娘の卒業式
いつもゲームのことばかり書いているので、それ専門かとも思われるかも知れないが、たまには普通の日常について触れることもある。
今日(2018/03/01)は娘(高三)の卒業式であった。
かみさんに「行く?」と言われ、「まぁ」と答える程度の熱量であったが、
※男親の来場数は女親の20分の1くらいだったので、「普通は行かない」ものだったようだが
母校でもあるし、これがたぶん「最後の卒業式」になるとも思ったので、事前に仕事の都合もつけて行くことにした。
そしたら前日「春の嵐」なる大雨&大風で、警報が掛かり、もしかしたら延期になるかもとすら言われたが、何とか夜の間に通り抜け、爽やかな空!、とグジュグジュの地面で迎えることとなった。
ちなみに僕はスーツを一着しか持ってないのだが、こういう式典のたびに「ウエストがキツいんだよな」と意気消沈する。買い直せよ、と言われそうだが、数年に一度しか着ない服を買い直すのにも抵抗があるというか、たぶんお小遣いからの出費になるであろうことが単純に負担なのかも。
さて問題です。「キツい」という僕のスーツのウエストはいったいいくつでしょう。ヒント、僕の通常履いてるジーパンは85cm。
スーツのウエスト(アジャスターなし)、、、73cm
・・・キツいってレベルを遙かに超越したサイズ。てか、身長150cmの人に、135cmの服を着せるのも大概だし、常日頃LLを着る人がMを着るのもどうなんだって話だけど、
もちろんウエストは締まらないので、ベルトと上着で隠す。
ホント、「いくらなんでも買えよ」って話。てかそれいつ買ったヤツだよって話。ちなみにキツいのはわかっていたので、朝食は摂らず、少しでもウエストを細めにする作戦。身体測定の日の女子かよ。てか何か食べてたらそれで気持ち悪くなっちゃったりするし。
ともかく。
卒業式と言っても、中学や、ましてや幼稚園の卒業式とは違って、卒業生と在校生に別れて「楽しかった、修学旅行!」「どきどきした授業参観!」とか言ったりはしない。代表の授与式、校長や来賓の話のあと、送辞と答辞があって、卒業の歌と校歌を歌って終わりである。
歩いてくる娘はいたって普通で、
※ちょうど真横から見える位置だった
さしたる感慨も見受けられない。まぁ緊張してはいるが。
ちなみに理系なのだけど、クラスの3割くらいは女子で、僕らの時より多いなぁと思ったけど、よくよく考えたら「理系クラス」そのものが増えていたのかも。てか理系の割にみんな普通に見えた。てか僕の中の「りけじょ」はマンガの中のガリ勉女子みたいなイメージだったので、「そりゃ居ない」わ。
みんなの話は、オリンピックのことや、台風で目的地にたどり着けなかった修学旅行の話、答えのない問いにぶつかるでしょうとか、まぁ当たり障りがない話が多かった。ただ、送辞と答辞に関しては、やはり小学校や中学と違った「安定感」みたいなものはあったかも知れない。自分の子供が話したわけじゃないけどさ。
式の間、体育館のそこかしこに目が行く。母校だったのは僕だけでなくかみさんも同じだったので、「上から見る景色って最高だよね~」とか「ステージの上に登ったことあるよ」なんて話もしたり。そう言えば左側の引き戸を開けるとすぐプールが見えるんだよな~とか、バスケゴールってあの当時のままなのかなぁとか。
トイレと併設されている更衣室は、プール前に使った頃のまんまで、校舎への出入り口がアルミの引き戸になってるのを見て、「当時は重たい鉄の扉だったよね~」「そうそう」なんて言ったり。当時のままのものが実際にホントに当時のままだったのかどうかはわからないけど、歩いてみるとやっぱりここが僕の母校だったんだなぁってシミジミした。懐かしいという言葉とはちょっと違うような気もする。「懐かしさ」が3割、「楽しい」が2割と、「切ない」が5割くらいかな。もう二度とここへ来ることは、、、
まぁ来年同窓会で来ることになるか。
・・・
壇上にあった盆栽がスゲェ立派で、
※鉢幅60cm、樹の幅が80cmくらい?
あれって借り物なんだろうな~と思ったり、
僕らの時は「座った姿勢」の時の握り拳の親指の場所、礼をする角度や時間、気を付けの時の指先や「尻の筋肉」、いろんな部分に緊張感を持てって教えられたけど、みんな結構ルーズ。「ゆとり教育」はもう終わってるけど、こういう部分はなおざりにされてしまいがちなんだろうな~とか。個人的に「礼の仕方」くらいもっとしっかり教えてもいいんじゃないの?注意してもいいんじゃないの?とは思った。
首だけでしてるヤツとか見ててスゲェ気になったし。生徒だけでなく偉い人とかも。
卒業の歌は、ピアノに大幅なアレンジが加わっていて、
ん?これって、、、仰げば尊しじゃないよな?
仰げば尊しだった。そんなに泣ける場面はなかったけど、やっぱりこれはジーンとしてしまう。あとこの歌はやっぱりいいなと思う。普通に名曲だ。卒業式で聴くとなおのことそう思う。
次の曲への間奏はさらにアレンジが大きく、一体何が始まるんだ!?と思ってたら、アクロバティックな宙返りのあと、スッと蛍の光に着地してちょっと面白かった。これまで蛍の光をいい曲だと思ったことはなかったけど、今日のはなんか「本当に終わる」感じがして、感慨深かったな。
そして校歌。
僕は幼稚園も小学校も中学も高校も
※高卒なので大学はないです
今でも校歌を口ずさむことが出来るが、
高校の校歌は本当に最高だ。
校歌なんて母校以外のを聴くこともそうそうないし、歌うこともない。だから好きだろうと嫌いだろうと受け入れるしかない、逆に言えば「どうにもならないことなんてどうにでもなっていいこと」のひとつだと思うが、
初めて聴いたときから、「これは、、、愛せる!」と思った。
余談だけど、「卒業後に母校の校歌を歌った回数」という調査があったとしたら、僕はたぶんかなり上位に入ると思う。なんつか、好きで今でもたまに口ずさんだりするほどだから。
当然卒業生と一緒に(声には出さないけど)一緒に歌った。
みんなで歌えるチャンスはそうそうないし、やっぱりみんなで歌ってこその校歌だと思った。
卒業生が退場するとき、娘は泣いてないように見えた。中学のときは泣いてたなぁって思ったから、今回の方が割と、文字通りドライだったのかも。でも他の子の中には泣いてる子、、、号泣してる子や、笑ってる子、ピリっと緊張した面持ちの子、いろいろ。そんな中、
「ありがとうございました!」
全員ではないが、数十人の声がいきなりした。
あ、アドリブか。
・・・
・・
・
これが泣けた。
卒業生がクラスによっては言ったり言わなかったり。娘のクラスは言わなかったけど、
※まぁそれは別にどうでもいいけど
この言葉が、体育館に響く感じがとても良くて、
こういう言葉って、たぶん生涯言うことも聞くこともないだろうな
って思った。堅苦しいプログラムを逸脱した、ある意味「子供としての最後の言葉」。決別であり、決意であり、当然感謝であり、「高校生ならでは」のものだと思った。中学生ではこんな式の中で、先生の指示した以外のことは出来ないだろうし、社会に出ても目立つようなことは基本タブーになるだろうし。
庄司陽子の「生徒諸君!」で、主人公ナッキーたちのクラスが、中学卒業の時、証書授与後に振り向いて「ピース」をしたことが思い出された。そして、
自分も昔あの中に居たんだなぁって。
制服を着て、背筋を伸ばし、笑ったり泣いたりして、声を張り上げて歌い、
こうやって歩いて体育館をあとにしたんだなぁって。
あの中に自分が見える気がした。友達が見える気がした。ちなみにかみさんも高三のクラスメートなので、セーラー服着た当時のかみさんも居た。
いい卒業式だったな。
長男の時は校長が僕の高校一二年の時の担任だったこともあり、式のあと多少のやりとりをしたが、今回は誰ひとり知ってる先生も居なかったので、軽く教室に行って娘に手を振り、帰途についた。
・・・てか結構かわいい子とか居たな~<言わなくていい
娘もああいう子をウチに連れてきてくれれば、、<もっと言わなくていい
とりあえず卒業おめでとう<これはしっかり言えよな
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コメント
クリスさん、皆さん、おはようございます。
クリスさん、お嬢様のご卒業おめでとうございます!
投稿: KC | 2018年3月 2日 (金) 08時52分
クリスさん、みなさま、こんにちは。
娘さんのご卒業おめでとうございます♪
高校の校歌歌えるってすごいですね。悲しいことに私は微塵も思い出せません。もう歌えない人の方が多いのでは?私の母校ではベートーベンの第9をドイツ語で歌う行事があるのですが、それなら今でも鼻歌で歌っています(笑)。でも校歌の方が色々な気持ちが詰まっているような気がして羨ましいです。
投稿: ガンジー | 2018年3月 2日 (金) 10時34分
こんにちはクリスさん。
ウチは今日長男の高校卒業式でした。が、
経理の締日なので会社抜けられなかったです。
仰げば尊しとか聞くとイイですよね。
結婚式の讃美歌も結構好きです。
卒業おめでとうございます!
投稿: トミー | 2018年3月 2日 (金) 12時40分
トミーさんのご長男さんもご卒業おめでとうございます!
投稿: KC | 2018年3月 2日 (金) 15時10分
クリスさーん!みなさーん!こんばんはー!٩(ˊᗜˋ*)و
卒業おめでーす!٩(ˊᗜˋ*)و
卒業式って独特の空気があって好きでしたぁ!
でも何か切ない気持ちにも・・・
投稿: まぐろ | 2018年3月 2日 (金) 17時57分
クリスさん皆さん こんばんは
卒業おめでとうございます。
読んでいて心が落ち着くというか清々しい気持ちになりました。
感謝。
投稿: fau | 2018年3月 2日 (金) 22時58分