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2017年6月22日 (木)

リトル・フォレスト

DTVのオススメに入っていた邦画。「夏・秋」と「冬・春」があり、それぞれ別々に劇場公開。年式は2、3年前。夏で1時間秋で1時間、計4時間という尺で、マンガ原作からどのくらいアレンジされているかはわからないが、春で物語はキレイに終わる。

劇中では具体的な場所は明かされないが、東北の小さな山村に生まれた女の子が、成長して都会に出て、その後訳あって戻ってきて、お袋さんがいきなり失踪して、それでも何とか村の人と助け合いながら生きていく、みたいな話。夏には夏の、秋には秋の景色と食べ物があり、各シーズンにある7つのシーンは「1st Dish~」として食べ物と共に流れていく。

 が、別にグルメドラマというほどではない。

ヘタしたら「え?今の回ってなんか食べ物扱ってた?」みたいな時もあるレベル。

主演の橋本愛は、際だって美人というわけではないが、整った顔立ちで、正直こんな田舎に居るのは不自然ではあるものの、真摯に農業に向き合う姿に違和感はなく、悪くない。
舞台が舞台だけに、

 頭の中で「DASH村」「オオカミ子供の雨と雪」が何度も交錯する。

つか、メインの話はホントこの二つに近いシチュエーションなので、
※特に住んでる家とか

 基本は、ああいう雰囲気を期待して見ればいい。

ただ、僕的には余計なノイズとして、本人がこの暮らしを全面的に由としていないきらいがあり、特に冬から春に掛けては、(物語は結末に向かうとは言え)気持ちよく田舎暮らしや食べ物を楽しむというわけにはいかなかった。その点はとても残念。

ちなみに、幼なじみの女の子役に、僕の大好きな松岡茉優がキャスティングされていて、
※「松岡茉優」はちはやふるのしのぶちゃん役が有名

 とてもイイ。

この子は磨けば凄く光る可能性を持ちつつも「イイ感じに脇役」な「いい意味でのオーラの無さ」があり、広瀬すずや今回の橋本愛を上手くサポートしてくれている。彼女が出てるのを見てるだけで結構幸せだ。てか日本の女優では一番好きかも。

ともかく、年頃の女の子が母親に見放されるというのは、どうひいき目に見ても辛い。農家として虫とか草とか土とかと毎日のように格闘し、冬は雪とか霜とかにも気を配らなきゃならないし、ある程度は日雇いとかして現金も必要になる。

 だから、基本彼女は笑わない。

たとえば季節の物を料理し、食べて美味しかったとしても笑わないし、自ら「大好物」と言った「納豆の砂糖醤油モチ」を食べても、特に「美味しい」とか言わない。「ひとりだから」誰かに言う必要がないとも言えるが、

 割と無口だ。

一方でナレーションも彼女の独白なので、そっちではしっかりと状況説明、心情を吐露していく。でもやっぱ「孤独のグルメ」の吾朗さんのように饒舌というわけにはいかない。

ネットでの評判は概ね絶賛だが、対局で最低評価をする者も居る。当たり前の話田舎暮らしは共感しづらいし、このシチュエーションで何を持って楽しいと感じられるかは、なかなか難しいとも言える。

 表面的な憧れと現実的な嫌悪が同居する感じ。

電話も黒電話だったり、テレビも見あたらず、エアコンもない。

自然は綺麗だが、暮らしていくのに楽だとは到底思えず、それでもがんばっている姿は悪くない。

一切の共感は出来ないし、同情もするが、それでもグレたり自暴自棄になったりせずに日々生きていく「生き様」は、ちょっとかっこよかったりする。ちなみにお酒やたばこも嗜まない。
※甘酒的な「米サワー」を飲んだくらい

全体的に時間の流れは穏やかだが、一方で制作を「ROBOT」がやってるだけあって、CGを使った演出や、細かなカット割りが差し込まれ、テンポがよどまないように工夫はされている。「夏・秋」を普通に見ていて思った以上に面白かったので、「冬・春」に行く前に再度「夏・秋」を見返したら、

 速攻で寝オチした。

決して悪くはないのだが、
※作ってる食べ物の多くは、全く今の暮らしに馴染みのない、ある意味「新鮮な」物ばかりだし
じゃあ感動とか大満足とかかと言われるとそんなこともない。最終的なオチも、個人的にはあんま好きになれなかったし。

でもこないだ「ズートピア」で書いた「バックボーン」で言えば、彼女の行動には一切の不自然さがない。子供の頃からこの村で育ち、都会に出て、彼氏と別れ、出戻ってきて、母親に失踪され、ひとりでがんばり、、、。

結構評価に困る。生活ではなく、映画として好きか嫌いかで言えば、答えは「好き」。でもこの生活には一切憧れないし、オチに関しては好きとは言えない。

 ・・・★★★かな~。

かなり高め。でも人によって評価は大きく分かれそうな気がする。ちなみに猫もちょっと出て来るが、なかなかかわいい。ちなみに1点は松岡茉優分。

余談だけど、個人的に一番好きなシーンは、夜小さな灯りで本を読んでる時に、「我が家は森と沢に囲まれているので、、、」

 アゲハ、カブトムシ、そしてフクロウがやってきたりする。

本音としては「カーテンくらい閉めとけよ」とも思うが、屋根の上に止まってるフクロウってのは、生半可な田舎では見られない情景として、「いいな」と思った。もっとも、

 クマとかは勘弁して欲しいけど。

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