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2016年5月22日 (日)

モンスターズ新種襲来

「突如として現れた巨大生物"モンスター"。人類はヤツらから生き延びるために総攻撃を仕掛けた。しかしその中から現れた"新種"によって、為す術もなく殺されていく。果たして地球の運命や如何に!」

 的な映画だと思ってた。予告もそんな感じに見える。

でも実際はこう↓

「前作で現れたモンスターを倒すため、軍は民間人もろとも爆撃を行う。しかしその行為は多くの反政府組織を生み、軍への攻撃を企てる。主人公パークスはそんな反政府組織を殲滅する係へ配属された新米兵。次々と"人間"の手によって殺されていく仲間達。当のモンスターはほとんど人に危害を加えない。果たしてパークスは生き延びることが出来るのか」

 どうこのギャップ。ひどいにもほどがある。

まるでスーパーロボットと怪獣が戦う映画のように見せて、その実母親が子供を捜しに戦地へ赴く「オーガストウォーズ」を思わせるほどの、

 詐欺ぶり。

もちろんこれが戦争映画だと思って見始めてる人にはなんら問題はない。

 でもこのタイトル、あの予告。

モンスターの造形はとても写実的でリアリティがあり、そんじょそこらの「駄CGモンスター」ではない。大きいのから小さいのまで、まさにそこに居るかのようなモデリングは、それなりのコストと実力が備わってなければ為し得ない仕事だろう。

 でも全く悪くない。

直接モンスターが人間を殺す描写はゼロで、せいぜい犬が一匹殺された程度。むしろ子供を殺されて泣いてる(ように見える)演出や、ゆっくり移動中に電柱に接触して痛がってるところ、序盤で銃殺されるところなど、

 全くイメージとは違う映像。

次から次へと殺しまくっていった「スカイライン」の方が遥かにモンスターらしく、かつ面白く、楽しめた。「地球侵略ロサンゼルス決戦」の方がまだ同じ戦争物でも最後に溜飲が下がる。人間ドラマとしても、あっちのがずっとマシだ。

結局最後の最後までモンスターは駆逐されず、パークスのいた小隊は彼を残して全滅する。

 最後の仲間である軍曹は、パークス自身が撃って殺す。

そんな内容だよ?

クリス評価は、高めに見積もってマイナス15点。モンスター造形が素晴らしかったのでそこに2点加点しているので、実質マイナス17点くらいの映画だった。序盤の人物紹介もクソ長いし、

 スゲェ眠い。

途中でよっぽど見るの止めようと思ったけど、一応「新種」が出てくるまでがんばって見よう、と。新種がしょぼかったらそこで見るのを止めようと思っていたけど、

 最後の最後まで新種は現れず。

一番最初に出てたヤツが最後までずっと出てた、くらい。っていうか今思えば、

 終盤出てきた手のひら大の小型のヤツが新種だったのかも。

違いは全くわからないが。小さいから新種なのかな。

何が不幸ってこの映画の権利を「間違って」買っちゃったことが不幸なんだよな。買っちゃったからには売らなきゃならないから、

 キャッチーでウソ8億のCMを作り、買うなり借りるなりさせなきゃならない。

とりあえず、「ハートロッカー」が大好きな人向けの戦争映画ですわ。モンスターに関しては居ても居なくても変わらないレベル。っていうか、

 監督がハートロッカーの大ファンだったんだろうな。

アレっぽい映像がスゲェあったから。

あ、あと一点良かったことがあるとすれば、このレビューを見て借りるのを止める人がいたら、その人の人生に僕が貢献できるってことかな。「1000円あげるから見て」と言われても断るべき映画。

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