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2017年1月 2日 (月)

FF15 KINGS GLAIVE

言いたいことはいっぱいあるが、時間もあるので適当に書いていく。まず、一番最初に、今まさにこのネタを書き始める時に知った事実。つかこの書き出しの時点で、「あああのことか」と思う人も居ると思う。

 墓(GRAVE)じゃなく剣(GLAIVE)なのな!

つか剣と言えばソードとかブレイドとかそう言うのじゃねぇの?って感じで、「グレイブ」と言われてまさか剣だとはって感じ。

 見てる間中、ずっと「どこら辺が王の墓なん?」って思い続けてたわマジで。

ここで王様が死んじゃうから、このインソムニアの街が言わば王の墓みたいなもんだってことなんだろうな<今思えば恥ずかしい

 思い込んでたわ。

ところどころに「王の剣」というキーワードは出ていたのだけど、日本語で見てたのであんましピンと来なかったんだよな。まさかあれがタイトルだったとは。

 それでいろいろ合点がいったわ<見終わった後で!?

つまり「王の剣」、キングスグレイブとは、15の主人公ノクティスのお父上、お乳上じゃないぞ?お父上であるルシス王が持つ魔法の力を貸し与えた「近衛兵」みたいなもの。ただし構成員は全て辺境からの「拾われ組」であり、そこら辺微妙に「なんで?」って感じがしたりもしたのだけど、

 まぁ物語を紡ぐ上で致し方ない大人の都合だったのだろうな、と。

つか冷静に考えたら、例えば日本中からエリートを集めることそのものは悪くないと思うのだけど、

 インソムニア出身、つまり関東出身者がひとりも居ないってのはやっぱおかしいわな。

ともかく、そんな王様の近衛兵の話だった。

まだ見てない人、これから見る人も居るかも知れないので、ネタバレはやや先送りにしつつネタバレなしの感想というか、説明をすると、

 本作は、15の一章終盤から二章までの間に起こったこと。

つまり、非常に短い期間、ノクトが釣りに興じ、アイテム採取マラソンをし、ゲームをし、時々戦闘をしたり死んだりしてる間に、

 ふるさとではこんなに高密度な出来事が起こっていたのですよ、と。

ある意味衝撃の事実。つか15でそこをクリアしてた分、かなり共感というか、共有?が出来て、

 なるほど、と。いろいろわかった!と。

ぶっちゃけキャラデザインが少し違うのか、ルナフレーナ様はちょっとヤツレてるというか、「やや幸薄い顔立ち」になり、特に幼少期は、

 まさか、この人がルナフレーナ様じゃねぇよな?

って「コメンタリーを見始めるまで」全く気づかなかったレベル。つまり別人。よく幼少期と大人で別の俳優がやることがあるけど、15とキングレでもまた別の俳優がやってた、みたいな。

 同じじゃダメだったのかねぇ

たぶんダメだったんだと思う。どちらも平行して別のチームが動いてたから、キャラのモデリングやモーションを共有してたら同時発売出来なかったんだろうな、と。まぁ結果として同時発売だったのかどうなのかもわからないけど。

あとゲームのロード中に顔を出す、悪の帝王イドラ様も、

 ゲームでは悪魔が乗り移ったような顔なのに、キングレでは結構普通のジジイ。

まぁその辺の違和感を感じつつもそれなりに楽しめていったのだけど、特に気になった、「気に入らなかった」点としては、

 主人公ニックスの日本語版声優がクソだったってことか。

何つかシーンによって声が違う。「え?今のって誰がしゃべってんの?」感がかなりあって、正直ゲンナリ。ったく誰だよコレ、、、と思ってたら、コメンタリー冒頭で、

 綾野剛だということがわかり、

 著しく納得。

オレ、あいつ大嫌いだから。ああもちろん出演してる映画とかドラマとか見たこともないけど、「嫌いなヤツが上手い演技が出来るわけがない」わな。大体、

 顔が嫌いって理由だし。

正直ルナフレーナ様の声も「素人くささ」はあったものの、彼女の場合はその頼りない感じがそのままキャラクターにも「とりあえずイイ意味で」反映されるから、別段許せた感じ。

 そもそもクリスは「下手な女子声優」に甘い傾向があるし。麻里子様とか。

ともかく、ホントなら英語で見て下さいよって作品を日本語で見たことによる「失敗」だったのかな、って感じ。デフォルトだと英語音声日本語字幕だったし。

 作った人も綾野剛の出来の悪さにゲンナリして、デフォルトを英語音声にしたのだろうな、みたいな邪推すら感じたわ。

まぁ日本語音声で見始めた自分が悪いっちゃ悪いんだけども。

ちなみに英語だとアラン・ポール?アーロン・ポール?よく知らない。ただ、ルシス王は、ショーン・ビーンが当ててたらしく、「こっちは合いそうだなぁ」と。そもそも僕はほとんど映画を英語音声で見ないのだけど、

 ショーン・ビーンの声優をやってる磯部なんとかって人が、ルシス王の声をやってて超しっくりだったので。

・・・

徐々にネタバレに入っていく。徐々にだが。

事前情報として「戦闘がイイ」「アクションがイイ」という評判を聞いていたので、最初は久々に(頭痛覚悟で)VRで見ようと思ったのだけど、

 あまりにも情報量が多すぎて、悪く言えば何をやってるのかわからなくて、かつフレームレートが下がることでより不鮮明になる気がして、

開始10分でテレビにシフト。今回初めて「VRからテレビ」という変更を経験したのだけど、

 32インチのテレビの小ささに驚愕!!

冗談でも何でもなく、一瞬「オレ、テレビから離れたか?」もしくは、「これって左右もレターボックスだったか?」
※黒帯が天地左右に入る感じ

 全然そんなこたぁなかった。

まぁほどなく慣れたけども。

ともかく、動きが激しく、描写が細かく、作り手が一番見せたい物が不鮮明になってしまってた感じが凄くする。一言で言えば、

 アドベントチルドレン(以下AC)の方が、ずっと(絵的に)わかりやすい。

キャラの個性付けも弱く、、、まぁ僕の理解力が乏しいってこともあるとは思うけど、それでもこれだけたくさん洋画を見慣れてる僕が「わかりにくい」と強く感じるということは、作品内でのキャラ付けが甘いってことなんだと思う。

 クライマックスとか、スゲェ盛り上がってる最中ですら、誰が戦ってるのかよくわかんなくなるときが散見されたほどだし。

あと、直前に見たのがX-MENアポカリプスだったってのも良くなかったのかも。

 あっちのが全然わかりやすくて(少なくとも絵的には)凄かったから。

何ツンだろ、ACが「FFの良いところをCG映画に落とし込んだ」とするなら、キングレは「今のCG映画はここまで出来るんだぜ!?」と気負って意気込んで、そしてその気持ちが7割くらいしかこっちに伝わってこない感じ。

 つまり、結構しゃらくさい感じだった。

「ホントに見てる人みんながわかってると思うなよ?」と言いたくなるシーンが多く、なんだか妙に冷めてしまうんだよ。

 あくまで僕の話ね?

破片や飛沫などの微細なオブジェクトも過去の「CGFF映画」2作とは比べものにならないくらい多く、

 そしてジャマ。

キレイなのはわかったから、もっとわかりやすくしてくれよ、とスゲェ思った。誰が何をしてるのかがキラキラしすぎてよくわかんねぇんだよ、ぶっちゃけ。あとケムリな、ケム過ぎてディティールがわかんねぇ。つまり、

 ウゼェ。

ルックスはキャラ全員全て許容範囲なのに、主人公の声と、過剰なエフェクトで物語に入ることを阻害される。

 ただでさえそこまで分かりやすい話でもないのに。

ネタバレな↓

 大体最後戦ったアイツ、「誰なんだよ?」って話。

誰と戦ってたんだよニックスは。

 敵国の将軍が、王の剣のリーダーを兼任出来るワケねぇだろ!?

だったら誰なんだよって話。ハッ!

 もしかして双子か!?

それならいろいろとガテンが、、、ガッテン戴けましたでしょうか!

 戴けるかアホウが。

ただ、「雰囲気」は良かった。実写にしようとするでもなく、CG映画の良いところを残しつつ、かつ写実感も出そうという情景描写はとてもFFらしくて良かったし、何度も登場する「劇中だけの高級車」も、それっぽいデザインでかっこよかった。

モンスター関連は正直ACの方がわかりやすくてずっと好きではあるものの、思った以上に迫力ある使い方がされてたのは悪くないと思うし、
※「悪くない」止まりで、良くもないが。ハリポタのモンスターのが遥かにわかりやすいかっこよさがあったと思うし。

 ぶっちゃけ監督の力が足りてなかったんだろうな、と。

単純に僕がACを過大評価&ノムテツ信者だからなのかも知れないけども、「監督」という肩書きの人間が居ない時点で、そもそも「映画」ではなかったのかも知れないしな。

 「壮大にして大仰なFF15プロモーションビデオ」みたいな。

他に気になったこととしては、、、

・光耀の指輪の扱いがよく、これ見ると余計エクスヴィアスでノクト、てかこの指輪が欲しくなる

・ルナフレーナさまの胸が小さすぎて、ここまで行くとちょっと行きすぎなのではないか?と思った。でも背中がガッツリ開いた衣装は、清楚なエロがあってとても良い。

・冒頭で死んじゃうクロウちゃんというヒロインが、ミシェル・ロドリゲスに似てた。あんましキレイな女優じゃないのだけど、とにかく野郎成分が多い作品で、せっかく出てきたのに死んじゃってって感じだったな。

・15のトレーラーでノクトたちに「一緒に行こう!」って言うアイツ、「敵国の宰相」だったとは!ビックリ。そんなネタバレ出しちゃってよかったの?って思った。

・正直あの停戦協定って、受けない方が良かったよな。裏切られるのはわかってたみたいだし、ぶっちゃけルシス王が甘かった気がしないでもない。そもそも「王の剣」の中に反乱分子がどさまく居るって時点で、「何かいろいろヌルいだろ」って感じだしな。

・音楽は一切記憶に残ってないが、雰囲気は損ねてなかったと思う。

・眠くもならなかったし早送りしたいシーンもなかった。

・屋台の主人のモデリングとキャラが手抜き過ぎだろって思った

・「第一障壁」ってつまりゴーレムたちのことだと思うのだけど、あの映像を見て軽い既視感を感じてて、それが今わかった。

 バスタードっぽい!

当時はここまでの精緻な映像をイメージすることは全く出来なかったけど、もしバスタードがCG映画として作り上げられるとしたら、「こんな感じになる」のかもな~と思った。

・最後の平和なノクトたち、嫌いじゃないです。クオリティ的にゲーム中の映像みたいだったけど。

・全体的に字幕が不親切。日本語音声でも英語表記で「式典前夜」みたいなのを出す意味がわからない。こういう所は軽く死ねと思う。雰囲気壊したくないなら両方表示すりゃいいだろうに。

・15の冒頭に出てきたルシス王が、キングレではぶっちゃけ老けすぎ。つまり、

 別の時代の話?てか15の一章終盤で陥落してる王都と、この王都は別モノ!?

みたいなよくわかんない疑念が渦巻いたわ。

・これは個人的な感覚かも知れないけど、終盤出てきた「指輪の精」みたいな連中、あいつらが街中に配置された巨大な石像たちと「シンクロしてることが分かるシーン」があってもよかった気がした。つまり、人数が多すぎる。
※3人(3体)くらいでよかったのでは?みたいな
全員が石像として動いてたわけでもないだろうし。

・シガイが夜しか動けないことの説明が希薄だった気がする。自分は15を嫌ってほどやってるのでわかるけど、こっちから入ってたら正直ピンと来れた自信がない。そもそも「死骸」って?って感じだろうし。

・ルナフレーナ様の兄貴はあれで死んだのかと思ったけど、15にも出てきてて軽い違和感。片手が燃えただけだったのかな。てか、経緯的にルシス王に敵対する気持ちはわからないでもないんだけど、

 冒頭の「助けて下さい」はダサ過ぎだろ。

ゲームではもっと「大物」かと思ってたけど、あれとか指輪の下りを見ちゃうと、「チョイ役だったんだな」って感じ。かっこわる。不出来な兄を持つとルーナ様も苦労するわ。

・・・他にもあったと思うけど、パッと思い出せるのはそんなところかな。

ともかく、周りが良い良いというのでハードルが凄く上がってしまったということがまず一点。ただ、戦闘の派手さは確かに当初のイメージを覆す物量とクオリティだったのも事実だし、これを見ることで15へのモチベが高まったのも事実。

 マイナスだったのはとにかく主人公の声。これが一番マイナス。

あそこをちゃんとプロのイケメン用声優にやらせていれば、こんなムカ付きの残る後味にはならなかっただろうにな、と。まぁ綾野剛がやってること知ってたら、

 英語で見たのにな、って話。

クリス評価は★★☆かなぁ。情報が一切なかった頃は、1点くらいの作品だと思っていて、当然買う気もなかったので、それを思えば5点はかなり高評価。でも周囲の声を元にした僕の期待は7点くらいだったので、思ったより残念な後味だったのも事実なんだよな。

15をやってる人、やる予定の人なら、見てもいいとは思うけど、そのどちらでもない人が見て楽しめるかって言われたら、答えは「概ねNO」。アドベントチルドレンのがほとんどの面で上だと思うな。キングレは絵がわかりづれぇよ。

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