マスク・オブ・ゾロ
これもDTVのヤツ。既に配信は終了しちゃっている。ごめんなさい。
1998年のアメリカ映画で、主演はアントニオ・バンデラス。出世作はデスペラードだけど、そっちの記憶はない。最近だとエクスペンダブルズ3で道化役を演じていて、あまりのイメージの違いにしばらくバンデラスだとわからなかった。怪傑ゾロ作品としては初めてのスペイン人(物語中の悪役サイド)らしいが、よく分からない。監督はマーティン・キャンベル。007ゴールデンアイ、007カジノ・ロワイヤル(グレイグ版)、バーティカルリミットなど、結構大物を撮っている。あと本作の続編であるレジェンド・オブ・ゾロも撮っている。
他の作品の多くが「3本一組」でネタにしている中で、単品で取り上げたと言うことは、つまりは書きたいことが多いという話。そして、
かなり面白かったという話。
あらすじ的には、初代ゾロは民衆の為に戦うが、時の権力者ラファエロとの戦いの最中、その部下に愛する妻を流れ弾で殺され(ラファエロも彼女のことを愛していたので部下はその場で瞬殺)、生まれたばかりの娘エレナを連れて行かれてしまう。20年後、牢獄から抜けだし、故郷に戻ると、そこには美しく、そしてラファエロの娘として成長したエレナと、20年前の戦いで命を救ってくれた幼い兄弟の弟が成長した姿と再会する。
上手く書けない・・・
というか上手く書こうとするとどんどんどんどん長くなる。複雑ではないが、書くべきことが多い。というか、
初代ゾロ、二代目ゾロ、ラファエロ、エレナと、ラファエロの部下であり、兄を殺した隊長の5人のキャラの掘り下げが素晴らしくよく出来ていて、
いつもは苦手としている世界観(西部劇風?)だけど、いやいやどうして、スゲェ楽しめた。
どのくらい楽しめたかと言えば、
ずっと片手で稼いでいたエクスヴィアスを止めて、映画に集中したほど。
まず初代ゾロがなかなかにシブくて、最初誰だか(マスクをかぶってるし)わからなかったのだけど、途中で、唐突に、
アンソニー・ホプキンス:羊たちの沈黙だ!
とわかって妙にスッキリ。つかホプキンスは、羊たちの・・の中で、
ずっと座ってた丸顔のジジイ
という印象があまりに強すぎて、「立ってるだけで雰囲気が違う」。背筋が伸びていて動きもスマート。いやいやどうして、
人に歴史有り。若いときはきっとかなりのイケメン俳優だったんだろうな、と。
そして、ヒロインエレナ役のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。
超絶美人。
何て言うか、監督も彼女をいかに美人に見せるかに腐心しているのがよく分かる感じで、要所要所で無駄に「スモークフィルター」みたいなの掛けて、ぼんやりと光って見えるようにしたり、ささやかながらサービスカットがあったり、
※露骨なところは見えないが、傷一つ付けずに衣服が切り裂かれていくところとか、谷間とか、背中とかが見られる。モノがモノだけにかなりの撮れ高だ。
静止画で見ても全然魅力を感じない彼女なのに、本作や「エントラップメント」での「女優としての顔」は、とても魅力的。何て言うか、「おてんばが似合う美人」なんだよね。
そしてそして主人公アントニオ・バンデラス。当時セクシーな男性で一位とかに選ばれたような気もするけど、なかなかにかっこいい。ゾロとしてマスクをかぶり、逆光の中浮かび上がるシルエットも相当かっこいいし、エレナとの絡みで「ドンファン」な女好きを醸しだしても十分様になっている。「クライングフリーマン」の中で、「花が似合う男は1000人に1人」というセリフがあったけど、バンデラスはまさにその内の一人。
正直ちょっと背が低い(174cm。ちなみにキャサリンは170cm)のが残念ではあるものの、真摯に修行に励むところ、正義感が強いところ、お約束的なシチュエーションで全く期待を裏切らないところなど、
とにかく良くできている。
悪玉であるラファエロのキャラクターも、「悪いんだけど、初代ゾロの奥さんエスペランザのことを心から愛していて、その娘もめちゃめちゃ大事に育ててきた」感じがわかりつつ、やっぱり悪いのが良いし、顔も「見たことがない俳優だけど知り合いに似てた」から結構覚えることが出来た。
隊長はバンデラスの兄の首を漬けて酒に入れてるとか、かなりの悪趣味かつ残酷なキャラだけど、ユアン・マクレガー並のイケメンであり、バンデラスより長身。正装もかっこよく決まっていて、必要十分に強い。
強いと言えば、そのレイピアを使った殺陣の質も「僕の知る限り最高レベル」に素晴らしく、いわゆるフェンシングの「ダサさ」は微塵も感じない。かなり時間を割いて訓練を重ねたのだろうなぁという「練達さ」を楽しませてもらえるし、安っぽくない新鮮さがあるのがいい。
眠くなりがちなダンスのシーンも飽きさせない工夫がされているし、っていうか、バンデラスとキャサリンの二人が「あまりに絵になりすぎる」ので、二人の出てるシーンが「全然持つ」んだよな。
ニヤリとさせる複線回収も多いし、、、そうそう、これも書いておかなければ!
クライマックス、悪役は当然死ぬのだけど、その殺し方がかなり痛快だった!
なるほどこれは死ぬわ。と思いつつ、あまり例を見ないというか、全く過去見たことがない殺し方は、とても痛快にして大満足。大塚明夫さん演じるゾロの声は最高過ぎるし、、、いや、声優は全員最高だった。
クリス評価★★★★!
当時からかなり見たかった作品だったのだけど、きっかけがないまま今日まで来てしまった。劇場で見ていても全く損したとは思わない内容だったし、もっと早くにビデオでもDVDでも借りれば良かったと思える傑作だったな。
マイナスの溜めもほとんどないし、ルックスも最高、殺陣も最高、セリフもオチも最高、話もかなり最高で、唯一マイナス点があるとすれば、そのなじみの薄い世界観くらい。バンデラスもキャサリンも「濃い顔」なので、人によってはそこがハードルになるかも知れないけど、
死ぬ前に見ることが出来て良かったって思える作品だったな。
続編も是非見たいと思ったわ。評価は一作目より落ちてたけども。
余談だけど、「快傑ゾロ」と言えば、僕が唯一見たことがあるアラン・ドロンの映画でもあるんだよな。当時二枚目俳優として名を馳せていたアラン・ドロンだけど、実際に「本当に二枚目なのか」はわからなかった。でも、映画を見て、
なるほど確かに二枚目だ!
と凄く納得した記憶があるんだよな。やっぱ「かっこいい男」が似合う役柄ってことだな。
あと今更だけど、「快傑ゾロリ」は「快傑ゾロ」のパロディだったんだな。
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