キャビン、キックアス・ジャスティスフォーエバー
●キャビン
「新感覚スリラー」というつまりはホラー系の怖い怖い映画なのだけど、「借りてくるリスト」に書き加えてあったので、なんとなく借りて見た。
基本怖い映画は嫌いというか、見ないのだけど、「非現実的なヤツ」はその中でもなんか平気というか、
オカルトとかホラーとかよりSFに近いのは許せる
みたいな感じなのかも。
本作はまさにそんな感じで、雰囲気自体は純度の高いオカルトなんだけど、裏では全く別の思惑というか場面が進行してて、
怖くなりすぎるのをグッと抑え込んでる。
てか、まず何よりの感想、
※ネタバレもクソもない感想ね
いきなり大きな音が鳴る「コケオドシ演出」が多すぎる!
何つか、もう見ていてわかるんだよね、「あ、来るな」ってヤツが。まぁみんなそうだと思うけど。ただ、それがあまりにも多くて、
最後の方なんて、ずっとボリューム絞ったまま見てた。
だって怖いというか、ビックリするんだもの。大概そう言う時の音って無駄に大きいし。まぁ、
あの音で隣にいる女の子にしがみつかせようという魂胆のもと借りてきて見てる男子が居るからなんだろうけどもさ。
キャストは、最初にクリス・ヘムズワースの文字を見た時点で、「あ、コレそんなに悪くないヤツだ」って思った。作品はいつのか分からなかったけど、冒頭の予告に2013年の文字が出たから、そこまで古い作品でもない。
僕の中で4年前なんて、「つい最近」にカテゴライズされるレベルだ。
※ちなみに一ヶ月前は「始まったばかり」。一年前は「まだやってる?」。10年前でも、「ちょっと前」。20年前まで行くとさすがに古さを感じてくるかなって感じ。タイタニックとかもののけ姫とかだ。
ともかく、4年前と言えばクリス・ヘムズワースもマイティ・ソーをやったあとくらいのタイミング。つか調べたら作品自体は2012年で、5年前だったね。マイティソーとアベンジャーズの間の作品だった。
原題は「キャビン イン ザ ウッズ」。今訳してみたら「森の中の小屋」って意味らしく、あんまし派手なタイトルではないのだけど、
内容は結構トンデモなものだった。
詳しく書いちゃうのもどうかと思うし、予告を見ちゃうとそれはそれで
※ちなみに自分が予告見たのはかなり前で、完全に忘れ去っていたので問題なかった
いろいろわかり過ぎちゃう可能性もあるけど、
要は若者5人が森の奥にある丸太小屋で休暇を楽しみましょうよ、と。ただそこには、ある大きな組織によって仕組まれたとんでもないワナが待ち構えていたのだった、、、的な感じ。
てか冒頭数分で、「え!?コレってそう言う映画なの!?」って感じのワンカットが差しこまれ、一気に「普通じゃない感」が漂ってくる。これはネタバレと言えばネタバレだけど、冒頭なのであえて書いてしまうと、
彼らが乗ったキャンピングカーがトンネルをくぐってる時、そのトンネルの外を飛んでいた鳥が、
「レーザーで出来たハニカム構造の見えない壁のようなモノにぶつかって爆死する」
要は、全然オカルティックじゃないのである。これなら気楽に見られそうな感じなのである。
が、そうは言っても大きな音は鳴りまくるし、演出的に怖いところも相当ある。
ちなみにオッパイも少々。アップじゃないのが残念。キスシーンも少々。これは一切問題なし。もっとやれ。
5人という人数は正直このイベントでは少なすぎる気もしたし、最初から最後までイマイチよくわからない部分も多かったのだけど、VFX関連の出来はすこぶる良く、いわゆるC級サメ映画(メカシャークVSメガシャークとか)とかとは一線を画す出来。これだけでも十分及第点というか、
まぁ話は二の次なんだろうな、と。何ツンだろ、
まず「新感覚スリラー」というキーワードがあったとして、じゃあどういうのが新感覚なのか、みんなで意見を出し合ってみようと。その上で取捨選択ブラッシュアップをしながら煮詰めて行って出来たような、そんな感じの映画だった。
何つか「ファイナルディスティネーション」が「まずネタありき」からスタートしたのとは真逆で、「まずゴールありき」からスタートしてる感じ。VFXのクオリティだけでなく、単純に年代からくる絵的な鮮度が高く、5人のキャストも(ヘムズワース以外知らない顔ではあったけど)必要十分に魅力的。てか、魅力があるからこそ、
もうちょっと丁寧に殺してもよかったんじゃないの?
という感じはあった。何つか、
見え見え
なんだよね。まるで20人の海兵隊員が次ぐ次と死んでいくかのような「薄さ」で死んじゃってくれちゃって。
ともかく、「SF寄りのホラースリラー」という表現でピンと来る人なら、借りてもいいと思う。駄作ってことはない。クリス評価は★★くらいで、この手の作品では悪くない。
ただ、やっぱりいきなり大きな音が鳴りすぎるとは思うけどね。
余談だけど、途中で黒幕みたいな女性の声が出てくるんだけど、この声(日本語吹き替えで見てるから当然日本人の声優の声なのだけど)の主って、もしかして、、、
まさに思ってた人が出てきて思わずニヤリ(^^。
そりゃそうだよな~と。この雰囲気で出てくるとしたら彼女が一番適任だよな、と。みんなも予想しながら見てみよう!
10人中8人は当てられると思う。
●キックアス ジャスティスフォーエバー
レンタルに出てるのを見る度に借りようか迷っていた作品が、このたびDTVに登場。吹き替えはなく、字幕のみだったけど見ることにした。そして、見始めて20分くらい経った頃かな、
なるほど僕が借りなかった理由が分かった。
つまり、キックアス(前作)の印象は、概ねクロエ(グレース・モレッツ)の印象である。ロリコンな女の子がビジバシ派手なアクションと残酷な人殺しをしまくるのが前作の個性であり魅力であったのだけど、
それに隠れて、主人公が凄くカッコ悪いということが、そう言えばあったな、と。
主人公は「痛みを感じない」という特殊な体質で、直り自体はそこまで早くはない、みたいな設定があったと思うのだけど、ともかくスーパーヒーローが大好きで、別段マッチョでも戦闘技術に長けてるわけでもない
※もちろん銃も使ったことがない
ような「のび太」。そいつが結構痛い目を見ながら、のらりくらりと悪いヤツを倒してく、みたいなそんな感じのキャラだったな、と。
要は「マイナスの溜め」が相当ある映画だった。
前作でも「好きなシーン」「気持ちの良いシーン」は繰り返し見たくなるけど、しょっぱいシーンはサクサク飛ばしたくなる。
今作もつい飛ばしてしまった。だって見てられないんだもの。
ただ、結果として、「やっぱ面白いから巻き戻そう」って感じに巻き戻したりはしたけどさ。
こんな映画の見方は邪道だと僕も思う。でも、
だからって法律で罰せられるわけでも、お金を余分に払わなきゃイケナイわけでもない。
僕が見たくて見て、その見方も自分の好きなようにしただけの話。その上で、それを伝えた上で、評価を★★とするなら、あとは読んでる人がジャッジしてくれって話。
ちなみに恋人役は前作かなり美人だったのだけど、本作ではなんか全然オーラが無くなってて超残念。調べてみたら同じ人だったんだけど、、、。個性も死んでた感じなんだよな。
ただ、クロエはさすがにまぁまぁ。正直マイナス面で年齢を感じさせる表情や、年齢の割に幼児体型、、、というかぶっちゃけ太ってるのがマイナスと言えばマイナスだったのだけど、
要所要所ではキッチリ決めてくれる。
※特に終了間際のシーンはとっても良い。どのシーンのことを言ってるのかとあとから道に迷うのもアレなので、反転させて書いてしまうと、「キスシーン」がとても良い。「薬師丸ひろ子のセーラー服と機関銃」を思い出した。
主人公デイブを演じるアーロン・テイラー・ジョンソンは、ぶっちゃけ前作とは打って変わってメチャメチャ体つきが良くなり、顔もかっこよくなってた。てか、
アベンジャーズに出てきた「クイックシルバー」
※魔女の女の子の弟?
で、普通にかっこいい。てか、
かなりかっこいい。
なんつか「ジョン・レノンを今風イケメンにした感じ」のメガネっ子。他には渡辺謙の出てたハリウッドゴジラの主役もやっていたけど、
こっちはあんまかっこよくなかったんだよな。
むしろメガネが良かったのかも。
ともかく、相変わらず「ひどく残酷」に人を殺す映画でもあるので、あまり若い子には勧めにくいし、そこまで面白い楽しい映画でもない。どっちかというと「肉体的にも精神的にも痛い」映画って感じで、
キャストや前作に魅力を感じない人には、あんま勧められないなって感じかな。
後味は良かったけどね~。
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