ザ・マミー
トム・クルーズ主演のミイラ映画。映画館に行こうか迷ってるウチにDVDが出てた。歳を取ると、
1年が5秒くらいで過ぎるようになるから気をつけろ
ともかく、期待がそこそこ高かった作品だったのだけど、
意外と言うか、割と普通だった。
てか、見終わってから検索したら、本作は、
ダークユニバース
というシリーズ作品の一作目だったらしく、今後(たぶん)、
ドラキュラ、フランケン、狼男、怪物くんと、シリーズが続いていく模様。あくまでたぶんだが。
で、その先駆け的な作品である本作であるからして、ここまでマーヴル、DC両陣営に与してこなかったトムを引っ張って来たのかな、と。トムの映画と言えばミッションインポッシブルのスカイダンスが頭に浮かんだが、本作は違うところが作ってるようで、あくまで彼は役者として出てるって感じだった。
本作の何が素晴らしく、そして何が微妙だったのか。
まず素晴らしかったのは、「キングスマン」でイカした両足の暗殺者「ガゼル」を演じて強烈な印象を残したソフィア・ブテラ演じるアマネット。「女性」「呪い」「悪魔」の三つのキーワードは割とポピュラーで、スーサイドスクワッドでもハムナプトラでも似た感じの役柄が登場するが、
ソフィアはその中でもバツグンにカワイイ。
というか、「かわいく撮られてた」。そもそも悪魔と契約する悪女なので、悪そうな顔立ちになるようにメイクもエフェクトも掛けられまくるのだけど、登場時間の半分くらいは鎖に繋がれていて、その時の訴えかけるような表情、「運命の人」と添い遂げたいという女心が出てる時の彼女はとっても魅力的で、メインであるヒロインのアナベル・ウォーリスを食ってた。てか、
アナベルはアナベルで綺麗なブロンドと整った顔立ちなのだけど、正直キャメロン・ディアスをちょっとシリアスにした印象が強く、ナイト&デイの組み合わせと被ってしまった。ただ、
二人の美人によって、大きくモチベがアップしたことは伝えておきたい。
クリスは美人、、というか魅力的な男性、女性が出る映画に凄く弱いのだ。
ただ、
それ以外に関してはかなり微妙というか、なんだかご都合主義が強く出過ぎてて、
・どうしてトムが無傷なのか
・どうしてトムには旧友が見えるのか
・なぜセトは死んだのにトムは死ななかったのか
なんか手抜きが見え隠れ。凄く小さなことで言えば、
宝石を落としただけでなんで短剣にくっつくの?ねぇパパ教えて?
どこかで見たことがあるシーンもかなり多く、
・砂嵐が顔の形になる(ハムナプトラ
・大量のネズミとクモ(インディジョーンズ
・墓所のシーン全般(トゥームレイダーほか
・博士の研究室(何って事はないけど既視感が凄く強かった
クリス評価は、姫分がかなり作用して★★☆かな~。彼女たち二人が居なかったら、3点くらいだったかも。
全体的にテンポがそれほど良くなくて、盛り上がるはずのシーンでも「いつまでやってんだよ」って感じになったのも良くない。せっかくの飛行機脱出でも、あれは引っ張りすぎ。トイレの会話も長すぎ、てか今調べたら、監督のアレックス・カーツマンという人は、僕の大好きな、
・アイランド
・レジェンドオブゾロ
・イーグルアイ
・ウォッチメン
・スタートレック2作品
・カウボーイ&エイリアン
・トランスフォーマー2作品
・グランドイリュージョン2作品
・エンダーのゲーム
・オールユーニードイズキル
など、そうそうたる作品の「脚本や制作」をしており、
実は監督はほとんどしてない人だった。
うーむ。せっかくの才能がなんだかもったいないというか、今回も脚本と製作だけやって、監督は別の人に任せた方がよかったんじゃないの?って感じではあったな。凄く惜しい。
ともかく、梵字と二つの瞳に彩られたソフィア・ブテラの訴えかけるような表情は、一見の価値アリだと思うので、女優のウェイトが高い人にはオススメしたい。てかちょっと剛力彩芽に似てると言えば似てるかな。
書き忘れてたけど、ラッセル・クロウも出てくる。ただ、今回彼はヒーローというより、デブのオッサンなので、
とても良かった。
そう言えばこの人使ってなかったなって感じ。いつもならモーガン・フリーマンやサミュエル・L・ジャクソンの役周りなんだろうけど。
あ、これも書いておきたい。ヒロインであるジェニーが、ニック(トム)に、
「わたし気付いたの あなたを好きだって、、」
ってセリフはとてもいい。あんまりこういう作品でストレートな愛の告白シーンってのはないのだけど、これを一枚噛ませることで二人の関係が一気に「恋人同士に見えるようになる」。ナイト&デイでキャメロンが「SEXしたい!」って言ったのとある意味同じようなもんかな<それは違う。
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