シャークネード
ゴローさんにオススメ戴いたクリーチャー系。ツタヤの「お取り寄せ」で借りてきた。「3点を期待して見て」と言われたので、言われるまま3点/10点を期待して見たのだけど、
4点の映画でした(^^!
シャーク+トルネードということで、字面でイメージは沸くモノの、実際何がどうなってシャークネードなのかは、見てみるまでわからなかった。
なるほど。
つまりは大量発生したサメが、台風とたつまきで空から降ってくる。
そういう映画だった。
上手いと思ったのは、台風による大雨により、街が浸水し、「普通にサメが街を泳いで襲う」というシチュエーションをひらめいたこと。これならサメが陸にいる説明として無理が(あまり)ないし、そこで竜巻が起これば、サメが空から降ってくるのも合点が行く。
合点が行くと言ったら行くのだ。
主人公はチャック・ウィルソン似のオッサン:フィンで、サンタモニカの海の家的なバーを経営していたが、例によって例の如く離婚して、娘と息子は母親のところへ。母親は恋人と住んでいて、でも台風とサメでヤバイからもっと安全なところへ避難しろ、と言いに来たところで恋人に「何でお前がここに、ウワーー」なパターン。
テンプレ通り。
ただ、人間関係でちょっと新鮮というか、「悪くない」と思ったのは、フィンのバーで働いてる従業員の女の子ノヴァが「娘くらい歳が離れている」が、ファザコン属性で、フィンのことが好きという、
ギャルゲーエッセンス。
オッサンとしては若い女の子に慕われるという展開は全く持って嫌いではなく、ましてやその子がかなりの美人
※「サンタモニカ風美人」って感じ
とあって、序盤のモチベはかなり高め。
サメは9割以上CGで、1割作り物、1割実写。つまりは合計11割以上で計算が合わないわけだが、ともかくそんな感じ。要所要所で違和感がなくもないが、あまりナーバスになりすぎると楽しめないタイプの映画であるからして、さしてつっこみを入れたりもしない。いや、つっこみはするけど、それで評価が変わったりはしない。
評価を下げる要因になったのは、
結局元サヤに戻ってしまって、ノヴァはフィンの息子マットとイイ感じになっちゃったこと。
会って20分でそんな恋心とか抱かんだろ、常考。それに「危機的状況での恋心は長続きしない」ってどっかのサンドラ・ブロックが言ってたし。
まぁ奥さん殺さなかった分「こうするほかなかった」のかな、と。っていうか奥さんが美人じゃなくかつ怖い顔してた分、ノヴァとくっついて欲しかったって感じ。
娘はローラ似の美人だったけど、正直キャラの掘り下げがおざなりで、最後もう一声「パパありがとう!大好き」が欲しかった気はしたけど、そこまでは手が回らなかったかな、と。
肝心のサメは割と適当で、大きさも特に大きいわけでもなく、テクスチャもかなり適当。リアリティを追うつもりは全くなく、
数十メートル上から落ちても死なないからと言って、バイオテクノロジーで強化されたスーパーシャークというわけでもない。
ある意味ゾンビ映画のエッセンスをサメに持ってきたような、そんな映画だったが、結果としてかなり鮮度がある設定であったし、全然早送りしたいとも、眠たいとも思わなかった。
強いて言えば、最初PCで見ようとしたら読み込まず、裏側見たら傷だらけ。PS4でも数カ所「飛び」があったのが残念だったけど、それもこれも含めてあんまし細かいことを気にする作品でもなかったかな、って感じ。
ちなみにサメ系にありがちなサービスカットはなし。有名な俳優もゼロ。監督も知らないという、「そういう意味での色気」はなかった。
このくらいの映画(の5分版)を高校の文化祭とかで撮れたりするとスゲェ盛り上がるだろうし、最近の才能のある子なら撮って撮れなくもないんじゃないの?って気はしたけど、「安っぽく見える」だけで、実際はそんなにローコストじゃなかったのかも知れないな。
フィンとノヴァがくっついてくれたらもう一点加点したのに、ちょっぴり残念。でも面白かったですよ(^^。クリーチャー系好きが「3点を期待して見る」なら十分オススメ。サービスカットはないけど。
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コメント
サメですか。うちの田舎では地元漁師さんは、フカ、ワニとも言います。ワニ、、、、?子供の頃は不思議でしたが、因幡の白ウサギにも古書ではワニになっておりました。あまり被害にあった話しは聞いていないせいか、海水浴場の横に意味不明な看板がありました。
フカが出ます。遊泳禁止
それ見たパパ曰く「フカが字読めんの?海水浴場の横にネット張ってないし、、、サメ出んのに皆泳いでる。俺無理!」その後その海水浴場には2度と行きませんでした。本当にど田舎ですから、海水浴場に牛もいますよ。ストレス発散させる為と飼い主のおっちゃんが言ってました。時々牛も泳いでることありました。家の前が海だったので子供の頃は遊び場でした。大人になって巨大蜘蛛、サメなどの映画見ちゃうと怖くなって帰省しても泳げません。自慢は死にかけていたけれど、竜宮の使い見た事です。幸せ運ぶと言われているけど、ガチャ爆死、、、死にかけがいかんかったのか?
投稿: テン | 2016年6月13日 (月) 15時29分
たしかに「ワニ」って言った!何で見たのかなぁフカは「フカヒレ」から知っていましたが、ワニは釣りキチ三平かな。スゲェ久々に聞いた気がします。因幡の白ウサギと絡めてのこととは思いませんでしたが、でもちょっと愉快。
でも確かに僕もそんな立て札があって泳ぐとか理解を超越してますね。特にクリーチャー映画が好きな自分としては、あと、
意外と浅瀬でも大きな魚がいることを知ってる自分としては、
とてもじゃないけど遊べません。膝下くらいの浅瀬でも無理。あと赤いビキニの若い女の子がボートに乗っててちょっと沖で大きな声を出してたりしたら、、、
フラグかよっ!
って思ってしまいますね。あとさっきまでいた牛が居なくなってる!?みたいな!?
映画の見過ぎかよっ!
ちなみにサメ映画ではディープブルーが絶対のオススメ。もう最高に好きですね。見たことあるかな。
そんなことより、リュウグウノツカイを見たことあるって、、、
スゲェ自慢できますよ!
っていうか超羨ましいです。何つか、
ルーネス持ってるより羨ましい(^^!
「3mで小物」って言われるリュウグウノツカイですから、さぞかしインパクトがあったことと思いますが、ましてやそれが生きてたとか!何がどうしてそんなヤツを見ることが出来たの?ってちょっとだけ思いました。
僕も以前水族館でかなりインパクトのある「リュウグウノツカイみたいな魚」を見たのを思い出しましたね。「下あご」が「2段階関節」でフロントエンドローダーのように開いて小魚を食べる様は、一生忘れられないインパクトがありました。どの水族館だったのか、なんて魚だったのか忘れてしまったのが残念。今だったら動画も検索できるんだろうにな~。
投稿: クリス | 2016年6月14日 (火) 01時44分
ディープブルー、、、、見ましたよ。実験で知能レベルアップ、殺る気満々の3匹(?)のサメ。これあかんやろと思っていたら案の定の展開でしたね。ペットを食われたコックだったかが生き残ったっけ。科学、医療って、戦争、実験で発展すると聞いた事があります。人間は善にも悪にもなれます。この映画ってただのパニックだけでなく少し考えさせられたので良く覚えています。
投稿: テン | 2016年6月14日 (火) 10時03分
予想点数以上に(笑)楽しんで頂けたようでオススメした甲斐ありました。
この手のC級映画は爆睡しがちですが、そうならないのは、作製者が割と真面目なんだろうなぁと思います。
ちなみに続編が数作あるみたいですが、2作目は駄作でした。1点くらい。
他、何かオススメできないかなあと思いましたが・・なかなかないですね。
メガシャークvsシリーズは、ダイジェスト版だけなら楽しめます。本編は早送りすら辛い(苦笑)。
そうそうスパイダーパニックは昔みてます。あれはさすがプロの作品ですよね。お手本みたいな映画ですよね。明るく楽しい、ハッピーエンド、娯楽映画のあるべき姿です。
モンスターパニック映画、気がつけば良作名作は昔のものばかり。
スピルバーグのジョーズは夏になるとつい見ますが、見るたびに、ホントにこれは私が生まれる前の映画か?と天才の仕事に圧倒されます。
うーん、新しいモンスターか見たい・・。
投稿: ゴロー | 2016年6月14日 (火) 21時17分
どもですテンさん、ゴローさん、クリスです。やっぱ自分の聖域は居心地がいいというか、不特定多数の掲示板で理解を共有するのは不可能だよな、と思いましたよ。つかもし自分が子供の頃今の自分のようなオッサンが目の前に現れて、いろいろと講釈を垂れたとしたら、自分はどう受け止めるんだろうってちょっと思いました。理屈っぽいガキだったから、結構納得したかも?
>テンさん
そうです!ソレです(^^。コックが生き残って、諸悪の根源とも言える女性博士が死んじゃうという、非常にスッキリ出来る終わりの名作。でも僕はあんまモラルとか善悪を考えて映画は見ませんし、
それを過度にアピールされると「しゃらくせぇ」って思ってしまいますね。
映画は楽しければいい、ってそれだけの価値観で見てるので。病気を治したいからと言って、何でもやっていいわけじゃないし、もっと言えば「直らなくてもいい病気」も世の中にはあると僕は思っていますから。
※僕は本人の意志を考慮しない延命治療に否定的です。でもこれは自分に関係のある人たちの影響が大きいかも知れません。
ちなみに本作で一番好きなのは、サミュエルが食われるシーン。あの食われ方は歴史に残る名場面だったと思います(^^。
>ゴローさん
オススメありがとうございます。作り手がマジメというのは、確かにあったかも。導入からいろんな殺し方、根拠作りと、「いい意味でのご都合主義」。「過度なご都合主義」はハナに付くんですが、本作のそれはちょうどいい塩梅でしたね。
所詮魚なんだから水がないところに居れば死なないのに、上手く水があるところに行かざるを得ないシチュエーション作りとか、ホント上手いと思いました。
メガシャークVSメカシャークは僕も寝ました(^^。っていうか、アレだったら絶対「巨大毒蟲の館」のがイイです。少なくとも笑えましたから。
既に見ているかも知れませんし、覚えてらっしゃるかもですが、
※今日のネタになってるアリゲーターは古いけど絶大にオススメ。でもそれじゃなく、、、
「ビッグバグズパニック」「スカイライン」「パラサイトバイティング食人草」この辺はそこそこオススメ出来ますかね。最後のはブログで拾ってないかも。ビッグバグズ、、、は比較的丁寧なクリーチャー系で、スカイラインはかなりメジャーなSFですが、方向性はクリーチャー系ですよね。食人草はモンスターが出てくるわけじゃないんですが、なかなか怖くて印象に残っています。
当時の記憶はともかく、うろ覚えの今の点数は、4点、5点、4点(ちょっとおまけ)って感じですかね。もし見られたらゴローさんの点数も聞いてみたい(^^。
ちなみに世間では高評価ですが、「クローバーフィールドHAKAISHA」は、自分は否定的というか、「ブレまくるハンディカメラがウザくて」、あとモンスターの姿が見えなさすぎてダメでした。スカイラインが好きなのは、これでもかと見せつけてくれたからってのもありますね。
ジョーズは当時あんま面白いと思えなくて、
※これも姿が見えないですよね?
自分は姿が見えまくるアリゲーター派でした。今見たら楽しめるのかしら。オススメとしたらやっぱり「1」なのかな。
投稿: クリス | 2016年6月15日 (水) 02時00分