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2017年5月 4日 (木)

スターウォーズ ローグ・ワン

劇場公開当時、見に行こうかなぁと思ってる内にスクリーンが小さくなって、「ま、いっか」となってしまったスピンオフ作品。

知ってるのはこれが外伝的な作品で、登場人物が概ね異なるということだけ。

 だから、時間軸的にいつなのかも知らなかったのだけど、、、

どうやら、「エピソード3→エピソード4」の間に位置する作品だった模様。それもどちらかというとエピソード4寄り。てか直前の話。

実際登場人物は全然違うから、メインストーリーに折り込むのは難しかっただろうなぁと思いつつも、それならそれで出来ることはあるというか、、、

 面倒なのでネタバレを書きたいと思うけど、とりあえずネタバレと関係ない感想を先に書く。

●ネタバレ無し

まず何より思ったことは、

 撮れ高が高い!

何つか「腐ってもスターウォーズ」って感じで、要所要所ではお金を掛けて作った感のあるジャスティン・リン監督のスタートレックビヨンドと比べ、

 全編高コストで仕上げられている感パネェ。

絵がキレイというか、無駄にハイクオリティというか。なので、見ていてとても贅沢な気持ちで見られたのが一番。

ただ、

 主役の女の子に関してはやや微妙。

エピソード7の子が、僕の中で著しく良かったので、どうしても彼女と比べてしまう。なんつか、

 動けるししゃべれるんだけど、
※珍しく字幕で見た。スターウォーズだし

 目ヂカラがない。オーラがない。

何て言うか、スクリーンに彼女が居ても、まずそこに目が行かない。探せば見つかるものの、レイの時のように、「嫌が応にも目に飛び込んでくる」感じがなかった。

ちなみに本作で見覚えがあったのは、「彼の人たち」を除けば、僕のブログでは再三出てくるフォレスト・ウィティカーだけ。嫌いじゃないからすぐわかったけど、この人も随分大きな役をやるようになったもんだ。

ただ、

 似てる人はスゲェ出てくる。

主人公の女の子は、シルヴィア・クリステルに似てる。相手役の男の子はユアン・マクレガーに似てる。敵方のクレニック将軍?は、ハリソン・フォードに似てるし、帝国を裏切ったパイロットはエイドリアン・ブロディ
※「塔の上のラプンツェル」のユージーンにそっくりな俳優
に似てる、、と思ったけど、やっぱり比べるとみんな違う。でも、

 クレニックがハリソンに似てるのはさすがにどうかと思った。

僕だけだろうと思いつつ、「これ、ハン・ソロじゃねぇよなぁ?」って感じになっちゃったし。

だから、なんだか知らないけど「パチモン臭」がしちゃって、結構残念だった。ちなみに「侍みたいな盲目の達人」ドニー・イェンって人は、名前を知りつつも他では一度も見たことはなかったけど、なかなか美味しい役を貰ってて、

 ちょっとズルいって思った。

音楽は、ちょっとネタバレになっちゃうけど、メインテーマから始まらないという「肩すかし」が逆に本作を「スピンオフですからね!」と念押しされてる気がした。まぁ概ね問題なかったかな。

スターウォーズが嫌いじゃなくて、少なくとも「4」のストーリーを覚えてるって人なら、借りてくるくらいの価値は十分あると思う。クリス評価は★★★☆。ちょっとオマケ気味なのは、ゲームやりながら見てて申し訳なく思ったから。映画館ならプラス1点もあり得る出来。

そう言えば序盤に「0.2秒長い」が2カットくらいあったけど、序盤だけだったな。

そうそう、戦闘機その他メカに関しては、「新鮮味はないものの、十分かっこよかった」と思う。まぁ「4」に繋がる物語だから、インダストリアルデザインに乖離があっちゃマズいわけで、ある意味当然と言えば当然だったのかもだけど。

舞台となる星もよかった。特に最後の舞台となるスカイプ?そんな名前の星の景観は素晴らしく、実写ではない=地球上に存在しない場所だと思いつつ、

 もしあったら、スゲェ観光地になってるだろうなぁ

ってくらい綺麗で、「新しい魅力のある星ってまだまだ作れるんだな」って思ったな。これはホント本作でもかなり上の方の魅力。

以下は、、、

●ネタバレ有り

K-2と言う帝国軍のロボットを改造した、本編(EP4-6)で言うC3POの役周りのロボが、

 とても良かった。

てか、シリアス一辺倒とも言える本作唯一のガス抜きで、僕的にはもっともっと活躍というか、「笑いを取って欲しかった」かな、と。前作のBB8も最高だったけど、彼も勝るとも劣らないイイキャラだった。

で、これはまぁネタバレ無しと有りを繋ぐ文字通りガス抜き。

ネタバレ有りの一番の感想は、、、

 全員殺さなきゃいけないってツレェなぁ・・・

結局誰一人「4」には居ないわけで、
※カメオ的出演のレイア、ベイダー、長官くらい?

どんな目立った活躍をしていても、最後には「消えて貰わなきゃならん」のが何とも切ない。わかっちゃいるけど、、、みたいな。

 他の選択肢はなかったんだろうな、みたいな。

逆に、だからこそそれなりに盛り上がる「死に際」を量産出来たとも言える。わずか1本の映画の中でキャラを立て、活躍させ、そして死ぬ。侍みたいなヤツ、その友達、パイロット、ロボット、そして主人公二人、、、。確かにスターウォーズのスピンオフらしい丁寧なキャラメイクで、しっかり心に刻まれつつ他界。

まぁマイナスでもプラスでもないことかな、とも思うけど。

逆に、ベイダーはともかく、長官とレイアは、、、

 CG?

技術はかなり上がってるから、もしかしたら過去の映像を元に仕上げた「半CG」なのかも知れないけど、最後のレイアはちょっとだけ違和感があった。帝国軍の長官も大概歳食って「下手したら死んでる」くらいの年齢だと思うので、たぶん「全CG」か「半CG」なのかな、と。

 その点ベイダーは楽。

強いて言えば、、、

 マスクがピカピカ!傷一つ付いてない「生まれたてのベイダー」って感じ。

これは「7」のボロボロのマスクと対照的に仕上げたッてことなのかも知れない。

あ、あと最後二人が死ぬシーンは、「キスとかする空気じゃないよなぁ、、やっぱ」って感じだったな。最初は、キスするかな~って思ってたけど、せずじまい。納得しつつもちょっとだけ物足りなさが残ったかな。てか、このシリアスな展開の中に、レイア×ソロみたいなロマンス要素を折り込むのは、とてもじゃないが無理だったんだろうな~。
※ちなみに主人公二人の死に様は、「ディープインパクト」の主人公の死に方にソックリだったな。パクリってことはないだろうけど。

 つか(これまでの)スターウォーズ、よくもまぁ(恋愛要素を)入れ込めたもんだよな。

伊達に「スペースオペラ」と称するだけのことはあるって感じ。

・・・

このレベルに仕上げられるなら、今後出てくるスピンオフも映画館に見に行ってもいいかな、とも思ったけど、ここまでお金掛けて果たしてペイ出来たのかなぁという不安はあった。
→ウィキペには興収が書かれていない

つかやっぱみんな死ななきゃダメってのは、ちょっと切ない。もう二度と会えないってことだもんな~。

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