に使われていて、それが逆に「年齢がそこそこ行ってるおっさんのイメージ」って感じで痛々しかったりもしたが、それでもカールの息子はかなりかわいく、
※10歳という設定
パパ大好き&超尊敬してる感じも嫌いじゃない。っていうか、
もうほとんどハリウッドテンプレートそのまんまの話。
一流料理店のオーナーはダスティン・ホフマン、ウェイトレスにスカーレット・ヨハンソン、元奥さんはソフィア・ベルガラというカラッとした感じの美人で、
※ネチっこさが全く無いのも好印象。日本人好みの顔立ちとは言い難いけど。
その元夫にロバート・ダウニーJrが友情出演というところ。
※他には2012の首席補佐官だったデブのオリヴァー・プラットも好演
前半はマイナスに終始するものの、元同僚にしてフードトラックを一緒にやってくれた部下のマーティンと、長男の3人旅のシーンがメインとなる後半は、本当に気持ちよく、つい見終わった後巻き戻して
※↑この表現も死にかけだけど
2度3度と見返してしまったほど。
マイナスが大きい分、プラスを反芻しないとバランスが取れないって感じ。
スカーは相変わらずかわいく、不器用なファブローは、自身が監督してると思いながらもやっぱり魅力的。アイアンマンの時から結構好きだったからこそ、本作を見ようと思ったってのもあるし。
ただ、
全体的にテンポが良いとは言い難く、特に歌関連の
※ミュージカルってほどじゃないけど、ライブを聴いてたり、一緒に歌ったりする
箇所が「イマイチよどむ」。あと下ネタ全開というところも数カ所あり、気になる人は気になるかもって感じ。
※インディーズでもいいからってつもりで「作りたい物を作った」らしいから、そういう細かいところも含め監督の意向だったのだろうけど。
主人公はデブで冴えない男ではあるものの、幼さの残る長男とひとつのことをやり遂げると言う点、ロードムービーという仕上げは、ヒュー・ジャックマンの「リアル・スティール」を彷彿とさせ、
※あれほどかっこよくも贅沢でもないけど
辛い部分は辛いけど、気持ちいい部分はしっかり気持ちよく撮られている。
つっても僕的な感性では、もう少し「みんなが美味しいって言ってるシーン」が欲しかった気はしたけども。
クリス評価は★★かな~。ちょっと厳しめ。あまりに辛いところが長かったから。でも好きなところは十分6点ある感じ。でもまぁそのくらいかな。
元部下であるマーティンがとにかくイイヤツで、奥さんも密かにイイ人。スカーは「こんなのがウェイトレスなんてやってたら誘拐されるだろ」ってレベルの美人で、ロバートは「どこに行ってもアイアンマンなんだな」って感じ。
これら全て読んだあと、3点を期待して見る分には、全然問題ないって感じの佳作だったな。
つか見終わったらスゲェサンドウィッチ(トーストで挟んだタイプ)が食いたくなったわ。
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