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2017年7月20日 (木)

おじょじょじょ4巻

楽しみにしていた最新刊であり最終刊がついに発売。でもボーッとしてて買いに行くの忘れてた。歳取るってそゆこと。

ときどき思い出したように立ち読みしていたので、見覚えのある回が何回かあった。特に最終話を読んで、

 まぁこういう終わりになっちゃうか、、、4コマだしな、、、

と思っていたら、

 いろいろ嬉しい誤算が。

まず、「まんがライフに掲載された最終話」は、いわゆる「みんなのその後」みたいな感じで、かなりライトに近況報告するだけだったのだけど、

 その前の回がかなりドラマティックな告白シーン!

作者渾身の作画という感じで、イイ感じに盛り上がった。つかこれで終わりでよかったんじゃね?ってくらい勢いがあり、イマイチ不完全燃焼だった最終話にケリが付けられた感じ。

そして、掲載最終話のあとにさらに加筆でもう1話あり、「その先の話」が描かれていて、こちらも「僕好みの終わり」。やはり物語はハッピーエンドでなくてはならないと思うし、殊の外おじょにはそれが似合う。嫌なヤツが居ない、やわらかで暖かな物語の結末は、読後のさわやかな心地よさがよく似合う。

4巻の内容は概ね彼氏である川柳徒然くんの生い立ちやら葛藤やらが綴られているのだが、重苦しい場面はやはり少なく、凹んでもすぐに元に戻す感じは、「とてもらしくて好き」。美人の姉が地味にブラコン気味なのも、春の妹が相変わらず徒然大好きッ子なのも、あかねとクリス(※劇中登場人物)が、しっぽり収まったのも、

 、、、てか最後のはもう少し心の機微を掘り下げて欲しかった気もするけど、

普通にイイ感じ。全巻通して言えることだけど、「幹」となるエピソード以外の取るに足らないサイドストーリーが凄くイイ。話が話なら、一切時間を進めず、もっと言えば、

 何回高二やってんだよ!

って展開でも何ら問題なかったのだが、クール教信者先生はそれをよしとせず、しっかりケリを付ける道を選んだ。

 それもまたよし。

たかが4冊、されど5年間。氏にとって初の連載作品が長期連載になり、そこに思いが詰まってないわけがない。筆致は初期とは随分変わったが、本作の魅力は「ルックスだけじゃない」。各巻それぞれが面白くて楽しくて幸せがある。僕的には大傑作だった。

 おじょじょじょ、トータルで★★★★☆!

ちなみに一冊目はアマゾンのブックベネディクト
※ギャラクシーのデフォアプリで、毎月一冊タダでオンライン版がもらえるアプリ
でもらったのだけど、それ以降は本屋で買っていった。

 一冊目も超現物が欲しい。

でも凄まじい回数読み返していて、今から買うのもちょっとためらわれるし、かと言って連載が終わってしまえば店頭から消え去るのも時間の問題かとも思うし、、、。

 こんだけ好きなら買えばいいとは思うけどね。

あ、あと毎回楽しみな「表紙」だけど、てっきり「ウエディングドレス」かと思ってたら、ちょっと違ってた。

 でもこれでイイ。

2人が制服であることに意味があるのだ。

----------以下蛇足

ぶっちゃけ主人公の春や、妹の秋、徒然の姉の枕子、友達のあかりなど、女性陣はどれもとても魅力的で、かつキャラの描き分けが非常に出来ている。言ってしまえば当たり前なのだけど、完全に別カテゴリーの女性が複数登場するわけで、

 徒然がイケメンで社交性の高いキャラだったら、このままギャルゲーの主人公で通るレベル。

てか、エロとかなくても普通にゲーム化されていいようなコンテンツだったな。アニメ化はされてもされなくても原作通りになっちゃうだけだけど、ゲーム化となれば、さらなる追加エピソードてんこ盛りになるわけで、

 もし出るなら絶対新品で買うのにな~

って。まぁそこまでメジャーじゃないから出ないだろうけどさ。

ちなみに僕の評価は絶大だけど、娘のウケはそこまで良くはない。エロいわけじゃないんだけど、男性向けのラブコメだったのかも知れない。そう言う「嗅覚」は得意なつもりだったけど、ちょっと悔しい。つか「おじょじょじょ4巻」だけでこれだけのレビュー、それもネタバレをほとんどせずに綴ったのは、たぶん日本中で僕だけだろうな。

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