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2016年6月15日 (水)

マンイーターVSアリゲーター

ワニ映画を二本続けて見た。よく見たら字面もそっくりだな「○○○ー○-」だもの。

●マンイーター

クリーチャー映画キャンペーン第8弾。もちろん数字は適当。以前見て面白かった記憶があった2007年のオーストラリア産。だが日本では2012年になんと全国公開されている。クリーチャー系冬の時代としては極めて珍しいが、

 それに見合う内容で、今見てもやはり面白い。

先日「ラプター」というワニ映画を紹介したが、本作と比べたら全然。

 マンイーター、クリス評価★★☆。

まぁ言ってもそんなもんではあるのだが。

舞台がアマゾンみたいな樹木と、オーストラリアらしい断崖に囲まれた流れの穏やかで、「干満のある」川。干満のあるというのがミソで、わずか10mほどの小さな中州に取り残された観光客&ガイドが、いかに岸に逃げるかがミソになっている。

ワニのクオリティは非常に高く、当然CGも使っていたのだろうがそれを感じさせないハイレベルなもの。実物大のモデルも作られていると思われるが、その出来も素晴らしく、

 かつ巨大。
※10mくらい?

やはり「全長6m」、ましてや「本物のワニ」では、この迫力は出ない。

サム・ワーシントンが出演しているが、主演はマイケル・ヴァルタンというイケメン。他に特にメジャーな俳優は出ておらず、物語の流れも、ジョーズよろしく「大半は全く姿を見せずに展開」するスタイル。

正直序盤はかなりゆっくりというか、いつものキャラ紹介的な流れから始まるが、景色がかなり良いので、特に眠気を誘うと言うことはなかった。ただ1、2シーン「いたたまれない」感じになって少しだけ早送りしちゃったりもしたけども。

登場人物は概ね善人で、「あの巨大なワニには賞金が掛かってるからオレがオレが!」という人は出てこない。ちなみにそれはアナコンダ。ただ、さすがに状況が状況だけに「我先に助かりたい」という人はいて、

 まんまとそいつが食われたりするのは気持ちのいいお約束。

多少のご都合主義はあるが、全体的には至って良質なクリーチャー物で、全国公開される作品らしく、

 サービスカットはない。

多少のスプラッターシーンがあるのはワニ映画だから仕方ないし、いきなり大きな音が鳴るシーンも当然あるが、基本ワニなので移動そのものは静か。でもなんだろ、こないだの「遊星からの物体Xファーストコンタクト」と比べたら、無駄にビクッとさせるところはかなり少なく、その点でもオススメ出来るかな。

続いて今から「アリゲーター」'80のアメリカ映画を見る予定。27年の時がどれほど「ワニ映画」を変化させたのか、とても楽しみ。ちなみに当然見たことはあるが、
※でなければ今借りるわけがない。知らないし。
話はほぼ忘れているので問題はない。

●アリゲーター

うーむ面白い!古い映画なので、引っかかるところも無くはないけど、

 ラプター3点、マンイーター5点、アリゲーター、、、

 ★★★☆7点!

まずかなりテンポがいい。コトが起こるまでが短く、最初の犠牲者がかなり序盤で、それも「姿を見せつつ」出るのがいい。

ワニの造形も圧倒的に素晴らしく、本物と作り物
※当時は当然CGはないので二択
をうまく使い分けつつも、

 ジョーズより遥かにリアリティがある。

ジョーズとかディープブルーのサメは、「作り物感」があまりに強くて興ざめしちゃったところもあるからね。

獲物を見つけた視点から、徐々に近づく演出はジョーズのそれに酷似しているが、その際のBGMもまたかなりジョーズっぽい。これはつまり「二匹目のドジョウ」として作られたからだが、

 日本人にはそのわかりやすいテンプレがとてもウケがよかったらしく、

劇場で公開されつつ2作目も作られることになった。

主人公の刑事は、最近では絶対あり得ない、

 前髪が薄い中年。

顔は悪くないが、今だったら絶対ハゲにするところ。それをネタにするところも何カ所かあり、似た悩みを持つ筆者としては、正直いたたまれなくなったりもした。

一方ヒロインのハ虫類学者方はかなりのレベルで、登場時は正直いけ好かない感じだったが、どんどん主人公に好意を寄せていく感じと、ルックスそのものも良くなっていって、結果恋仲になる展開もとても良い。多少のサービスカットやラブエッセンスもいいスパイスになっていて、

 クリーチャー映画のお手本のような展開。

嫌なヤツは残らず食われるし、舞台が下水、プール、川、路地裏とかなりメリハリがあるのもいい。クライマックスも「お約束」と思いつつもしっかり溜飲が下がる終わりで、正直そこが物足りなかったマンイーターよりかなり気持ちよく終われる。

明確に残念だった点としては、

 字幕のみで吹き替えじゃなかったこと。

ゲームをやりながら見るには、結構な集中力が必要だったな。まぁ古い作品だからしょうがないのかも知れないけど。

ともかく、今もし映画館で公開されても、そこそこの収益は上げられるんじゃないか、ってくらい良くできた「傑作」だった。勢いで「2」も借りてこようかなって感じだけど、曖昧な記憶では「1のが良かった」気もするので、やや及び腰ってところかな。

まぁ、216円は全然高くなかったな(^^。オススメです。

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コメント

こんばんは。映画の評価面白いです。サービスシーンってなんじゃらほい? 例のカエルがいっぱいは題名が思い出せません。息子に聞いたら、カエルだけじゃなく蛇、蠍、etcが大量発生していた記憶があるそうです。うちはカエルが怖いので、カエルだけ記憶されているかもしれないです。でも実際の生物が大量発生する可能性があるからこういう映画って怖いです。うちは霊を信じるのでホラーはみません。てか見れません。嫁に行った娘が霊感強くてお化け探知機でした。家購入も娘がOKの物件です。子供産んで大分見えなくなったらしいです。家の真裏は神社で、1度だけ大きな白犬2頭見た事があります。尋常じゃない大きな白犬で、娘曰く狛犬が遊んでいたらしいです。霧の中で、腰が抜けそうになりましたけど、娘の部屋に驚ろかせてごめんと謝りに来たらしいです。
もう夏ですから映画の評価にホラーがあったらどうしようかなと心配していますが、クリス様のコメなら楽しいかも、、、

投稿: テン | 2016年6月15日 (水) 20時51分

ガハハハ(^^。「サービスカット」とはつまりは男性向けのムフフなシーンのことです。露骨でなくてもそれっぽいものは含まれたりします。まぁ特に深く突っ込まないで下さい。

ヘビとサソリとカエルかぁ、、、調べてみたら「FROGS」という作品かも知れませんね。1970年代のクリーチャー系。今度ツタヤ行ったら調べてみますが、DVD化はされてなさそう。

でも確かに日常「居る」ものが襲ってくるのは怖いですね。ハチとかクモとかでも「巨大だからむしろ平気」なだけで、「普通の大きさ」だったら、こうは行かなかったかも知れません。

この時代のクリーチャーでゴキブリが大量発生する映画もありましたが、これもアメリカのゴキブリは10cm以上あって、日本にいる自分には「それをゴキブリだと認識しない」から、逆に普通に楽しめたんですよね。エイリアンと同じ、みたいな。

その点幽霊系はダメです。深夜鏡とか見れない人ですし、映画どころか怪談とかでもダメ。っていうか、怖い系の映画や話は、

 自分より恐がりな人がとなりにいれば平気なんですけどね(^^;

でもリアルに見たことがある人っているんですね。自分怖いのは間違いないんですが、「幽霊は江戸時代に生まれた文化だから、鎌倉時代とかの幽霊は居ない」って話聞いてから、グッと覚めたというか、「そんなんなん?」って思ったのをよく覚えています。

もっとも、狛犬とかの動物系は、それはそれで別の系列なのかも知れませんけどね(笑。

投稿: クリス | 2016年6月15日 (水) 22時37分

追記

FROGSは、トレーラー見ましたが、かなりキてますね(^^;。これは確かに子供の頃見てたらトラウマになるのも頷ける感じ。自分カエルは比較的平気な人ですが、これ見た後触る気にはなれないですねぇ。

他には「BUG」ってのもありました。前述の大きなゴキブリの映画。ここまでグロかったかなぁとは思いましたが、アリゲーターのが好きですね。

 ぶっちゃけかっこいいから。

投稿: クリス | 2016年6月15日 (水) 22時45分

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