徒然チルドレン-10巻-
カバーに「以下続刊」となければ、これで完結なんじゃないかってくらい話が綺麗に収まっていて、
最高だった。
徒チルの生い立ちとかはよく知らないが、最初に見つけたのは、「キュンキュンする」ってVIPかなんかのネタページだったと思う。今は1年近くサイトの更新が途絶えているが、コミックスはずっと出ていて、つい2、3日前に最新の10巻が出たばかり。そして今し方それを読み終えたところ。
●徒然チルドレン
http://tsuredurechildren.com/
サイトでは、多くの話を無料で読むことが出来るが、これが全てではない。登場人物はとても多く、ジジイにはなかなか覚えきることもままならないが、基本は、
学園物のラブコメディ
である。群像劇と言えば群像劇なのかも知れないが、多種多様な温度の「恋人未満」が登場し、時に恋仲に、時に失恋し、、まぁ中にはただの友達ってのもあるけど、基本はこちらをキュン死させてくるマンガが多い。
※コミックスでは、それぞれのキャラをより深く理解出来る「Q&A」ページやおまけマンガもあり、ジジイの儚い理解力を大いにフォローしてくれた
当初は4コマ×10話程度のオムニバスストーリーだと思って読んでいたが、回を重ねることで、これがひとつの学校の主にひとつのクラスメートでのエピソードということが浮き彫りになってきて、
結構楽しい。
例えば、外人の巨乳パトリシアがお節介やきで、空手部だったりすると、メインの「日本語がおかしい恋人」のエピソードだけでなく、お節介なところや空手関連でも顔を出したりするし、いわゆるストーリーマンガのような友人関係もしっかり築かれていて、「引っ込み思案な女の子」が実は友達同士だと結構饒舌だったりが見え隠れするのも楽しい。
先に書いたように、「多種多様な温度」で書かれているので、好きだけど告白できないという王道から、告白したけど通じてない、告白してOKもらったのに進展しない、既に恋人同士なのに全然進展しない、恋人になったらどんどん肉食系に寄っていく彼女、オタク、ツンデレ、ヤンキー、まぁいろいろある。ただ、
特に強いイレギュラーはない。具体的に言えば、近親相姦とか、熟女とかロリコンとかはない。基本はクラスメートかせいぜい先輩後輩程度の関係だ。
そうしてそれぞれのキャラクターがどんどん回を重ねる毎に精度を上げていき、気付けばどの話も普通に楽しく、普通にワクワクするし、普通にときめくことが出来る。誰しもが「この子かっこいいわぁ~」と思う男子を見つけると思うし、誰しもが「私はあんま好きになれないけど」なんてマンガの中のキャラに、心の中で意見したりするはず。
自分たちの心と距離が近いのがいい。
作者若林稔弥先生は、学生時代全くモテず、そう言う意味では妄想をこじらせてこんなマンガを描いているとも言えるが、だからこそその思いはとても強く、
文化祭や修学旅行等のイベント描写が、とても熱い。
「ああこういう感じだったな」って懐かしくも思うし、それ以上に羨ましくも思う。
基本は4コマだが、時には見開きで描かれることもあり、そう言う時は、
実際の本であるマンガで読んでいて良かったな、と思う。
ベタな言い方だけど、迫力が違うから。
アニメ化もされたようだけど、この絶妙なテンポが果たして上手く動画に載るのか、不安で見てない。若林先生は他にもイイ感じに緩いラブコメをいくつか描いているが、
何だかんだ言って徒チルが最高だと思う。
再読性が高く、慣れれば概ねキャラの区別もつく。
※当初は、、、というよりついこないだまでは誰が誰だかわからなかったけど
絵自体は特にクセもなく、万人に勧められると思うし、先に紹介した公式サイトで結構な数のエピソードを読むことが出来るので、興味が沸いたらまずいくつか読んで見ることをオススメしたいけど、
コミックスだとまたひと味もふた味も違うみんなの顔が見られるのも事実。
てか、サイトで掲載したけど、今は読めないエピソードとかもかなりあるしね。
※コミックスで読んで「あ、これ今は読めなくなってるわ」って思った
10巻は特に節目を意識したのか、過去最高に素晴らしい内容で、クリス評価は★★★☆。基本は4コマベースなので、特に感動や感涙ってことはないが、好きか嫌いかで言えば、、、
間違いなく「大好きだ!」と胸を張って答えられるマンガではあるな。
ちなみに僕は菅原高野ペアと、生方ワビサビペアが好き。でも男の子は剛田が最高に好きで、女の子は、、、戸田さん結構好きかな。もちろん誰も聞いちゃ居ないのは承知だ。
| 固定リンク
コメント
クリスさん、おはようございます。
無料版面白かったので、1・2巻買ってきました。
アンジャッシュのコントみたいな流れ好きです。(お互い感違い)
続きも買おうと思います。
私は高校は男子クラス・大学は工学部で、女子との絡みは中学生までで止まってしまい、空白の高校生活を補填する様な感覚です。
実際の高校時代はX68000とライトノベル(田中芳樹や菊地秀行等)にどっぷりハマっていて、友達に彼女が出来たら、本気で女子と遊んで何が楽しいのか?とか思ってました。
姉がいるので少女漫画に影響受けて乙女ちっく回路が出来てしまい、とりあえず付き合ってみるが出来なかったですね。
好きな子には何も出来ないで来るものは断るで、子供でしたね。
ゲームにどっぷりも楽しかったですけど!
投稿: トミー | 2017年11月26日 (日) 10時53分
フックされたようで何よりです。どもですトミーさん、クリスです。
最初はお手軽なラブコメ4コマだと思っていましたが、今の僕はとにかく10巻のエピソードが最高に好きな、「幸せなマンガ」って感じで、たかが数ページのエピソードを、既に10回以上読み返しています。何て言うか、
癒される。
映画でもアニメでもドラマでも何でもいいんですが、
※ゲームはリプレイが難しい→録画もし辛い世の中になったし
好きなシーンを何度も何度も繰り返し繰り返し摂取するのが好きなんですよね。トミーさんにとって徒チルがそうなるかどうかはわかりませんが、僕は大好きですね。
てか、「来るものは断る」ってどんだけイケメンなんだよ!って感じで、ちょっと驚愕しています。そんなイケメンが僕と同じようなゲームを好きとか、、、
世の中、何が正しくて何がおかしいかがわからない!(笑。
投稿: クリス | 2017年11月29日 (水) 14時24分