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2017年3月31日 (金)

バイオハザード ザ・ファイナル

同じ監督(ポールWSアンダーソン)とは思えない面白さだった。ある意味一作目を思わせる丁寧な作り。というか、2~5作に関しては、「続きから続き」であるが故のしがらみというか、煩わしさもあったと思うけど、一作目とこの最終作に関しては、「それで終わるかも知れない」という「キリのよさ」が、作品全体を支配して、見ていてとても安心感があった。

また、長いシリーズにけじめを付ける意味合いとして、懐かしいシーンやキャストも登場し、
※「この子ローラに似てるなぁ」と思ったらマジでローラだったのにはビックリしたけど。
ファンムービーとしてもイイ感じ。集大成って表現はどこかマイナスのイメージも感じさせかねないと思うけど、本作はまさに「劇場版バイオの集大成」的な内容だった。つか足りなかったのは、

 ミラのオッパイだけ。

そう言っても過言ではない。

あそこまで広がった話を綺麗に収束させるためには、ちょっとやそっとのアクロバットでは無理だろって感じだったし、実際見てる僕も「完璧に綺麗な終わり」は期待してない。望むのは、「それっぽい終わり」と「満足感」。そう言う意味では、

 本作はかなり期待に添う出来だった、というか期待以上だった。

クリス評価は★★★☆。過度な期待をしてなかったってのはあるけど、このクオリティだったら映画館に行ってもよかったな、ってレベルではあった。

実際かなりトンデモな展開のシリーズだけに、全部付き合ってる人はそこまで多くないかも知れないけど、これまでの流れとしては、

 Tウイルスの影響で全世界の人口は5000人足らずまで減ってる

5000人なんて、吹けば飛ぶような人数だ。つかそもそもその中の何人がアンブレラの社員なのか、とも思うけど、てか今思ったけど、黒幕的なウェスカーとアイザックス博士も、ここまで減らしてどうするつもりなんだろって感じだよな。

 もう少し早めに手を打ってもよかったんじゃないの?的な。

まぁ細かいことはいいわ。ひとまず目の前の映像が面白ければそれでいい。求めているのは整合性ではなくドラマ性。てか、

 シンゴジラみたいに精度の高い政治シーンみたいなのは、全く望んでない。

だから、

 これでいい。

モンスターが出てきたり、スゲェ戦車が出てきたり、ゾンビ犬が大量に出てきたり、普通のゾンビも出てきたり、悪玉がめちゃ強くて殺陣の質が高かったり、
※これはホントそう思う。好みの範疇かも知れないけど、「ジェイソンボーン」の殺陣と本作の殺陣だったら、圧倒的絶対的に本作の殺陣の方が見ていてワクワクしたし、楽しめた。「そりゃ普通の人じゃないし、、、」みたいな感想もあるかも知れないけど、言ってもジェイソンボーンだって普通の人ではなかったわけで、、、

 盛りだくさんの内容を、なかば強引なまでに詰め込んで、それなりに体裁を整えたのはさすがというか、お疲れ様と言いたい。

「あの距離をそんな短時間で移動出来るわけない」とか、「この時代にガソリンがここまで一箇所に大量に残ってるわけない」とか、「抗ウイルス剤が1個しかない、それで全世界をカバーするなんて滑稽だ」とか、「そもそも一作目に出てきた抗ウイルス剤と何が違うのかわからない」とか、

 細かいことはいいんだよ!言っちゃダメ!

しかしミラの体格がこの数年で全然様変わりしたというか、

 エイリアンと戦ったシガニー・ウィーバーを思わせる。

「ブルー・ラグーン」の時のロリっぽさは皆無だったな。当たり前だけど。

一応ここまでネタバレらしいネタバレはしなかったけど、これだけは書いてしまう。今から見る人はここで読むのを止めるのもいい。あんま気にしてない人は読んでもいいと思うけど。

・・・

 ウェスカーの死に様、あれでよかったの!?

いや、僕はいいと思いますよ?ただ、3か4辺りで、「スゲエ超人」だった人ですよね?この人。それがあそこまで・・・。まぁ今回は博士がメインのヴィランだから、そこまでウェスカーを立たせるわけにはいかなかったのかも知れないけど、

 それにしても、、それにしてもだろ

ってちょっと思った。てか、

 尺が足りなくなったんだろうな、と。

あまりに言わなきゃならないことが多すぎて、ウェスカーの処理まで手が回らなかったんだろうな、と。

ストーリーに関しては、「なるほどねぇ」って感じで、よもやここまで「アリス」という存在が大きなモノだったことにまずビックリした。

 アンブレラ社の株の50%を持ってるなんて、一作目では微塵も感じさせなかったからな。

てか、

 5作目までなかった設定だと思うケド!!

でもそれでも強引に「そうだから!」と押し進めてしまうところが、「らしさ」でもあり、面白さでもあったと思う。てか、

 なるほどクローンがたくさん作れるわけだよ、と。

もうイッコ言うと、レッドクイーンが幼少期の彼女であるって設定に関しても、まぁ上手いと思った。主役のアリスが子供の頃の記憶がないという設定を逆手にとって、自分の子供の頃の姿も知らない=レッドクイーンの正体も知らないというつじつま合わせ。最後記憶のリライト=上書きもイイ感じだったし、

 ストーリーに関しては、ある意味シリーズ中一番面白かったとも思う。

まぁだから7点だったんだけど。てかなんでそんな面白かったのに7点なのかと言えば、、、

 ミラの魅力がイマイチだったから。あと、レーザー部屋が手抜き仕事だったから。

なんで「編み目」にならなかったのか!逃げ道がないのがあの部屋の真骨頂なのに、まぁそれやっちゃうと死んじゃうジャン!って言われたらそれまでなんだけど、それでもそこをなんとかどんな強引な手段でもいいから、「意外な抜け道」を見せて欲しかったな、と。

正直まだ作ろうと思えばもう一、二作くらい作れなくもないと思うし、出たら出たでまた借りる、もしくは見に行くって人も少なくないと思う。別に「ザ・ファイナル」だろうと、続編を作っちゃダメって法律はないわけで。
※X-MENもR-TYPEもファイナルのあとリリースされたし。まぁR-TYPEは焼き直しだけど。

この内容ならむしろ「既に制作開始してる」可能性すらあるかなって思ったわ。そのくらい良かった。繰り返しになるけど、殺陣が特に良かった。見応えのあるカーチェイスを作るのは「ワイルドスピードメガマックス」以降かなり難しくなったと思うけど、殺陣に関してはまだまだ余地はあるなって思ったな。てかアクション監督が誰だったのか気になるレベルだよ。

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