バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生
まぁいろいろなことを思いながら見ましたよ。面白かったか面白くなかったかの二択で言えば、
面白くなかった。
でも要所要所で感心したり、納得したり、上手いと思ったり。
面白くないと思った最大の理由は、なんつんだろ、
あまりにも思った通りに運びすぎると感じたところ
かな。ただ一方で良い意味の裏切りもあって、そう言うところは、悪くないとも思ったり。
世間の評価はわからないけど、自分的には★★ってところかな。シビルウォーよりはよかったです。
感想はホントにいろいろあるのだけど、見てるそばから忘れていくので、まず思ったことをのべつまくなし箇条書きにしてみる。ネタバレも含むので、読む人はそのつもりで。あと、
見ようか見まいか迷ってる人がいたとしたら、
「その気持ち、当たってる」
そう伝えたい。まさにそんな映画でしたわ。見なきゃ見ないで何にも困ることはないし、見たら見たで後悔するってほどもない。強いて言えば、先々公開予定の「ジャスティスリーグ」とかにこの話の流れが絡んでくるかもね、ってくらい。X-MENやキャプテンアメリカのように、シリーズ物として楽しみたいなら、モチベはどうあれ見ておく必要はあるよねって感じ。
・予告のスーパーガールが面白そう。シーズン1がレンタル開始されてたけど、ちょっと見たい。あともう一つスーパーヒーローたちががんばる感じのテレビドラマシリーズもあったけど、そっちはやや落ちるかな。
・クリプトナイトって明るいんだな。結構スゴイ光源になって、見つけやすいよな。
・ワンダーウーマンのガル・ガドットが完全ルックス担当で、あまりにも物語に「関わってこなさ過ぎて」ビックリ。でも実力は下手したらスーパーマンより上なんじゃね?ってくらいで、一見立場上ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)かと思いきや、その実マイティ・ソー並だった。ぶっちゃけロイスじゃヒロインとして物足りないと感じていたのか、
序盤にサービスカット(大事なところは見えないが)を入れたり、ガル・ガドットを入れたりと、監督も腐心してたのを感じさせた。
今後どうシリーズが転がっていくのかわからないけど、設定上ワンダーウーマンは歳を取らないということになっているので、ずっと彼女でシリーズを続けていくのは大変だろうな、とも。ぶっちゃけ男性より女性の方が早く歳を取ってしまうからな。ささやかなことだけど、飛行機から降りるシーンはあってもよかったんじゃないかと思った。
・レックス・ルーサーがまさかジェシー・アイゼンバーグだったとは!って感じ。最初にキャストの名前の中に彼を見つけて、どんな役周りなんだろと思ったら。つか序盤は「彼が誰なのか」良くわからなかったけど、フルネームが出てきてようやっとピンと来た。ジーン・ハックマンの「ハゲオヤジ」のイメージがあまりにも強すぎて、照合が難しかったんだよね。
ただ、ポテンシャルとしては必要十分。新生レックスとして彼なら先々まで楽しませてくれそうだな、とは思った。でも一方で、「おまえを刑務所に入れてやる!」と息巻くスーパーマンが、
レックスの手下どもをサクサク殺していくのはいかがなものか。
なんつか、全員殺さないのは無理なのはわかるし、先まで続ける上でレックスを殺しちゃいけないのもわかるんだけど、、、なんかこうすっきりしないよな、と。
・バットマンのルックスが変わりすぎて違和感しかない。何て言うか、スーツのデザインが複数有るだけでなく、完全に別人なんじゃないの?バットマンの名を騙る悪人なんじゃないの?ってところがいっぱい有りすぎて、途中からわけがわからなくなったり。
ベン・アフレックは「スーパーマンリターンズ」公開前に、「彼がスーパーマンかも」と予測を立てたくらいスーパーヒーローとしての素質を兼ね備えてはいたけども、それからかなり年月も経って、何つんだろ、
歳取ったのはルックスだけじゃない感じ?
ただ、これだけは言いたい。
スーパーマンよりバットマンの方が背が高いってのはどうなんだ?
実際の身長差がどのくらいあるかわからないけど、どうにもこうにも、、、。あとウェインのキャラ(性格含む)がフラフラしすぎというか、
「ジャスティスの誕生」ってスーパーマンのことじゃなくてバットマンのことだったの!?
みたいな。実際スーパーマンが自分が間違っていたと反省した上で、話し合いを持ちかけてるのに、問答無用で殺しに掛かる「理由がない」。別にウェインはスーパーマンに大事な人を殺されたわけでもないし、自分が過去やってきたことを思えばスーパーマンの善行の影に犠牲者が居ることだって当然わかるだろうに。
まぁあそこでそこまで物わかりをよく出来ない大人の事情もわかるけども。
ただ、
それを除けば概ねこの無茶な話のつじつまを上手くがんばって合わせたな、とは思った。
特に悪に染まりそうで染まらなかったスーパーマンは良かったと思うし、ロイスにしてもレックスにしても、「低予算の映画だったら誤魔化すようなところもしっかり描いて」、見ている人を納得させる努力を惜しまなかった。ここは一番感心したところかな。
・バットモービルは毎回見せ場ではあるけど、本作もなかなか。と言うか個人的には過去のよりデザインはわかりにくかったけど、絵的な撮れ高は一番高かったと思う。車ごと潰されたかと思ったらババーンと出てきたり、最後湖の中に入っていくのもかっこいい。つか水が入って来まくるだろ、と思いつつ気楽にスルーしたのもむしろ良かった。
他の武器は概ねどうでもイイ感じ。飛行機もイマイチグッと来なかったし、バットラングやらワイヤーやらもさほどでもない。それより何より、さっき書いた「バットマンのスーツがいろいろ有りすぎること」の方が気になって仕方なかったわ。つか、
終盤一回半壊したマスクをあっさり他のにかぶり直してるのもスゲェ気になった。
想像するとスゲェ間抜けだもんな。マスク脱いで新しいヤツを「うんしょ」ってかぶってるとこって。でもってよく見ると体のスーツの方も別モノだったし。っていうか、
バットマンは前身かぶり物みたいなもんだから、いろんな俳優がやってて不思議はないんだけど、あまりにも「デブ」に見えるスーツに果たしてメリットはあったのか?
とも思った。あれじゃ別人以外の何者でもないんじゃないの?みたいな。
・最後スーパーマンの棺がメチャかっこよかった。黒字に銀メッキの「S」。ありゃオークションに出せばかなりの高値が付くだろうな。
・そもそもスーパーマンって、棺に入れて土の中に埋めちゃうより、しばらく「天日干し」しとけば蘇るんじゃないの?っていうか、最後ウェインが「棺の中は空だ」って言ってるのに、ロイスが土掛けたり、最後ガタって動いたりって、「やっぱ入ってる」んじゃないの?あとロイスが土を掛けた手をそのままはたきもせずにポケットに入れたの、スゲェ気になった。
絶対やらないだろ、土が付いた手をポケットにそのまま入れるのは!
細かいところだけどそう言うのは異常に気になるんだよな。ただそこをカットしただけにしてはシーンが繋がりすぎてたし。
・相変わらず水道橋博士そっくりのゾッド将軍が、てっきりそのまま蘇るかと思ったら怪物になっていてこれもビックリ。っていうか、なんでレックスを殺さなかったのか、それでいてビルのてっぺんに飛んでいったのはなぜなのか、まぁいろいろわからないことだらけ。って言うか、
迫力もそこそこあって、強いのはわかるのだけど、「最初に攻撃を仕掛けたのが軍隊の方」なのも気になった。そりゃ攻撃されたら反撃するでしょうよ、と。それまでにヤツが何か悪いことしたのかよ、と。
他のアメコミヒーローでもあるけど、割と悪役が誰も殺してないのに悪役ってだけで総攻撃されたりするよな。
・画質が汚いと感じた。今までもDVDでいくつもの映画を見てきたけど、なんだろ、本作に関しては、その「ドットの荒さ」を感じさせたシーンが多かった。特に光っているバットマンの目。シャギーが見えるのはかなり興ざめ。最初からブルーレイを借りるべきだったと言われたらそれまでなのかもだけど。
・ロイスが水の中に閉じ込められたシーン。スーパーマンなら透視ですぐさまその場所にロイスを見つけて飛んでいけるはずなのに、しばらくその音を聞いているのに違和感。つか本作のスーパーマンは透視は出来ないって設定だったのかも。
・スゲェ気になった点として、「吹き替え、字幕無し」で見ていて、画面内に表示される結構な量の「英文書」に字幕が出ないこと。要所要所では表示されていたので、完全に表示なしなわけじゃないのに、
なんでだよ、と。字幕出してもいいだろうよ、と。
でもってあまりにも気になったので巻き戻して「字幕有り」にしても、
表示されない。
それがロシア語とか中国語とかならまだしも、英語の文章の字幕を表示しない理由が分からない。英語が分かる人にしかその意味を教えたくない理由でもあったんだろうか。
作ったヤツがバカだってこと以外、僕には想像できない。
まぁバカだったんだろうな。あとこの映画に何か恨みでもあったんだろうな、と。だからわざわざ見てる人の評価を下げるような設定を平気でしたんだろうな。マーヴルの回し者かも知れないな。かわいそうにそんな愚か者が内側に居るとも知らずに。つか、
その点を考慮したらやっぱ評価は★☆。3点だわ。
やっぱクズが関わってる映画はダメだわ。要は本作は駄作だわ。
・査問委員会?公聴会?で気持ちよくみんな死んだのはよかった。あの「足がない人」がずっと生き続けてたら、ストレスが増すばかりだって感じだったからな。まぁ裁判長まで死んで欲しくはなかったけど。つかそこでもコップに英文。字幕無し。何て書いてあるか、読める人だけが見る資格があるとするなら、対象年齢や「対象国民」を英語圏の連中だけにしろよ、と。
・・・今見直してたら仕事の同僚?ジャックがスーパーマンの闘いに巻き込まれて死んでたわ。すっかり忘れてたけどな。
その恨みでスーパーマンと戦ってたんなら、もっとそれを掘り下げろよ、と。
なんかスッキリしないよな、と。
あと相変わらずではあるけど、最後にみんなが手のひらを返したようにスーパーマンの死を悼むシーンな。あれだけスーパーマンジャマだって言ってた連中はどこに行ったんだよ?ご都合主義はわかるけど、やっぱ抵抗は否めない。
・ロイスがずっとクラークを信じ続けてのはよかった。「R」みたいに距離を置いちゃうと、それこそ彼が報われなさ過ぎる。ラブラブでOKです。
・最後バットマンがルーサーに「刻印」を押さない理由が分からない。押しちゃうと殺さなきゃいけなくなるし、「スーパーマンの敵」としてルーサーを出しにくくなるという大人の理由だとは思うけど、それまでの悪人と比べてルーサーが「軽微」ってこともないだろうに。
・ウェインの隣に寝てた女性は誰?まぁ気にすることはないんだろうけど、
だったら一人で寝てろよ、と。紛らわしい。
・いくら何でもゾッドの死体をルーサーに丸投げしちゃうのは行きすぎなんじゃないの?っていうかルーサーだったら別に死体が全部無くてもドゥームズデイを作ることは出来たんじゃないの?とも思ったけど。
・夢の中で出てきた偽アイアンマンは一体何だったんだ?何か見逃してる作品でキーになる人だったの?それともこの後の作品で!?
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一番上手いと思ったのは、スーパーマンとバットマンのお袋が同じ名前だったってことかな。元からそうだったのか、たまたまだったのか、わからないけど、上手いなと。
何をどうすればより良くなったのかはわからないけど、ガル・ガドットはいてくれてよかったとは思った。つか彼女はホント何者?って感じではあるけども。
今見直してたけど、サクッと彼女を呼んで、槍を取りに来て貰えばそれでよかったんじゃないのかな。そう言うの言っちゃダメなんだよね。
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