デスペラード
アントニオ・バンデラスの出世作。こないだマスクオブゾロが面白かったので借りてきた。DTVにはない。
1995年ロバート・ロドリゲス監督の作品で、吹き替えは大安定の大塚明夫。もうこの時点で最低限の面白さは確約されてるんじゃないかって気がしないでもないが、
案の定普通に面白かった。
ただ、制作費700万ドルは、マスクオブ・・・の9500万ドルと比べると雀の涙のような額で、確かに派手さは大きく劣る。ただ、前作である「エル・マリアッチ」
※主演はバンデラスではない
の制作費はわずか7000ドルで、監督はマスクオブ・・で替わるものの、似たシリーズの作品としては、ジャンプアップを繰り返してる印象がある。
舞台はたぶんメキシコだが、それを明確にするセリフはない。主人公は昔ギターを弾く歌手=マリアッチだったが、恋人を殺され、手のひらを撃ち抜かれて以来、復讐を誓う。ちなみに劇中でのバンデラスの呼称もスペイン?のバンドを意味する「マリアッチ」だが、ぶっちゃけ別の名前のがよかったんじゃないの?とは思った。
ギターケースの中に銃を隠し持ち、恋人を殺したブチョという男を捜しているのだが、
スゲェネタバレね↓
冒頭出てきて恋人を殺し、手のひらを撃ち抜いた相手の顔が、実際のブチョとは全くの別人であり、ブチョは実は「実の兄だった」という設定が終盤に出て来る。
顔を覚えているはずの、恋人の敵が、よくよく見たら兄だったって、、、!?
「ハァァァァァァァァ!?!?!?!?」
見てるこっちとしては「別の男だよなぁ、、、ブチョ、、、」と思いながらずっと見ているわけで、そもそも手のひらを撃ち抜く方も「弟だとわかってる感じ、ゼロ」。
「ホワァァァァァァァァ!?!?!?!?」
意味が分からない。だったらせめて最初に撃ち抜かれるときに顔を殴られて意識がもうろうとするなり、暗くて視界が悪いなりの「誰だか分からない演出」が不可欠だと思うのだが、
昼日向真っ昼間に撃たれててそうって、、、、
結構ビックリするが、まぁ7000ドルで映画を撮った監督の続編
※ちなみに増えた699万3000ドル分の大半は弾薬に消えたのだそうな。ある意味バカだな、この監督。
としては、やっぱりあんまし細かいことは気にしない人だったのかな、とも。
ただ、じゃあ面白くないかと言われたら、いやいやどうして、結構面白い。というか、派手さや「面白さ」はそれほど高密度高濃度ではないのだけど、
俳優、テンポ、何とも言えない軽妙さが、ダラダラと飽きさせず最後までひっぱってくれる。
序盤の仲間となるスティーブ・ブシェミは、調べたらユアンの「アイランド」くらいしか見た作品はなかったのだけど、印象に強く残る脇役だったし、兄であるブチョのホアキン・デ・アルメイダは、ワイルドスピードMEGAMAXの悪役で非常に強く濃い印象を残した人、嫌いじゃない。ヒロインのサルマ・ハエックは、ミーガン・フォックスをより優しくしたような美人で、マスクオブ・・・のキャサリン・ゼタジョーンズに勝るとも劣らない撮れ高。つかこれほどの美人なのに、見たことがある作品が他に一つもないことがむしろビックリするが、直接の続編である「レジェンドオブメキシコ」にも出ているというので、ちょっと興味が沸く。
ちょい役でクエンティン・タランティーノが出てるというので、あらためて調べてみたら、
この顔がタランティーノだったのか
って感じ。それまでは本人の顔を一度も認識したことがなかったんだよね。まぁ言うほど作品を見たことがあるわけじゃないんだけど。
話的には復讐劇なのだけど、とにかくヒロインが美人過ぎて、のらりくらりと恋に落ちる展開や、冒頭に出て来る派手なバンドシーン、
※バンデラスがギター兼ボーカルのメキシカンな歌なのだけど、雰囲気に非常にマッチしていてかっこよく、結構聴けてしまう。っていうか一回聴いただけなのにちょっと覚えてるくらいだから、よほど印象深いメロディラインだったんだな。
終盤そのバンドメンバー二人が仲間として登場するも、セリフは一切無くドンパチしたあげくに死んでしまう。「それでいいの!?」って感じではあったけど、まぁ細かいことは気にしたら負けって作品だったのかな、と。
要所要所でバンデラスの「小物感」が垣間見えるのが息抜きになっていて、あと監督がバカなのか、結構あっさりと「弾を撃ち尽くしまくる」。そこまで撃たなくていいだろと言いたくなるほど撃ちまくって、空になって慌ててマガジンを差し替えるところなんかは、むしろ確信犯でちょっと愉快。ホントいい意味のバカって感じ。もったいないだろ、死体にバンバン撃つなよ・・・。
多少麻薬密売に関する政治的メッセージも無くはないが、気になるほどではないし、かっこいい男とキレイな女と、悪そうな悪役に、イイ感じの音楽で仕上げた、(よく知らないけど)南米テイストの作品って感じだったな。
クリス評価は★★☆。ブチョが兄だった設定にビックリはしたけど、ストレスの溜まるところは皆無だったし、過度な期待で見なければ十分不満のないスッキリとした後味の作品だったと思うな。
やっぱ最初の歌は結構良かったわ。なんて歌か知らないけど。
ちなみに「デスペラード」とは「ならず者」という意味らしい。あとロバート・ロドリゲスはスパイキッズ1~3とか、シンシティ、マチェーテの監督。そう言えばマチェーテの主演であるところのダニー・トレホって俳優も見覚えあったんだよな「うさんくさい殺し屋」役で出てきたけど。
追記
主題歌が見つかったので貼っておく。やっぱカッコエエ!オレが歳取ったからかも知れないけど。
●Antonio Banderas - Cancion del Mariachi (Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=Tu4Hnbor9rI
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コメント
クリスさん板違いですみませんと思いますがおはようございます。
挨拶と少しのコメだけさせていただきます。
昨日、今日現在1体もミンフィリア出なかってちょっと凹み気味です(笑)
でも今日も頑張って?ミンフィリアトラマス目指して楽しんでやります!
いつも忙しいなかちゃんと考えて返事くれてありがとうございます。参考にして楽しみます。
投稿: 06 | 2016年8月30日 (火) 12時36分
ばんわです06さん、クリスですまいど。覚醒級から超級にシフトしたことで、実質回せる回数が3分の1になったわけで、僕もかなり「出が」悪くなりました。もう出ないかもしれませんが、とりあえず現状91%の子が一人と、0%のレベル100、0%のレベル1が各一人。後の二人は二個イチでトラマラするかどうか思案というところですね。
余談ですが、ガシャの排出率、勘違いしていました。「変わらないと思っていた」のは、各キャラの排出率で、実は「各クリスタルの排出率」だったんですね。つまり、金クリは19%排出で、☆4以上になり、
※虹はどっちみち出ないので考えないですが、
自分的にはとても嬉しい改良です(^^。またあらためてネタにしますが、もしかしたら結構強めに課金してしまうかも知れません・・・。
投稿: クリス | 2016年8月30日 (火) 21時16分