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2017年7月25日 (火)

ハンドスピナー

果たしてこのタイトルでどの程度書けることがあるのか、、、。

とりあえず以前から存在は知っていた。指先でくるくる回すおもちゃである。つってもヨーヨーみたいなテクニカルなことはなく、基本回すだけ。上手い人だと次から次へ指を「渡り歩く」ことや、右手から左手に「投げ移す」ことも出来たりするようだが、基本は、

 回して止まるだけ。

要は「今風のコマ」。これの何が面白いんだよ、とかみさんも半ばあきれ気味だったし、僕もあまりピンと来なかったが、自店で仕入れて試しに一つ買ってみてやってみて、

 なるほどこういうおもちゃなのか、と。
※勘違いしてる可能性大

要は、「良く回るコマって楽しい」って話。だったら宇宙ごまだって大概楽しかったわけだけど、あそこまでデリケートで煩わしい感じはない。

コマというのは、基本ヒモを巻いて回すおもちゃである。だから、「巻く時間」があるし、「投げ落とす」時にちょっとした技術も求められる。ベーゴマは特にそのスキルが顕著であるが故に、賭け事というか子供の勝負事として盛り上がった。ベイブレードはその「勝負」の部分と、ミニ四駆のような「カスタマイズ性」を伸ばしつつ、「回すためのスキルや時間」、つまり、煩わしい部分をカットして人気を得た。つか、

 コマというのは、昔っからあるだけあって、結構プリミティブな楽しさがあるのだ。

たとえばレゴのシャフトとプレートで極々簡単なコマを作って回すのだって、

 思った以上に回るのを見るのは楽しい。

ハンドスピナーは、そんな「良く回るコマ」の楽しさにさらに2枚上乗せして、

・指先で回せる

場所を必要としないお手軽さと、普通のコマにはない「テクニックというフィールド」を作った。

・倒れないので長時間回る

コマは、ある程度失速すると、「コテッ」と倒れて止まってしまうが、接地面が広く安定しているので、最後の最後まで「回りきる」ことが出来る。

このおもちゃを発案した当初は、たぶんそこまで長時間回る構造にはしてなかったと思う。指で挟んでくるくる回るだけでも十分お手軽で、「イイ感じの暇つぶし」になったと思うからだ。

しかし、そこからさらにステップアップしたのは、中にベアリングを内蔵し、
※このバックボーンにはハイパーヨーヨーで培ったノウハウとか知識とかが活きてたと思う
より長時間安定して回すための試行錯誤を怠らなかったためだと思う。

ぶっちゃけ自分で回すその瞬間までは、

 時間を楽しむおもちゃだとは思わなかった。

ヨーヨーやディアボロと違って、無限に回し続けられるわけじゃないし、剣玉のように大仰でもない。指の上で回すのだってそこまで飽きずに遊び続けられるもんでもない。ただ、

 ちょっとした合間に、指で挟んでクルクル回すと、意外なほど回り続けている感じは悪くない。

たとえばそれはテレビを見てるときかも知れないし、勉強してるときかも知れないが、

 殊の外長く回り続けているのは、想像以上に愉快で、気持ちいいものだった。

なるほど「売れるには理由がある」な、と。ただ、シンプルゆえにバリエーションの方向性も限られる。同じものをそこまでたくさん「集めたい」もんでもない。

で、まず出てきたのは、

 少しでも長く回るタイプ

金属製で剛性を高め、重量がある分勢いが死ににくい。金属であるがゆえに「価格も盛りやすい」し、豪華さも出せるが、

 ぶっちゃけ重すぎて(指で回すには)疲れちゃうんじゃないの?

というのは正直なところ。そして、

 光るタイプ

コマでもヨーヨーでも「回るおもちゃ」と言えばまっさきに出て来るのがコレ。実際夜クルクルと回ってるところを想像するだけでも楽しそうなのだが、

 聞くところによると、トラブルが多いらしい。

結局上手くなるまでは「よく落とす」し、電子部品だから落とせば当然壊れやすい。電池が入ってる分、ローコストにしようとすればするほど液漏れなどのトラブルもあるし、そもそもこの大きさで、長時間光り続けられるわけもない。すぐに電池が切れて「もう切れたんだけど!」とクレームがあったってのも、まぁうなずける話だ。

 実際ハイパーヨーヨーとかでも光るヤツはそんなにメインストリームになんないしな。

あと、純粋に内部のバランスを取るのも難しくなるだろうから、そんなに回らなそう。回らなくてもいいって言えばいいのかも知れないけど、

 ハンドスピナーの魅力の根幹は回るところ

だからな。

あとは、三角ではないいろんな形。六角形とか棒状とか。洒落てると思うか、「ホントに回るの?」と思うかは人それぞれだとも思うけど、個人的に自分が買ったオーソドックスなヤツに関して言えば、

 結構落としてるけど、全然キズがわかんない「タフさ」がイイ

とも思った。たぶんABSかFPRの樹脂に金属の重りが付いてるんだと思うのだけど、昨今のスマホや携帯ゲーム機のように、

 落とすことに凄くナーバスになってた

自分には、この頑強さは普通に魅力だな、と。ちなみに自店の売価は税抜290円。税込313円。社員割り引きなしで普通に購入。完全に止まるまで時間を計ってみたら、3分33秒。

 価格満足比は、まんざらでもないって思ったわ。

もし買うなら、「そこそこ回るヤツ」がオススメだ。「イラチ」には向かないが、失速してからの「粘り」がハンドスピナーの真骨頂だと、僕は感じたな。全然止まらないから。

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