アイアムアヒーロー
マンガはかなり人気のようだったけど、1話の途中で挫折。あまりに主人公が情けなくて耐えられなかったから。つまり、
その時点ではゾンビ物ということを知るよしもなく
後日これが「そう」だと知って興味が増すも、絵も好きになれなかったし、結局放置。その後映画化されたウワサも耳にしていたが、
それが本当だと知ったのは、今日DTVのリストにあるのを見たから。
「映画なら、、、」と見始めた。
主役は、情けない、でも情けなくない男をやらせたら世界に通じるレベルの大泉洋。ヒロインは誰かな~と思ってたら、
有村架純。
なるほど。てか年齢離れ過ぎじゃね?
案の定ラブシーンとかは無し。
やや残念に思いつつも、DTV評価「3.9」が微妙に引っかかったり。
僕はDTVの評価を概ね信頼しているが、実はそのカラクリに関する知識も持ち合わせている。
固定ファンが居る作品は点数が上がりやすく、ポッと出の作品より間引いてみる必要がある。
たとえばシリーズ物、例えば仮面ライダー、そして、
有名俳優の出てる原作物。
大泉洋と有村架純と来れば、それだけである程度のパイは手に入れられるはず。その上人気の原作なのに、
なぜ3.9なのか。
つまりそれは、
思いの外面白くないのでは?
そんな懸念を抱きつつ見ていたのだけど、
まんまとその予感は的中。
以下ネタバレするけど、気にせず読んでイイと僕は勝手に思う。ちなみに、
クリス評価は★☆。
これを意外と高いと見るか、低いと見るかは人それぞれだと思うけども、、、
結局何一つわからないまま始まって、何一つ解決しないまま終わる。ブラックユーモア的なエピローグもなく、
これって原作は終わってるの?
みたいな。そもそも「劇場版も続編があったりする?」ことすら知らない。つまり、
非常にスッキリ出来ない映画だった。
原因不明のウイルスでゾンビ化が始まり、頭を吹っ飛ばすと、
※正確には脳幹を壊すと
完全に動かなくなる。眠らず、脈はなく、手足が変な方に曲がっても動けるし、食欲はある。ゾンビ同士で共食いはせず、音に反応し、
目は見えてないのに目で見て追いかけてくる
まぁ割とというか、終始徹底的に「ご都合主義」。
国内のゾンビ物はそれほど多くないが、
※あったとしてもC級以下のレベル
本作はかなり造形が丁寧で、これでもかというくらい殺戮を繰り返しまくる。雰囲気としては、メインの舞台がショッピングモールなため、
デッドアイランドのイメージをスライドさせやすかったが、
結局はおなじみの「人間も信じられない」とか、「適度に裏切り」をまぶしつつ、味方を残して全滅、みたいな終わりになる。てか、
架純ちゃんの役所がイマイチよくわからなかったり。
もしかしてもしかしたら、漫画家が実写映画化する際に、誰かカワイイ女の子と直接会える機会があったらいいなぁと妄想して入れたんじゃないか、ってくらい、
どうでも良すぎる設定。
なんでゾンビ化しないのか、噛まれたのが赤ちゃんだったから?でも片目だけで力がある理由は、噛まれたのが赤ちゃんだったから?ゾンビは寝ないはずなのに寝るのは、噛まれたのが、、、
原作はまだ続いていたりして、その秘密が明かされたりしたんだろうか。
いろいろわからないことだらけ。
ぶっちゃけ良かった点は、架純ちゃんがかわいかったこと、舞台のモールが前述のデッドアイランドみたいで、懐かしさと既視感をもって心地よく流れ込んできたこと、
※特にチラシが舞う遠景シーンなんて、デッドアイランドそのものだったし
国産ゾンビ物としてはがんばってる感じがよく出てたことなど。
で、悪かった点は、やっぱり話が見えなさすぎること、無駄に「繰り返しの殺戮」が多すぎること、似たパターンの絵が多く、一切の伏線もなくリーダー格の日浦が噛まれてたり、「血液感染」だったら、あそこまで顔を含む体中に血を浴びてたらマズイだろってとことかがなおざりになってたこと等々。
あのあとどうなるのか、気にならないわけじゃないけど、マンガを読みたいと言う気にはならなかったな。なぜなら絵が嫌いだから。主人公は漫画家のアシスタントで、もしかしたら本人の実体験や心中も投影した描写があったのかな、と思ったりもしたけど、それが自分にはプラスに作用した感じはなく、
もっとドストレートなヒーロー物のが好みだったな
って感じ。てか、ネコ缶とか伏線だけ張って回収してなかったし、96発はやっぱり多すぎたと思うし、結構いろいろ適当だったなやっぱ。
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