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2017年2月24日 (金)

映画数本~コララインとボタンの魔女ほか

●コララインとボタンの魔女

以前からずっと気になっていたのだけど、借りに行った時には忘れてるという一本。ちなみにそういう立ち位置の映画に「ポーラーエクスプレス」もあるけど、いつかはDTVに出る日も来るでしょう。今日の3本はどれもDTVから。

2009年アメリカの3Dポリゴン系アニメ。監督はナイトメアビフォアクリスマスの人。DTVでは字幕のみだったのでそれで見たけど、日本語吹き替えには榮倉奈々や劇団ひとりなど、「客寄せパンダ」が名を連ね、嫌が応にも不安をかき立てまくる。

特徴的なのはそのルックスで、いわゆるピクサーやドリームワークスの「丸くて柔らかな」感じとは一線を画す「針金のような細い手足」と「写実的な人形(ドール)を思わせる光源処理」、これはたまたまDTVの性能かも知れないけど、ストップモーションアニメ
※ハリーハウゼンとかウォレスとグルミットみたいな
を思わせる「動画枚数の少なさ」も、ある意味演出だったと思う。

あらすじは、

両親と田舎に引っ越してきたコララインは、両親を含めいろんなことに不満タラタラ。そんな中、古い家を探検中に小さなドアを見つける。その先には「目がボタン」の、それでいてめちゃ優しい「別の両親」や、楽しい世界が待っていた。

こんな感じ。つかウィキペのあらすじも読んだけど、

 ちょっとネタバレしすぎじゃねぇの?

って感じで僕的にはオススメしない。僕の書いたあらすじが最高だというつもりはさらさらないけど。

動画枚数の少なさもそうだけど、画面サイズもフルスクリーンにはならず、画質も素晴らしいとは言い難いものだったため、あと字幕だったことも手伝って、、

 全体的に情報量が少ない状態での視聴になった

それがかなり疲れた。何て言うか、要所要所を脳内で補完しながら見る感じというと伝わるかな。若くていろんな性能がフルに発揮されていれば、こういう映画でも難なく楽しめるのだろうけど、今の僕には、

 たぶん本来のスペックの40%くらいしか楽しめなかった気がする。

キャラクターは良くも悪くも個性的で、
※少なくともかわいくも美しくもない。どちらかというとグロい
ある程度先が読める展開ではあるものの、映像の個性が「ありがち感」を薄める感じ。

ベースが児童文学なので、どこか絵本のような展開になっているのも、良くも悪くも個性。何て言うか、そうだなぁ、、、

 たぶん小学生くらいの時に出会っていたら、今の何倍も楽しめただろうなって作品。

つまり今の僕には「時既に遅し」って感じでちょっともったいなかったな。クリス評価は★☆かな~。クライマックスの映像表現は結構好きだったけど。

●ザ・ブリザード

 ※そこそこネタバレしてるので注意

スタートレックのクリス・パイン主演の実際にあった話を元にしたディザスター映画。舞台は1950年代のアメリカ?で、沿岸警備隊の主人公バーニィ・ウェーバーは、融通の利かないくそまじめな男。その日海は大時化(おおしけ)で、2隻の大型タンカーが餌食に合う。「こんな日に出ていくなんて死にに行くようなもんだ」と仲間に言われつつ、上司の命令に従い救助に向かうバーニィ。その心には数年前助けられなかった事故の傷跡があった、、、

 的なヤツ。

大抵の場合「事実を元にした」話はつまんない。「事実は小説より味気ない」というのが僕の持論なのだが、本作はかなり気合いの入ったCGでその「味気なさ」を上手くもみ消し、かなりの濃度で緊張感を演出してくれた。

助けに行くバーニィの船は小型船で、途中コンパスを無くし、「ジャンプしたり」※船が、「水中に潜ったり」※船が するレベルのとんでもない荒波を超えていくメンツ。

タンカーはタンカーで、「訳あって」大変な状態。これを明かしちゃうと結構なネタバレになっちゃうのでとりあえず避けるけど、

 ぶっちゃけ結構死んでる。

で、残ったメンツが生き残ろうと必死。このメンツ。

そして岸に残されたバーニィの婚約者が、上司に「戻して下さい!近々結婚しちゃう予定なのよ!」的なメンツ。ちなみに上司は感情が薄い感じを上手く出していて、誰だろうこれ、誰だろう声優も誰だろうって感じだったけど、

 どうやらハルクやってた人らしい。エリック・バナという。
※「いつのハルク」かはよく覚えてない。一作目かな<いつが一作目なのって話

ともかく、その三つの場面をテンポ良く繋いで、全体的に間延びしないように「エンターテイメントに」仕上げようとしてる点は好感触。時代が昔な分、いろんなところでそれを感じさせる演出があり、まぁ悪くない。てか正直「奇跡に助けられた」側面が強いのだけど、

 実際にあったというのならまぁしょうがないって感じ。

ただ、見てるこっちとしては、

 「海外版海猿」

もうこれしか言いようがない。岸に恋人が居て、自分は助ける側。沈没間際のタンカーでもドラマがあり、最後は一応ハッピーエンド。
※これは海猿とちょっと違うとも言えるけど。

 まぁディズニーだしね。

クリス評価は★★くらいかな~。特別悪いところがあったわけじゃないんだけど、やっぱり「いくらなんでも無理があるだろ!マンガでも無茶だわ」と言いたくなる、

 夜の海でコンパスも海図もない状態で、明かりの消えたタンカーを見つける

さすが実際にあった話。フィクションでは通じない無茶も押し通す。てかこれは褒め言葉。

 実際にあったからこそ「使うことが許される奇跡」を上手く使ってる。

でなければ、鼻で笑われちゃう話。行きはあれほど凄まじい波だったのが、帰りはほとんど凪ってのも、

 んなわけあるか!>あるんです実際に!!

な感じで、まぁ正直「変な感じ」はしたかな。

いつもの軽いクリス・パインではないので、ちょっと肩すかしというか、残念な感じではあったものの、「昔の美女」っぽいヒロインと最後しっかりキスしてくれた点は合格。やっぱりそうでなくてはな、って感じ。

 正直ちょっと太り気味のヒロインは、実際のヒロインに似せてたんだな、とか。
※エンドロールで比較映像が出る。顔は似てないが雰囲気は似てる感じ

ディザスターが好きなら見てもいいかなってレベル。オススメするほどではないけど、同じく実話を元にした「パーフェクトストーム」よりは、遥かに終わりがいいので、その点は安心できるかな。
※パーフェクトストームは、つまりは恋人の元に戻って来れずに大波に飲まれて終わる、、、だったと思う。違う映画と勘違いしてたらゴメン。

●牙狼 蒼哭ノ魔竜

劇場版第二作。主人公は冴島鋼牙。つまり小西遼生君。

 こっちの牙狼のが圧倒的に好き。

しかし本作は、そんな牙狼シリーズの中にあって、

 かなりクセの強い、言い換えれば「変な」作品だった。

てか、内容をたとえるのは至って容易。

 ネバーエンディングストーリーや、オズの魔法使いのような、異世界冒険譚である。

なんか大事な物を探しに異世界に飛び込むところからはじまり、出て来るのはブリキの兵隊や肌の青い妖精、カカシやら訳の分からない人形やら。

「人間が作った物」が飽きられ,捨てられた世界という設定らしく、まぁデザインが「ネバーエンディングストーリーっぽい」。でも主人公は鋼牙なので、

 無骨に展開。

鎧も剣も「物に命が宿る」この世界で、それぞれにどっか行っちゃって、かつ「ザルバ」までもかなりの時を隔てつつ、別の場所へ。

正直いつもの牙狼のつもりで見ると、

 実写とアニメくらい違う

ので、素直に楽しめるかどうかは微妙だとも思うけど、

 「体」を得たザルバや、クライマックスの「強化された轟天」は、一見の価値有り

オチも凄く良くて、なんだかんだ言ってちょっと泣けちゃったりもしたからな。

全体通すと評価は★★くらいだけど、終盤だけなら7点くらいあげたい感じ。一応最初のテレビシリーズで登場したメンツが
※蛍雪次郎さんは声だけだったけど
ちょこちょこ顔を出し、ちょっとした同窓会気分で楽しめたかな。

あ、でも「歌詞付の主題歌」が流れなかったのは凄く残念。クライマックスでは流れて欲しかったな。凄く。

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