初恋限定アフター妄想
※これは非常に「痛い」ネタです。あと読む前に必ず河下水希先生の「初恋限定」を読むなり動画で見るなりしてからにして下さい。ちなみにエロではないです。
あの続きがどうにも気になって仕方なかったので、自分でちょっと書くことにした。
どんだけ好きなんだって話だけど、つまり二次創作ってのはそう言うもんなんだろうな、と。ほとんど初めてのことだけど、
※以前「ショーシャンクの空に」のラストシーンにセリフを振ったのが最初かな
普通に楽しい。
ニーズがあると思って書いてるわけじゃないので、「寒っ」とか「キモ」とか思われても平気。つか直前まで遊んでた「辻堂さん」の影響がスゲェ出てる。
でも一応解説すると、
江ノ本慧(えのもとけい) 美人でスタイルがいいクラスのオピニオンリーダー的存在。劇中では金髪の巻き毛。3Kのイケメンに交際を申し込まれたこともあるが、共にする時間により、常々悪態をついていた楠田に惹かれるようになる。
楠田悦(くすだえつ) チビでブサイクなクラスのムードメーカー。江ノ本とは憎まれ口を言い合う悪友的な関係だったが、実は気持ちの裏返し。クライマックスでは他の男友達と3人で家出をし、海に向かって「江ノ本~大好きだ~!!」と叫ぶが、まんまとそれを本人に聞かれ、流れで江ノ本も気持ちを告白。晴れて両思いに。
エロゲーじゃないので物語はここで終わるが、
巻末の作者コメントでは、楠田はその後背が伸びて、江ノ本はそんな楠田のことがますます好きになっていく、的なことが書かれており、
ううっ、その頃の話も読みたかったぁ~!!
って感じで悶々としてたりもした。でも今回自分で書いて、なんかスゲェスッキリしたわ。脳内再生指数は7割くらいで完璧とは言わないけど、こういう展開がオレはスゲェ好きなんだなって思った。つかこういうの量産出来れば、「自分で自分の好きな話が作れる、自給自足体制」になるわけで、それはそれでちょっと魅力だよな。
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つきあい始めて1ヶ月。下校時刻のチャイムが鳴って、楠田が江ノ本に、
楠田「帰るぞ」
江ノ本「うん今行く」
楠田に向かって今日友達とどんな話をしたとか、授業がどうだった、テストがどうだったって話をまくしたてる江ノ本。楠田は上の空のように相づちを打つだけ。
江ノ本「んもう、楠田ったら、話聞いてるの?大体なんでそんなにつれないのよ!そもそも楠田は私のどこが好きになったのよぅ!」
楠田「そりゃあ、キレイでスタイルがいいトコだよ」
江ノ本の方を見ずに言う楠田。
江ノ本「え、、、あ、、、ありがと、、」
楠田「あ、あっとそこは、『見た目なのぉ』とか『エロガッパ』とかだろーが!何でテレてんだよ!」
江ノ本「え、だって好きな人がほめてくれたら、そんなの、、、そんなの、うれしいに決まってるじゃん、、、」
ほほを染めうつむく江ノ本。
楠田「あ、えっと、、、あ、でも見た目だけじゃねぇぞ!性格だってちょっとキツいっつーか、オレにだけキビしかったりしたけど、周りの連中から信頼されてて、面倒見もいいし、、、」
慌てる楠田、を急に抱きしめる江ノ本。
楠田「はぁ!な、何やってんだよ江ノ本!!こんなコーシューの面前で、オ、オマエ、、、」
パッと離れる江ノ本
江ノ本「ご、ごめん、あっと、えっと、、、私たちって、いつから両思いだったんだろうね~」
焦ってうつむきながら話を変える江ノ本。
楠田「んなこと知らねぇよ」
江ノ本「私ね、結構前から楠田のこと、好きになってたんだと思う。何て言うか、今思うと好きだからついつい気にしちゃって、それで、つい、、、」
楠田「(小声で)こっちは最初に会った時からだっての、、、」
江ノ本「え?何?よく聞こえなかった」
楠田「なんでもねぇよっ」
江ノ本「えー何ぃ?教えなさいよぉ!楠田のくせに」
楠田「なんでもねぇったら。そっちこそさっきはなんで急に抱きついてきたんだよ!」
江ノ本「え、・・・なんか、抱きしめたくなったんだもん、、、」
楠田「・・・ならしょうがねぇ、、の、、、か、、、?」
江ノ本「・・・」
楠田「なぁ江ノ本、」
江ノ本「なぁに?」
楠田「これから、、、よろしくな」
江ノ本「うん」
手を繋ごうとする江ノ本。手が触れた瞬間、
楠田「なんだよ急に!!」飛び退く楠田
江ノ本「だって今『よろしく』って言ったじゃない!」
楠田「言ったけど、それとこれとは別っつーか、、、」
江ノ本「なに、だったら楠田は私と手を繋ぎたくないの!?」
楠田「んなこと言ってねぇだろ!」
江ノ本「だったら、、、んもういい!楠田のバーカ」
そっぽ向く江ノ本。
そっと肩を抱こうとする楠田、、、だがバランスが悪くて変な感じに。
江ノ本「ぷっ、何楠田?もしかして、、、」
楠田「その『もしか』だよ、悪かったな!」
江ノ本「ごめん、あ、じゃぁ私少しかがむからさ、、、」
楠田「そんなこっぱずかしいこと出来るかっ!」
江ノ本「えーーだって今やろうとしたじゃん!ね、楠田!」
楠田「あーーーもう!どうせオレはチビでブサイクだよ!」
軽くキレてそっぽ向く楠田
江ノ本「ごめんってば、、、」
そっと楠田の肩を抱く江ノ本。
楠田「コレって、、、オレ、すっげぇ恥ずかしくないか?」
江ノ本「そんなこと、ないよ、、、楠田は恥ずかしくなんかない」
楠田「・・・」
江ノ本「・・・」
いつの間にか見つめ合い、目を閉じる江ノ本。
顔を真っ赤にして唇を近づける楠田だったが、途中で、
楠田「やっぱまだ早ぇぇ!あと江ノ本、おっぱい押しつけ過ぎ!」
走って逃げ出す。追う江ノ本。
江ノ本「何よもう!いい雰囲気だったのに台無しにして!このエロガッパ」
楠田「フケ顔に言われたくねぇよ」
江ノ本「いつまで私たちこうなのよぉ~(泣)」
・・・2年後
偶然同じ道を歩いてる時、楠田が、
楠田「あ、そうだ」
江ノ本「え、何?」
そっと肩を抱く楠田
江ノ本「え、何急に?」
でも全然嫌そうじゃなく、自然に身を任せる江ノ本。
楠田「なんか、急にしたくなったんだから仕方ねぇだろ」
江ノ本「だったら別にいいけど、、、」「!」
急に立ち止まる江ノ本。
楠田「なんだよ?」
江ノ本「楠田、、、キスして」
楠田「なんだよいきなり、、、」
目を閉じ、江ノ本より伸びた背を少しかがめて、キスをする楠田。
江ノ本「(満面の笑顔で)えへへ~」
楠田「なんだよ気持ち悪ぃな」
江ノ本「いーの!」
楠田「キスだって初めてじゃねぇのに」
江ノ本「ううん、この道で、楠田に肩を抱かれてからのキスは、これが初めてよ」
楠田「・・・」
江ノ本「・・・」
楠田「そう言や、そうだな」
楠田「てか慧、オレっていつまで楠田のままなんだよ?」
江ノ本「ええ!?だって、えっと、、、恥ずかしいじゃん。楠田は楠田なんだもん」
江ノ本「それともまた昔みたいに『エロガッパ』って言って欲しかった?」
楠田「なわけあるか!」
江ノ本「まぁそのうちね」
楠田「そのうちってなんだよ?」
江ノ本「そのうちはそのうちよぉ!もう!アンタも空気読みなさいよ!」
楠田「何をテメェ、、、、あ、、、」
・・・おしまい。▲▲▲。
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コメント
父ちゃんのブログだと思って読み始めたら、僕の親はなんてことしてんだってなんかすごい恥ずかしくて笑っちゃって読むに読めなかったんだけど(笑)
知らない人の創作と思って読んだら幸せでニヤニヤしちゃった。
それと、2年後っていう話の組み立て方と伏線のはり方に感心した。
父ちゃんこんなこともできるのか。普段見ない一面って感じ。
いいぞもっとやれ!
投稿: 長男 | 2017年1月10日 (火) 02時21分
まさか長男からコメントもらうとは思わなかったけど、
実は過去アンタの書いたコメントの中で一番嬉しいコメントだったりして(^^;
「恥ずかしい」のは百も承知。それでもそれを上回る熱量というか情熱がはじけ飛んだからアップしちゃうわけだからね。
つか自分で何回読んだかわからないくらい読んでるわ(^^;
→なんつー自給自足体制!安い!
アニメ見ると脳内再生しやすくなるのでオススメ。特に楠田の声。
ちなみに娘からは「妄想だね」と一言バッサリ。ギャフン。
投稿: クリス | 2017年1月11日 (水) 22時57分