DTVで映画数本
またもゲームのお供に数本。
●マーキュリーライジング
ブルース・ウィリス主演のサスペンス。自閉症だが天才的な知能を持つ9歳の少年が、国家的な暗号「マーキュリー」を解読してしまい、狙われることになるのを守る話。
当たらずとも遠からずなあらすじを読んで「面白そうかも」と思って視聴開始。画面比率が4:3だったので、結構昔の作品かもブルースの髪も毛も多少あるし。
特筆すべきは子供が「自閉症」であるという点。守ろうにもまともなコミュニケーションは取れず、一方でかなり不幸に見舞われても悲しんだりしない。
そのギャップに胸を締め付けられる。
本来なら僕の好みとはかけ離れた雰囲気なのだけど、
子役の演技がとても素晴らしく、再生を止められなかった。
展開的には際だった個性もなく、アクションもさほどでもない。ブルースの声優は野沢那智ではなく、多少違和感があったものの、共に彼を守ることになる女性も必要十分に魅力的で、
何よりオチがとても良かった。
「たぶんこうなるだろう」という予想を綺麗に裏切ってくれた後味は、とても清々しく、ちょっぴりホロリと来た。
クリス評価は★★☆。好みではないテイストの割りには高評価。見てる最中は正直子供がかわいそう過ぎると思ったけど、オチに凄く救われたなー。
サスペンス:ヒューマンドラマ比が6:4くらいの話だったな。
●レギオン
なんかよくわからないけど、天使達が人間を滅ぼそうとしてるのを、翼を自ら捨てた天使のミカエルが寝返って手助けしますよ、みたいな話。
主人公、、、と言うか、ミカエルはツーリストやトランセンデンスでイイ感じの脇役だったポール・ベタニー。前書いたかも知れないけど、アイアンマンのジャービスの声優でもあるらしい。いつも吹き替えで見てたからよくわからないけど。
他にもデニス・クエイドや、ワイルドスピードのタイリース・ギブソン、ウルヴァリンでデブのプロレスラーだったケヴィン・デュランド(ガブリエル役。実質悪い天使はこの人だけ)など見た顔が結構出て来る。人間側のメインはルーカス・ブラックって子で、見覚えはあるんだけどなぁと思って今調べたら、ワイルドスピード3の主役だった子だった。
ぶっちゃけ舞台となるのは荒野の真ん中にある食堂で、攻めてくるのはゾンビ。感染したらおしまいみたいなありがち設定と、なんだか妙に安っぽい天使の造形。妊娠してるヒロインも特段美人というほどのこともなく、「この子が人類を救うカギになる」とか言われてもって感じ。
半分くらい見たところで、「これ、昔見たことあるわ」ってことに気付くも、惰性で最後まで見てしまった感じ。クリス評価は☆。どうしてもデニス・クエイドの出演作が全て見たいとか、ポール・ベタニーの大ファンなんだよね、という人以外にはオススメしない。てか、
タイトルからくる「ソリッドなクリーチャー」的イメージは、完全に裏切られる。
つまり僕の中で「レギオン」と言えば「ガメラ対レギオン」のレギオンだったわけだけど、全く共通点はない。
●ジョン・カーター
映画館でも見て、DVDがリリースされたときにも何となく借りて、DTVに出たばかりの時にも一度は再生仕掛けたのだけど、、、
序盤があまりにもタルいので、そこで見るのを止めてた。
でもせっかくだし、と続きを見てみたら、、、
普通以上に面白かった。
あらすじ的には、騎兵隊員ジョン・カーターがひょんなことから火星に飛ばされる。そこにはエイリアンのようなルックスの火星人と、人間にそっくりな種族が暮らしていて、重力が地球より小さいことでジョンはとんでもない跳躍力を発揮する。なんだかスゲェ説明しづらいけど、要は地球人のイケメンが火星の王女様と結婚する話だ。我ながら端的かつ素晴らしい説明。さすがディズニー映画。
VFXがかなり凝っていて、お金を掛けすぎるくらい掛けているので、結構な赤字が出てしまったんじゃないかと想像したが、実際はギリ黒字だった模様。監督はウォーリーの監督で、ヒロインは、ウルヴァリンで奥さん役だった人。あっちではちっとも綺麗じゃなかったが、こっちでは、
他に例を見ないほどの青い瞳が美しい褐色の美女に。
※特殊効果だろうけど
エロさはないが。
主人公はテイラー・キッチュ。この当時はバトルシップや、ウルヴァリンでのガンビットなど立て続けに「見かけた」イケメンだったが、あっさり居なくなっちゃったな。雰囲気的にはポール・ウォーカーに似た善玉の顔立ちだから、需要自体はあると思うのだけど。
タルいのは、王女様と敵対する国のトップが、
全く魅力がないこと。
なんだかよく分からない転送技術を持った魔法使いみたいなヤツが、悪いヤツにその技術を貸し与えたり、地球になぜか来てジョンを転送したり。
逆に魅力的なのは、主人公ジョンのスーパーマンさ加減と、ヒロインがみるみる主人公に心を奪われていくのが分かる感じ。
とても良い。
映画館で見たときにも書いた気がするけど、(そして非常にネタバレだけど)クライマックスで、ジョンが王女に結婚を申し込む場面。
食い気味に「いいわ ※英語だとYES」というところ。
このワンシーンだけ何回も繰り返し見たくなるくらいいい。もう待ちきれなかった感じが凄く出てて、「早く結婚してって言って欲しくてしょうがなかった」王女さまのかわいさが、それまでの気高い感じとのギャップもあって◎。きちんと気持ちが傾いていく過程も描いているので、その心境にも違和感がないし。てか、ジョン、
かっこよすぎだし。
エイリアン然としたサーク族の薬によってあっさりと言語を理解するようになる流れも嫌いじゃない。面倒なところははしょればいいと思うし。あとそのサーク族のキャラもかなりしっかり立ててあって安定感があるし。この辺りはウォーリーでのキャラ立てが上手かった監督らしい。
序盤のタルさを除けば評価は★★★と無難に高い。オチも綺麗だし、らしいと言えばディズニーらしい実写映画だったな。
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