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2017年6月10日 (土)

ズートピア

勧められて見た映画が、最近ことごとくガッカリだったので、正直期待してなかったのだけど、、、

 と、こういう書き方だと、さも「良かった」みたいな感じになりそうなのだけど、、、

 と、こう繋げると、「なんだダメだったのかよ」とも思われそうなのだけど、、、

 ぶっちゃけ差し引き普通だった。

クリス評価は★★くらい。例えて言うなら、シュガーラッシュより全然良い。トイストーリーは嫌いなのであれより遥かに良い。モンスターユニバーシティはディズニー最低映画だと思ったので比較にならない。ニモは基本嫌いなのでこれまた比較にならない。

 マイナスの方の映画と比べたら全然良かった。

が、

 序盤から中盤に掛けて、ちょくちょく飛ばした。
※アイスを買うシーンとか。お金出した時点で見てられなくなった

ストレスがあるシーンを見てると性格が悪くなる気がしてイヤなんだよね。映画館でもないし、自分ひとりで見てるなら、

 「マイナスの溜め」はもう見ない。

不条理、愚か者、頭の悪いヤツが出てると、見ていてヘドが出る。それはわずか数秒でも耐えられない。そんな人にこの映画を見て欲しくない、見る資格がないって言う人もいそうだけど、

 自分でお金出して借りてきたのだから、何をどう見てどう感じたとしても、そんなのはデッケェお世話だって話。

で、ただそれだけだったとしたら、たぶん僕の感想は、

 高くて0点。

つまり、それに反して良いところもあったという話。てか、

 ぶっちゃけ「ドラゴン・タトゥーの女」が大人向けなら、本作は子供向け。

子供にまっすぐに育って欲しいという両親が2歳~7歳くらいまでの子供に見せるような内容だった。僕も大概子供だが、

 これはいくらなんでも子供過ぎる。というか、

主人公のウサギ、名前はもう忘れた。ニンジン?そんな名前だったか。

 彼女の性格がどうにもこうにも好きになれない。

なぜなら、

 ウソだから。

こんな子は現実には居ないから。説得力がないから。妄想だから。夢だから。

 子供に理想を見せ、現実を見せない親の作ったファンタジーだから。

「前向きで居続ける」ことはそんな簡単なことじゃない。だから映画で前向きなキャラを描く為には、それなりの「強烈な理由付け」が不可欠だと思うのだけど、

 彼女にはそのバックボーンがない。

なぜ正義を志すのか。そして同時に、凄まじい努力をしてついに警官になったあと、

 なぜそんな簡単に諦めてしまうのか。

そんな簡単に諦められるほど、警官になるための訓練が容易かったのか。容易かったはずはないはずなのに、あの安易な行動に、警官になるためのハードルすらも「偽り」だったと感じさせた。

生まれたときから天性のスーパーマンだったわけでもなく、努力と根性で登ってきたのなら、それを貫けるだけの「骨子」が出来ていたはずなのに、

 なんだありゃ。

節々での命令無視も、「子供向け」という感じがして、今の僕が見るとカチンと来てしまう。何つか、その前の段階でサクッと「駐車違反を取り締まれ」という命令で「片付けてる」のも腑に落ちない。優秀な成績で配属されたからには、優秀な仕事を任されて然るべきじゃないのか。もっと言えば、

 そうしない所長が無能である、頼りない、もっと言えば、、、

 「実は悪いヤツ」であることをアピールさせてた。

でも悪いヤツじゃない。

 なんじゃそりゃ。

パートナーとなるニックのキャラは悪くなかった。彼の幼少期から今に至るまでの「理由付け」にはしっかりと納得出来るバックボーンが感じられたし、所長がうさ子のバッジを取ろうとした際に、

 かなり溜めてたのも良かった。

あの長い溜めは、「彼の中の変化」が感じられたし、そこから先は物語に「概ね」前向きになれた。つってもうさ美が記者会見とかしてたとこはサクッと飛ばしたけど。

結局のところ、人間は自分が信じたいことしか信じない。楽しいと感じることしか楽しめない。主題歌は挿入歌でもあったが、とても雰囲気にマッチしていて良かった。後半のやりとりもスマートで良かった。オチも綺麗だったし、ライオン市長も(声優含め)好きだった。
※主人公の声優:上戸彩は微妙だったけど。ちなみに「声優上戸彩」を否定しているわけではないので念のため。何つか「前向きな声」としてはたぶん必要十分だったんだと思うのだけど、僕には「前向きなだけで薄っぺらさを感じる声」に聞こえちゃったんだよな。その点ニックの声のがずっとしっくり来た。

全体的にアクションが地味で、その点でジャングルブックのような気持ちよさは全然なかった。もしかしたら字幕で見ていれば印象はがらりと変わったのかも知れないけど、僕的には、

 そんな甘ったるいキャラ立てで、小学5年以降のオレを納得させられると思うなよ

ってのが僕の正直な感想かな。つか小2くらいでもちょっと危うかった気がする。てか、

 子供をバカにしてるような感じが鼻についたから、好きになれないんだろうな。

子供は大人が思う以上にバカだけど、本人はバカじゃないと思ってる。もちろん僕が子供と向き合うのと、この監督が子供と向き合うのとでは、全く思ってること、期待してることが違うのは当たり前のことなんだけど、

 僕が子供に向き合うときに意識すること、そして、僕自身が子供だったらどう感じただろうということ、その両方共に納得出来ない答えが提示されてた感じ。

やっぱ警官になる訓練のシーンの尺が短かったのが最大のマイナスだと思うわ。テンポの良さを重視する僕だけど、

 絶対はしょっちゃイケナイところもあると思うから。

あそこをもっと丁寧に「成長させていれば」、中盤以降サクッと諦めたりは絶対出来なかったはずだし、気持ちを乗せることが出来た。

 なんで一気に「勝てる」ようになるんだよ!?おかしいだろ。

でも主題歌は良かった。さっき書いたけど。あと、子供の頃いじめっ子だったキツネの大人になってからのキャラはとても良かった。やっぱ差し引き「僕にとっては」4点の映画だったと思う。念のために言うが、

 他の人の感想を汚すものでは断じてない。あくまで僕個人の感想だ。

あと、最終的に、

 キツネのウサギは結婚出来る世界なの?

ってのは思った。思っちゃったんだから仕方ない。てか、

 2人がチューして結婚する(図書館戦争2みたいな)結末を用意してくれるなら、続編があっても全然OKって思った。むしろ「ラブ要素がほぼゼロ」な点もまた子供向けだと思ったし、僕が物足りなく感じた理由のひとつだな。

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